全国都労委事件
「11月30日結審」を迎え全面解決迫る「総決起集会」にご参加を!

(2011年10月31日)

 明治乳業争議には、最高裁の敗訴(2009年2月)を乗り越えて闘っている27年目の「市川工場事件」と、都労委で最終盤の重要局面を迎えている18年目の「全国事件」があります。
 明治乳業は、労働者を赤組・白組・雑草組に分断し昇給・昇格や仕事差別で脅して、どの集団に帰属するかの「踏み絵」を迫り、陰湿な転向工作など労組活動への介入を長期に行ってきた。市川工場事件への高裁判決では、結論は「控訴棄却」ですが、事実認定では、@申立人らの集団性、A集団間の「有意な格差」、B不当労働行為意思についても「控訴人らの主張を妥当するとみる余地はある」と判示するなど、不当労働行為事件の判断要件を充たさざるを得なかったのです。

 全国事件の審査を通し、不当労働行為意思と深刻な賃金格差が改めて鮮明になりました。
申立人らが属する「事業所採用者コース」内の比較でも、平均年収(平成5年度)で同期・中位者との格差が120万円(最大で224万円)。月額では5.5ヵ月分(年収420万円)もの格差があり、職分格差では2〜3ランクも低位にあるなどの実態が明確になったのです。
 私たちは、「迅速・正確な事件判断」という労働委員会の使命を求め、要請行動を重ねてきました。その結果、11月30日を結審日とし来春には命令との道筋が確定したのです。
争議団・支援共闘会議は、長期争議を終結させる立場からこの局面を迎え、「救済命令を求める団体署名」の取り組みなど、求められる全ての課題をやり切って救済命令を勝ち取ること。そして、(株)明治と明治HDを大きく包囲する運動の構築などを全力で取り組み、来年の早期に全面解決への道筋を切り拓く決意で奮闘しています。

 明治乳業争議団は全国10事業所64名の闘いです。長期争議のなかで残念ながら全員が定年退職となり、すでに10名もの団員が厳しい闘いの中で亡くなっているなど、これ以上の長期化は人道上も許されない厳しい闘いでもあります。しかし、私たちは憲法や労組法を乱暴に踏みにじる、典型的な不当労働行為・差別攻撃には絶対に屈することができないのです。
 争議団は、困難を分かち合い、力を寄せ合って最後まで闘う決意を固めています。    

 皆様方のご支援ご参加を心よりお待ち申し上げます。

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