3月活動レポート
(4月8日)


1.第87次座り込み行動 3月18日 12時〜13時

 南岸低気圧の発達による北西の風が強く吹き荒れ、ノボリ旗も高く掲げることもできないなか、争議団は支援に駆けつけていただいた皆さんに励まされ第87次座り込み行動を継続しました。
 人権に係わる事件、「今年こそ」を合い言葉に、明治HD、株式会社明治が40年にならんとする超長期争議解決に向き合えと支援者と奮闘する決意です。


明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長

 もの申す労働者に赤組というレッテルを貼り1年間で106万円、10年間で1千万円の賃金差別をしてきた不当労働行為事件・・・。中央労働委員会が人権侵害も差別も認めた上で、殊に、会社に対し話合いで解決しなさい。これが中労委の命令です・・・。
 経営統合して1兆5千億円をめざしましたがいまや1兆円すれすれ・・・。
 国連がビジネスと人権・・・。

以下、【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/i-58GfshpmQ


争議団市川工場申立人・米元裕からの報告

 1962年4月に千葉県の高校を卒業して明治乳業市川工場に見習い社員として入りました。当時の日給は450円、一ヶ月11250円の賃金でした。夕食が100円程度で食べられる時代でしたが・・・。
 入社して驚いたことが二つあります・・・。

以下、【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/5CtFXlmjTLM


シンガーソングライター・大熊啓さん

「空に帰れることを信じて」♪???・・・ 15年目になりますJALのたたかいに連帯して作りました「勝利の朝を信じて」・・・。
 私が子どもの頃からたたかっているのですよね。私は44歳・・・。
 「未来をかけて」♪???・・・
 明乳争議団・団歌「星霜」♪???

以下、【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/MDQM3rnQCWw


東京地評常任幹事・久保桂子さん(明治乳業争議支援共闘会議事務局長)

 24春闘現況報告・・・。
明治は争議を解決することは、今後の発展に大きく影響するものです。国連のなかでは人権を守れないことは許されないことになっています・・・。中小企業の賃金引き上げ、最低賃金1500円を・・・。女性の賃金の引き上げ・・・明治のなかの女性の賃金は、人権の問題や政府でも女性の役員比率を3割に増やすこと・・・。
 この春闘で、生活のできる賃金の引き上げ、物価高を上回る賃金引き上げを・・・。

以下、【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/jQXJmLrLSgM


争議団からお礼と決意・小関守団長

 今年4月で40年を迎える争議・・・。病に侵されている全国申立人の埼玉争議団(戸田橋工場)団長・矢口さんの活動と受けた攻撃を報告・・・。
企業行動憲章に照らしてもこの争議を解決に・・・。

以下、【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/ee3aT4JyHW0


【シュプレヒコール】

一、明治グループの企業行動憲章は、人権の尊重を掲げ、すべての人が生まれながらにして自由であり。かつ、尊厳と権利について平等であることを強く認識して企業活動を営んでいます。ならば、憲章を守り差別をやめろ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」で示された解決の道筋に応えよ!
一、赤組集団と分け隔てた、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、明治牛乳とブルガリアヨーグルト回収事件、食の安全・安心を消費者に提供する企業として、回収命令受けた原因を説明せよ!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう


2.明治グループ役員宅訪問 3月23日
 継続して取り組んでいます明治グループの社長、名誉顧問宅訪問の3月は、天候の関係で23日と24日にまたがっておこなってきました。
 明治HD・川村和夫社長宅では、インターフォン呼び出しに今回も全く応答を示していただけませんでした。二棟あるマンションの社長が居住する棟50世帯にチラシをポスティングしてきました。

【「申入書」を紹介します】

2024年 3月23日


明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守


申 入 書


公益委員交代に伴う弁論更新(意見陳述)を踏まえ、次回期日に証人尋問全日程が確認される予定
 都労委第17回調査(3月15日)は、担当公益委員の交代に伴う弁論更新(意見陳述)期日となり、申立人らは確認された争点及び審査の枠組みなどの到達点に基づく意見陳述(3人)を行い、さらに証人尋問で「証拠によって明らかにする事実」について陳述(1人)しました。会社は公益委員交代に伴う書面として準備書面(7)を提出しました。委員会では意見陳述と書面提出を踏まえ、次回第18回調査(5月15日)において証人尋問日程の全てが確認され、申立人ら3期日(5人:340分)、会社が1期日(1人:120分)の証人尋問です。しかし、すでに全国事件中労委命令が事件審査の到達点として、認定した事実を踏まえ全面解決への道筋を鮮明にした「付言」が維持されているのであり、経営陣の賢明な判断でいつでも全面解決への道筋が開かれる局面です。

人権・差別争議が40年も続く企業体質は国連「ビジネスと人権」など国際水準との矛盾が鮮明で
 明治HDはダノンとの提携事業で粉ミルク生産能力を高め、フランス、イタリア、エストニアなど欧州での市場拡大を目指しています。そして、国際人権水準に向け、国連が平成11年に提唱した「国連グローバル・コンパクト」、例えば「原則2.企業は自らが人権侵害に加担しないよう確保すべきである」など10原則にも署名しています。しかし、中労委命令(2017年1月)は企業内の人権をめぐる実態について、「同人(注:申立人)らの信条や組合活動等を理由とする誹謗中傷と評価されるのもやむを得ない活動を行っていたことは既に認定した通りである」とした上で、「会社は、信条や組合活動等を問うことなく、従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を負っていた(略)」と厳しく指摘し、従業員に対し使用者が厳守すべき中立保持義務が守られなかったことを認定したのであり、これらの人権侵害が国連の提唱に違背していることは明白です。
 争議団員の多くが加盟する食品関連一般労働組合は、ILOに明治乳業争議に関する情報提供を定期的に行っていますが、国連が示す「人権尊重の企業責任」との乖離を感じざるを得ないのです。

欧州を始め国際市場への飛躍に向け、長期争議を企業活動上の重大リスクと判断すべき局面です
 川村社長、「人権デュー・ディリジェンス(人権DD)」法制化に向けたアンケート対象の24団体・企業に(株)明治も含まれていますが、企業アンケート結果の報告のなかで、国連「ビジネスと人権の作業部会」が昨年訪日して調査した結果のまとめとして、「ほとんどの企業が人権DDの義務づけが望ましいことを示唆した」と評価する等、人権に関する企業認識の変化を指摘しています。
 明治乳業時代から長期に続いた、組合活動を行う従業員に共産党・民青の烙印を捺し組合活動を理由に昇格や仕事差別を行ってきた事実は、人権否定の許し難い不法行為であり国連が示す「人権尊重の企業責任」に照らしても極めて異常なことです。川村社長、企業活動上での許されない「負の遺産」として、現経営陣の責任でリスク判断をすべき重要な局面ではないでしょうか。

以上

【チラシ紹介】

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