1月活動レポート
(2月20日)


1.第85次座り込み行動 1月25日 12時〜13時

  年明け早々発生しました能登半島地震で、甚大な被害を被った方々にお見舞いの気持ちを持ち、争議団として取り組んだ「義援金」を、東京地評の取り組みにお預けしてきたことを報告しながら、2024年スタート行動として第85次座り込み行動を実施しました。
 この日の気象状況は、晴れてはいるものの北風が厳しく吹き付ける中で、ご支援者とスクラム組んで寒さを吹き飛ばす気概で、4月18日で満39年を迎える長期争議解決に、中労委命令の事実認定と「付言」で提唱している解決への道筋に向き合い、話合いに応じることを、新年の年頭にあたって、それぞれの立場で運動に参加する皆さんに訴えをしていただきました。
 もう終わりにしよう 聞け 明治乳業 オレ達の声を」のタイトルで動画にまとめました。是非ともご視聴をお願いしいたします。


主催者挨拶
明治乳業争議支援共闘会議・松本議長

 毎月の座り込みは、話合いで解決を求めての要請です。一人あたり10年間で一千万円にもなる賃金差別です。中労委、お国の命令にも従わない明治・・・。今日支援に来ている東芝の事件も他の大企業争議は全て解決している。
格差と貧困で経済が回らない、働く者の賃金を上げると購買力が回る、工場も回る、経済も回る・・・。株価が上がっているが、この明治の株価は下がっている。その原因は・・・。
海外に打って出ると云っているがアジアだけ、ヨーロッパは人権に関しては厳しく人権侵害は許さないことから・・・。企業行動憲章に人権を尊重すると書かれているがそれは嘘ではないか・・・。

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/WoWmY_tsZwI


争議団申立人・村山東男からの報告

 村山申立人の訴えは、入社後組合活動に参加し職場要求を掲げ運動していることを、同じ会社に勤めているお兄さんへ、なにやら弟さんがおかしな方向に進んでいるようだと連絡を入れて、兄を通して組合活動を止めさすことを目論んだことから、兄弟の辛辣ないがみ合いを引き起こされました。その関係を知らされた明治生まれのお母さんは、明治の会社は大きいのだから「長いものには巻かれろ」兄ちゃんの云うことを聞いてやんなさいと何度も手紙に認めて送られてきました。父親の法事の度に言い合いが絶えませんでした。辛い、辛い年月が経ちましたが、兄の退職にともないお前の好きにやればいいと認めてくれました兄も、母親もこの世にはおりません。私の命あるうちに争議を解決して、墓前に報告をしたいと思っているところです。
 いまひとつの報告がありました。職場代議委員として、職場会開催を呼びかけ要求をまとめて代議委員会に報告する任務。決議された課題を執行委員会が工場協議会で折衝し、実現に向けた活動が展開されていきます。
そのために重要な案件に関しては、毎日繰り返されていく職場会開催でした。あるときから突然に、職場会をおこなっていた場所に「使用届け」をだしていないようだ。指導するので応接室に来なさいと呼び出しがその都度ありました。開催はお昼休みの自由時間、構内の芝生でおこなうことが多く、自由に余暇を楽しむ場所であるので施設管理権を強要することは許されない。会議室などで開催する場合はちゃんと使用届けを出しているではないか、応接室での「指導書にサインを求める」ことに係長、主任相手に抗議の毎日を繰り返しました。指導書が溜まることは人事考課に査定対象になります。
いろいろ被害を受けた事例は沢山ありますが、2点を紹介させていただきましたと結びました。


明治乳業争議支援千葉県共闘会議・高橋議長

 この争議を支援して30年になろうとしています。この争議解決のためになぜ毎月ここで座り込みをしているのか・・・。 気運高く労働組合活動をしていたこの争議団員らを差別し、会社の意のままになるように変質させてきた。変質させるために、飲ませ、食わせで取り込んで、争議団らには誹謗中傷を投げかけ人権侵害をやり尽くしてきた。
死亡事故もあり、学校給食用の牛乳異臭問題も酪農家に責任を転嫁した。
不買運動に参加していることは、争議を解決して団員らの人権を回復させるための行動の一つだ・・・。

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/lrmwL8iRQOs


明治乳業争議を支援する戸田の会・横田戸田地区労議長

 戸田地域で街宣しながらチラシをポスティングする行動などしてきています。
 私も明治の商品を買わないという権利を持っています。広く呼びかけています。
 これまで何度も要請に行っていますが一切応じない、門前払いです。異常な態度を取り続けています。許せません。差別は家族をも苦しめ、年金にも影響を与えています。・・・。

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/rAu1j7Np7VE


食品一般ユニオン・北川書記次長

 今日は厳しい北風がすごいですね。会社が抱えている弁護団の熊谷弁護士は、サラ金裁判で・・・。今の大阪の吉村知事も一緒で・・・。
替え歌を一曲披露。


【動画を視聴ください】
https://youtu.be/3QQ6OsPEkzM


東京争議団共闘会議・諏訪事務局長長

 一人の首切りも一切の差別も許さない東京争議団です。私は、KLMオランダ航空のたたかいを紹介・・・。
 差別を抱えていることは、会社の発展の妨げになっている・・・。労働組合を排除することは、会社が気づかない問題など提起してくれるものを、物を云えない職場つくりは企業の発展を阻害することになっていってしまう。明治に不祥事が多発していることはそのことにあると思う。消費者に安全・安心を提供するためには、この争議を解決することにあります。

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/s1tBG7Zh6KU


元東芝の職場をよくする会・海老根さん

 明治乳業のご支援をいただきながら勝利しました。東芝は、明治乳業戸田橋工場で起きた解雇事件を教材にして、社員教育をおこない、職場に「東芝扇会」という秘密組織を作って、労働組合役員選挙で扇会のメンバーが役員ポストを占めてしまう。そのことによって、差別をされた。神奈川地労委、中労委で完全勝利。東芝は東京地裁に行訴下が、地裁は東芝の証拠を見る必要がないと突っぱねられて、中労委で和解をした。明治は弁護団の云うこと聞くのではなく、自分の頭で考えて解決しなさい。


元当該争議団・松下副団長

 厳しい北風の中ご支援に駆けつけていただき感謝いたします。今年こそ、人権・差別・解決にまったなしで頑張っていきます。牛乳とヨーグルトの中に入ってはいけない抗生物質の問題。その後の事故処理は何ら明らかにされていません。都労委調査を経て争議解決の争点を明確にしてきました・・・。争議解決の道筋は中労委命令、付言の立場にあります・・・。

【動画をご視聴ください】
https://youtu.be/-34Zn5WGyeU


2.明治グループ役員宅訪問 1月27日
 継続して訪問しています役員自宅に1月27日に伺いました。明治HD・川村和夫社長宅は、今回もインターフォン呼び出しに何らの応答もありませんでした。株式会社明治・松田克也社長宅は、今回はインターフォン呼びに応えがなく、僕は、居留守は使わないと云っておりましたので、奥様共々留守の様子でした。株式会社明治・中山悠名誉顧問宅では、今回も奥様が応対していただき「要請書」を受け止めて下さいました。健康面などで話しを交換してきました。同じ浅野茂太郎名誉顧問宅は、インターフォンに奥さんが応対していただき、留守なのでポストに置いて下さいとありました。


【申入書紹介】

2024年 1月27日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守


申 入 書


川村社長 明けまして おめでとうございます  新年をいかがお迎えでしょうか
私たちは「39年長期争議の全面解決を新年の遅くない時期に」の決意で迎えています


 明治事件は市川工場事件から39年、全国9事業所事件からでも30年目を迎えるなど、「日本一長い差別争議」と評されていますが、申立人ら一人一人は「このままでは人生終えられない」の決意で新年を迎えました。争議の開始は島村靖三社長時代からで、松田社長で5代目となりますが長期争議の存在は明治乳業時代から現在に至るまで、異常企業体質の象徴となっています。
 昭和40年代初頭から長期に亘る不正常な従業員管理を背景に、人権問題としても許し難い長期労働争議が未解決であること自体、明治グループ企業活動上の重大リスクではないでしょうか。

私たちは和解解決を求め、その実現までは異常企業体質の告発と都労委審査を総力で闘います
 今年こそ長期争議の解決に向け、中労委命令(2017年1月)が提起した「当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面解決を目指すべき」の実現に向け、総力を結集して頑張ります。
 同時に、全面解決への道筋が明確になるまでは、解決への決断が出来ないでいる旧態依然とした企業体質の告発・包囲運動に総力を挙げます。そして、都労委残留39事件の証人尋問を通して、単年度審査の誤りを克服して不当労働行為・差別事件の全体像を明らかにし、「長期争議の集大成」として敗訴の連鎖を断ち切るために、全力で奮闘する決意で新しい年を迎えています。
 都労委の進捗状況は、昨年11月5日の第15回調査期日で双方の証人尋問の枠組みが確定し、それに基づく審査計画が新年2月5日(第16回調査)に示されますが、昨年12月に担当公益委員が交代されたことを踏まえ、申立人らは証人尋問の前に弁論更新を求めたいと考えています。
 証人尋問の見通しでは、6月株主総会の前後には結審が予測されるなど重要局面を迎えますが、経営陣には異常な従業員管理の歴史を「負の遺産」として全面解決されることを強く求めます。
企業行動憲章に「人権の尊重」を掲げる明治グループに、「人権否定」の労働争議継続は許されない
 川村社長、明治乳業時代からの異常な従業員管理の事実は、これまでお伝えの通り多くの秘密資料類(笠原ファイルや村田ノートなど)に鮮明です。中労委命令(2017年1月)は、これら証拠に踏み込んで認定し、「それぞれ成立の真正が認められる」と判断し、その上で「会社は、信条や組合活動等を問うことなく、従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を負っていたにもかかわらず、(略)」と指摘し、「会社は非難を免れ得ない」と厳しく指弾しました。「明治グループ人権ポリシー」は、「私たちは、人権尊重の取組みをグループ全体で一層推進し、その責務を果たしてまいります」と宣言するのであり、企業活動の歴史的「負の遺産」は直ちに解決されるべき課題です。
私たちは都労委の重要局面で、経営陣の決断で解決への道筋が確実に拓かれることを求めます。


以上



【明治HD・株式会社明治役員にも要請書送付】
合わせて、明治HD役員13名と株式会社明治役員38名プラス1名に、同趣旨の「要請書」として、それぞれの本社住所宛に28日投函しました。一括で送ってありますので、果たして、個々人役員に渡していただいているものと考えております。
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