12月活動レポート
(12月30日)


1.全労連・東京地評争議支援総行動 12月6日

すべての争議の早期全面解決を!  裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!

 上記、スローガンを掲げ司法、労働委員会、企業に対し終日行動を展開しました。明治乳業争議団・支援共闘会議も株式会社明治に対し、39年にわたる長期争議解決を求め126名が結集し、抗議と要請をおこないました。

開催前の歌声
シンガーソングライター:大熊啓さん

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/V5rPwWWMDPg

主催者挨拶
全労連・渡邊正道事務局次長

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/gB_6lrUPsfA

連帯挨拶
明治乳業争議支援共闘会議:松本議長

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/HROw1qLEexE

連帯挨拶
日本婦人団体連合会:伊東弘子常任幹事

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/STD0LgXLzds

争議団の決意表明
小関団長

【動画を視聴ください】
https://youtu.be/PhZ0xKHCrxY


2.兜町(茅場町交差点)宣伝 12月13日

証券会社が多く活動している兜町界隈の茅場町交差点で宣伝行動 12月13日

 明治HDの減収・減益、また、株価の4割下落を脱しきれない経営不振の根源は、長期に抱え込んでいる労働争議の解決に背を向け続けていることに起因していると考えています。 特に、2017年に中央労働委員会の命令で、労使紛争及びこれに関する事情などとして、昭和40年代において、当時の職制らが申立人らに対し信条や組合活動等を理由とする誹謗中傷など既に認定したとおりである。従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を負っていたにもかかわらず、抑制することはなかったということは非難を免れ得ないところと断じています。さらに、市川事件と全国事件らの集団と他の集団との間に職分格差(賃金格差)が紛れもない事実である。と歴史的に遡及した判断を下しています。
争議団は、これらの事実に基づいた争議解決への道筋を示した中労委命令と「付言」の沿った話合いを求めつづけています。
 この間、消費者の皆さんや、特に、明治HDの株を所有している株主に皆さん、これから明治HDの銘柄を取得したいと考えている方々に対し、証券業務に携わっている方に、明治の企業体質と株価の推移などをしっかり伝えていただきたい趣旨で、明治HDの株主総会に向けて、明治乳業争議団と争議支援共闘会議とで茅場町交差点宣伝を2度おこなってきました。
この度は、全労連・全国一般労働組合東京地本に結集する昭和ゴム労働組合、西陣労働組合のたたかいを支える東京地本の山田委員長、室井副委員長、そして明乳争議の小関団長、支援共闘会議から久保事務局長含め総勢18名参加の共同宣伝をおこない、それぞれのたたかいの現状と支援を訴えさせていただきました。
 呼びかけとして、明乳争議のリーフレットにチラシを150枚セットし、合わせて、東京地本が用意したチラシ200枚が全て配布することができました。
とても考課のある宣伝行動になったことを双方確認し、今後も時期を見計らいながら継続することを確認しました。


【弁士の面々】

行動進行の副委員長室井さん


昭和ゴム労組の郷間さん


東京地本委員長の山田さん


明治乳業争議団の小関団長


明治乳業争議支援共闘会議事務局長の久保さん



3.第84次座り込み行動 12月21日

  2023年1月(第73次)〜12月(第84次)に結集された延べ178団体・375名の参加で話合い解決を求めてきました。2016年1月(第1次)からのトータルは、7年間で延べ1814団体・3910名、130時間を積み上げてきました。
 この間、2009年に明治製菓と経営統合、相乗効果を上げることなく事業再編に追い込まれ、資産の売却で株主配当維持を図るも減収・減益の経営不振、挙げ句に株価の4割減から株の再分割で凌ぐも浮上せず。 正に、争議を抱えていられる経営状況かと、改めて、声を大にして訴えていきたい。


主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議 松本悟議長

 明治乳業争議解決のためこのエドグランに入っている株式会社明治と親会社の明治HD川村和夫社長に対し、争議解決への一点で話合い解決を求めにまいりました。
さて、ご通行中の皆さんいま何が起きているのですか。物価高で市民が苦しんでいるのに自民党政権、自公政権どれもこれも政治と金、裏金、大企業から裏金もらって、そして懐に入れる。そして大企業のための政治をやる。そのために、物価が上がり賃金が上がらない。年金も上がらない。市民は大変な思いで暮らしています。もう一度賃金を上げて、年金を上げて、消費税を下げて景気を良くすることが経済を回すことにつながることではないでしょうか。
・・・・・。
その結果どうなりましたか。明治乳業と明治製菓が統合をして売上高を1兆5千億円にする、海外に展開をするといって合併をしました。ところが売上げは下がり1兆円ぎりぎり。海外売上高比率は6%とか7%、全く世界に通用しない企業になり、今日の株価は3千2百円台に下落して、株主からも怒りの声が寄せられている。
働く皆さん、こうゆう状況を放置したままでいいのでしょうか。経営が不振になると労働者に対する賃下げ、リストラがやってきます。
・・・・・。


市川事件・額賀申立人

 係長から応接間に来いと呼び出され、転勤工作でした。
 職場の中に白組、赤組があり、白組の先輩と非常に仲がいいことを出しにして、○○さんも転勤してもいいよと言っているので、どうだ、一緒に行かないかと誘いかけられた。
 私は行く必要もないし行く気もないと断りました。すると何で工場にこだわるのだと、なんでそんなに仲間が大事なのかと言われました。なんでこんなことを言われるのかといろいろ考えると、あれが出てきた、職制連絡会議という議事録が、それは赤組対策と云われているものの中で私のこともあった。工場から追い出そうとしたこと、私は絶対に許すことはできません。


市川事件・平木申立人

 卑劣な転向工作もありました。昭和62年妻が肺ガンで入院生活をしていたが11月43歳で亡くなりました。その一ヶ月前の10月、製造課長が私の職場にやってきて、奥さんが病気で大変だろう病状はどうだと気遣うそぶりで、奥さんが病気で争議団の活動をやっていて大変だろう。いい機会だから申立を取り下げないか。君の家庭の状況を話せば争議団も受けることは納得してくれる。後のことは俺に任せろ。会社も悪いようにはしないからとこういう陰湿な転向工作をやってきました。
 私はこの様なことは聞き流すことはできず、門前ビラで全組合員に知らせ工場に対しても争議団名で抗議文を提出し、当時の吉田工場長に抗議・申入れをおこなった。 その後、私を気遣うことは一切ありませんでした。


シンガーソングライター・大熊啓さん

未来をかけて=??♪?
 この12月というのは、いろいろとこの人権について考える時期でもあります。
 つい先々週ですか12月4日から10日迄が国際的な人権週間ということで、人権について考える時期でもありましたし、12月10日は国際人権デー。この人権というのは偉い人が下々の者に与えるものでは決してありません。
 私たちは、生まれ落ちたその瞬間から人として尊重される全てが平等に扱われるというこの人権を私たち人間が持っているというのが人権という考え方です。私たちがこの日本国憲法を・・・人権説、人権は誰かが与えたものではない、生まれたときから備わっている考え方にもとづいてこの憲法が制定されています。
 この人権侵害と云うものは、人権を踏みにじる行為であり、そういうことでは憲法を踏みにじることでもあります。決してこれを許してはいけません。
・・・・・。
勝利の朝を信じて=??♪?
明乳争議団歌・星霜=??♪?


争議団お礼と決意・小関団長

 皆さん、明治乳業の事件本当に長くなっております。市川工場事件が都労委に申し立てられてから39年目を迎えているわけです。日本一長い差別争議と評されている訳ですが、一緒にたたかっている額賀団員、そしてこの争議の中でがんばっていた奥さんを亡くした平木団員がどの様な仕打ちをこの会社から受けたのか、その一端でありますが告発しました。
 私たちはこの受けた様々な攻撃、これは歴史的事実なのです。年を取れば年数が過ぎれば消滅することは絶対にないのであります。このままでは人生は終われない。一人一人の団員がその様な思いで長期に及ぶたたかい、困難を乗り越えながら耐えて皆が持っている力、可能な力を寄せ集めながらこの株式会社明治、そしてその上にいる親会社である明治HD、ここに運動をつづけているのです。
 この間、残っている39事件の審査の方法と審査の枠組みをめぐる激しい攻防が、11月5日迄つづき確定しました。39事件のたたかいの集大成として、この種の事件、労働委員会の努力で作り上げられてきた大量観察方式にもとづく集団間比較、申立人らの集団とその他の集団にどの様な格差が存在するのか、それを一年や二年で見るのではなくて、昭和40年代からここに至る20年、30年のスパーンで格差の実態を判断させる。先ほども告発されていました10年間で見ても1千万円を超える格差があるのであります。
・・・・・。


【シュプレヒコール】

一、明治牛乳とブルガリアヨーグルト回収事件、食の安全・安心を消費者に提供する企業として、検査体制を明確に公表せよ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」で示された解決の道筋に応えよ!
一、赤組集団と分け隔てた、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう


4.明治グループ役員宅訪問 12月23日
 話合い解決を求めて役員宅訪問を12月23日実施しました。
 株式会社明治の松田克也社長宅に訪問すると松田社長自ら3度目の応対をしていただきました。僕は、居留守は使わないよとニコニコと話しを聞いていただきました。2月5日の調査期日で審査計画が出されて行くと思います。4月か5月には証人調べが終了するかと思っています。社長のご決断がどうしても必要です。是非解決を宜しくお願いしますと申し入れました。すると、僕にはそんな権限はないよと返答があり、話されたことは事務局に伝えておくよと。いつもこれは(申入書)は良く読ませてもらっているよと話され、遠いところからご苦労さんと話しがおわりました。
 明治HD川村和夫社長宅は、いつものごとくインターフォン呼び出しに一切応えてくれておりません。
 株式会社明治の中山悠名誉顧問宅では、いつものように奥様が応対していただいています。少し寒いから身体に良くないのでそれだけ(要請書)をいただいておきます。と云って下がりました。
 株式会社明治の浅野茂太郎名誉顧問宅では、奥様がインターフォンに応じいつもながらポストに入れて置いて下さいと返答でした。


【川村和夫社長への申入書】

2023年12月23日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守


申 入 書


都労委審査を待つまことなく中労委命令の事実認定と「付言」に基づく解決への話合いを求めます
 今年も年末となりましたが、都労委第15回調査(11月6日)で審査の枠組みが確定し、申立人ら3期日(主尋問340分)、会社は1期日(主尋問120分)の審査計画に基づく証人尋問が、新春に開始されます。私たちは、39年目を迎えた争議の集大成として単年度審査の誤りを克服し、「大量観察方式での集団間比較」による審査で、「敗訴の連鎖」を断ち切る決意で新年を迎えます。
 しかし、いま私たちが経営陣に求めるのは、「日本一長い差別争議」と評され、人権問題となっている長期争議の全面解決に向け都労委の審査を待つことなく、解決への道筋を明確に示した中労委命令の事実認定と「付言」の立場を踏まえ、早期に全面解決への経営判断を行うことです。

中労委命令は市川工場での秘密「職制連絡会議」、「笠原ファイル」の内容に踏み込んで認定しました
 中労委命令は、市川工場での秘密「職制連絡会議」の資料類を綴った、甲第11号証「笠原ファイル」の内容に踏み込んで、次のように認定しました。
 「昭和45年から昭和47年当時、市川工場において主任(後に係長)を務めていた笠原利治は、同期間において、同工場の係長及び主任により構成される職制連絡会に出席していた。職制連絡会では、@組合役員選挙封策、A支部大会の運営方針、B 「赤」、「赤組」、「ベト」などと呼ぶ者らの扱いなどが話し合われた。例えば、@については、昭和45年8月15日の職制連絡会において、選挙前の票読みをもとに実際の投票結果の分析や今後の対策が話し合われており、その後においても職場代議員選挙等に関して同様の議論が行われた。また、Bについては、同年11月14日の同連絡会において、「(勤務評定)勤務評定に差をつけろ 勤務評定に差がつくよう指導する 勤務評定に差をつける事を正すべきだ 仕事内容で差別しろ」、「(白組)飲ませ喰わせろ 白組に義理を売れ 白組の数をふやせ QCサークルを使って白組を結集させろ 後継者を育てろ」、「(赤組)赤組を転勤させてやれ 赤組に対して分裂工作をしろ 職場異動をしろ 青空部隊をつくる ささいなミスをたたけ 差別した仕事をさせろ」などの意見が出された。これに基づき、同月21日の同連絡会において、出席していた係長から「赤退治を最初からやり直す必要があるのではないか」との意見が出され、赤退治をしようではないかとの結論で話がまとまった。さらに、同月30日には、出席者から、「赤への打撃は金と暇を与えるべきではない」、「ベトヘは金を与えない方向」などの意見が出された。・・(略)・・。」と、明確に認定しています。
 川村社長、単年度審査の誤った認定・判断で免罪されても、明治乳業時代からの異常な従業員管理は第三者機関も認めた、歴史的事実であり企業活動の「負の遺産」です。この体質は、現在でも明治グループの企業イメージとして重く沈殿するなど、世界市場への飛躍をめざす企業活動上の重大リスクではないでしょうか。私たちは、真摯な話合いでの全面解決を強く求めます。

以上



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