11月活動レポート
(12月11日)


1.東京争議団総行動 11月9日 株式会社 明治社前(京橋エドグラン)

 「一人の首切りも、一切の差別も許さない」スローガンを掲げ4年ぶりに関係先への抗議・要請を展開しました。明治乳業争議団もエントリーして、株式会社明治・松田克也社長に対し、70名の参加で長期争議解決への話合いを求めました。

主催者挨拶 東京争議団・諏訪事務局長

 私たちは、東京の裁判所、労働委員会の場でたたかう仲間が、「一人の首切りも、一切の差別も許さない」との旗の下、互いに励まし合い、共同の力で争議の勝利を目指す東京争議団共闘会議です。私は、事務局長の諏訪です。本日は、東京争議団第32回総行動として、各加盟争議の早期全面解決を目指して、学園、社前行動に取り組んでおります。
 労働組合の役割・必要性が高まっている点を指摘し、8月30日西武そごう労組ストライキは大手デパート61年ぶりに行われ支援する報道が多くあった。毎月の物価上昇、16カ月連続実質賃金マイナス世界の先進国の労働者が生活を守るためスト多発、アメリカ自動車労組40%賃上げ要求のたたかい、バイデン大統領激励労働者の雇用や物価高から生活を守る労働組合の役割、重要性が高まっている。
 明治乳業争議は、過去に多くの大企業で行われた、たたかう労働組合、労働者への差別攻撃に対し、その是正を求めて労働者有志が立ち上がった事件であり、日本最長38年もの長期争議となっています。
 私は、現役時代日本航空で整備士をしていましたが、日本航空も明乳に負けず、たたかう組合、物言う労働者を敵視し、不当な差別を行ってきました。その結果はどうなったか、最終的には経営破綻となりましたが、差別を行っていた当時、1970年代は5年おきに事故を起こし、1985年には御巣鷹山の大事故を起こし、多くの乗客、労働者の人命が失われました。差別による物言えぬ職場では、安全を守れません。
 明治の職場はどうでしょうか?給食の牛乳異臭事件など食の安全に関わる事件を起こしています。また、採用面接ハラスメント事件など、人権軽視の体質が明らかになっています。結局、会社自体を衰退させていきます。
 冒頭に多くの大企業で組合・労働者差別が行われてきたことを紹介しましたが、他の日本の大企業の争議はほとんど解決し、残っているのは明治乳業争議くらいです。
 争議をやっていることが、会社自体を疲弊させていくからです。明治は「最高裁で勝っている」から妥協しないようですが、日立では最高裁で会社が勝った解雇事件でも和解で争議を終わらせています。今の時代、長期争議を抱えて解決できないこと、それ自体が企業体質に問題があるとみられ、経営リスクと捉えられます。
 争議団のチラシは、明治の業績不振を指摘していますが、この争議を解決できない、解決しない経営体質の問題点が表れているのではないでしょうか。
 株主総会の資料をみると、現在の5名の社内取締役が、この5年間継続しており、新たな取締役はいません。これで、経営が活性化するのか疑問を感じます。
 日本の労働争議の最長不倒を更新中の明乳争議、その解決策はすでに示されています。2017年に中央労働委員会は「付言」として、「当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面解決を目指すべき。会社に対してより大局的見地に立った判断が強く期待されている」と述べています。
 これを受け入れて、争議を解決することが、企業体質改善の道であり、株式会社明治の発展の道であると確信します。東京争議団として、争議解決までともにがんばって行くことを表明し、主催者を代表してのあいさつとします。ともにがんばりましょう。


連帯挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本議長

 川村社長、日本一長いこの長期争議を話合いで解決していただきたい。この争議の本質は、働く者の人権と食の安全を守ろうというまともな労働組合を潰すために、統一協会などとつるんでインフォーマル組織をつくって、労働組合を潰し、ここでたたかっていた仲間たち全国工場64人に対し、10年間で一人一千万円にもなる賃金差別、人権侵害では赤組と言って差別をした事件です。
 明治の人権侵害の最たる特徴は、大阪工場で松本寿子さんという若い女性に対して、畳み一畳半の隔離部屋に数年間隔離をする。余りにも酷いので国会で取り上げられ解放した事件です。
 皆さん、アメリカでは労働組合の果たす役割として賃金を15%に引き上げることを労働組合として認めました。そしてバイデン大統領は自動車のストライキに自ら参加して応援演説をする。戦争ではなく働く者の人権や賃金を上げることによって、購買力を高め企業の製品を購入する、このことが平和への道ではないでしょうか。
 ステークホルダーの皆さん、株価は4割も下落しています。売上げも1兆5千億円を目指しましたが、1兆円すれすれで下がっています。売上げを海外に打ってでてと公約しましたが、6%台で売れない。海外では人権侵害する企業の製品は売れないと言うことです。
 国連は、ビジネスと人権というものを発表しました。人権侵害をする企業はビジネスが続かない。


連帯挨拶 埼労連・諸井事務局次長

 争議支援総行動に参加のみなさん ご苦労さまです。また、付近でお仕事されているみなさん、ご近所のみなさん 明治乳業争議を支援するために この場を借りて訴えさせていただきます。どうぞご理解ください。
 最初に、埼玉県議会において、10月6日に突然、自民党が県議会福祉保健医療委員会に子どもだけで留守番・外出させることは「放置」で虐待に当たるとして「埼玉県虐待禁止条例の改正案」が提案され、自民党県議団と公明党の委員が賛成し可決されました。
 しかし、埼労連や多くの民主団体、さいたま市PTA協議会、さらに市民が立ち上がり、改正案に反対する「声明」やネット署名を呼びかけ、県内はもとより全国へ反対の声が広がり、自民党県議団は改正案を取り下げさせました。
 私たちに道理があるわけで、あらためて声を上げること、そして、この問題から、待機児童問題の解消や産休・育休制度の拡充など行政がすすめるべき社会的整備と共働き家庭だけでなく、ひとり親家庭でも誰もが、働きやすい職場環境の改善が求めることが、あらためて明らかになったのではないでしょうか。
 さて、この間、埼労連は7月28日に、明治乳業争議支援共闘会議議長の松本さんを講師に「埼労連 争議支援決起集会」を開催しました。この集会は、38年の明治乳業争議のたたかいを通して「なぜ争議支援を行うのか、その意義と位置づけ」と題し、多くの方に参加し開催したところです。この集会で、あらためて明治乳業の行ってきた「労務管理と差別」が明らかになると同時に、「働くルールの破壊」、「労働者の分断」にも負けず、雇用と人権、国・企業へ責任を求め労働争議団は立ち上がりたたかっている、すべての争議の早期解決を訴えることができました。
 本日参加のみなさま、多くの職場・地域で、いろいろな取り組みを通し、明治の人道上も放置が許されない事件であることを世論に訴え広げていきましょう。いまこそ、早期の解決が求められています。中労委命令は、「付言」において、争議団のみなさん申立人らとその他の集団との間に「職分格差が存在することは紛れもない事実である」と事実の認定を行い、明確な不当労働行為であることを認定しているのです。
 埼玉県議会の「埼玉県虐待禁止条例の改正案」の問題は、私たちの道理と常識が、撤回させる力となりました。明治乳業争議も私たちに道理はあるわけです。幅広い共同とたたかいを広げていきましょう。
 みなさん、全面解決にむけ、最後まで頑張りましょう。埼労連も組織をあげ支援することを申し上げ激励のあいさつとします。ともに頑張りましょう。


連帯挨拶 市川・浦安労連・田中議長

 争議団と市川浦安労連は強い繋がりがありまして、立ち上げる時に市川事件の人たちとともに、労働者の命、くらし、生活を守るために活動してきた素晴らしい仲間です。
 38年、全国事件29年長すぎますね。市川に東洋一の市川工場がありました。私は教員として、市川教育委員会で副教材として載っていて見学にいくなど親しまれたところでした。ところが、組合を差別する人間の尊厳を侵すようなことをやっていた。この様なことを聞けば酷いことをやっているのではないかと思います。しかも会社は、解決のための話合いに応じないというとんでもないことをやっている。
 私たちいま、働く人たちの暮らしをよくするため、最低賃金を1500円以上にする。全ての人が笑顔で暮らせるよう良い社会を目指して運動しています。労働組合がいまこそ求められています。クロネコヤマトでも労働組合ができて解雇されようとしている状況をはね返しています。明治乳業の争議が解決できるまで市川浦安労連も一緒にがんばっていきます。


争議団決意表明・村山事務局長

 株式会社明治本社前にお集まりいただきましてお礼を申し上げ、ご支援ありがとうございます。この場所をお借りしての行動は、毎月行っている座り込み行動を通して、近隣の職場の皆さんや働く皆さんに大変ご迷惑をおかけしております。座り込み行動のデータをお知らせしておきたいと思います。全国事件の中労委で証人調べが終了した2016年1月にスタートしました。この間、82次まで延べ1776団体、3839名、128時間、合わせて総行動でも4263名が結集して長期争議解決を求めて来ています。
 争議の原点は、乳業界のご三家明治、雪印、森永との競争から2千名からの人員削減にありました。当然ながら労働条件の改悪という立場から労働組合として反対の意志表示をしました。会社は職制機構を総動員してインフォーマル組織を全国に一斉につくりました。インフォーマル組織を盾にして、私達に赤い水虫、赤いゴキブリ、そして生産疎外者、職場秩序破壊者、この様な人権侵害を私たちに浴びせかけてきたのです。これらの事実は中央労働委員会の命令の中に、審査の中で事実認定がしっかりとされました。その上に立って、付言が立てられ事件の全体像が示されました。誹謗中傷を侵した職制らは非難を免れ得ない。市川事件、全国事件に於いても職分間の格差は歴然としている。紛れもない事実として、過去の歴史を断罪しているのであります。単年度の審査で前年度に格差はないと判断されているもので、いま、都労委にかけている市川工場昭和61年度から定年までの23年分、全記憶9事業所平成6年度から定年までの16年分、この審査期間の格差の実態は全国事件で3億2千万余、市川事件の23年分に於いても3億1千万余の格差が生じているのです。
 私たちは、死にものぐるいで都労委に準備書面1から10までの主張で、格差の実態、不当労働行為を明確にしてきています。誹謗中傷を受けながら他界した24名の仲間のためにも、力一杯皆さんのご支援をいただきながら奮闘し、長期争議の解決を年明け4月18日で39年目を迎える。それまでには何としても解決の兆し、テーブルに会社明治を引っ張り出す覚悟で奮闘しますので、ご支援をお願いしお礼申し上げます。本日はありがとうございました。


2.役員宅訪問 11月18日、19日
 明治グループ役員宅訪問を11月も継続して実施しました。
 明治HD・川村和夫社長宅訪問では、インターフォン呼び出しに応答がありませんでした。株式会社明治・松田克也社長宅では、奥様が面会していただきました。関西工場で全国版の事件が起きましたが、社長は何とお話しなっておりますかと問いかけましたが、「私にはわからないことです」と話されていました。株式会社明治・中山悠名誉顧問では、奥様が面会いただきましたが寒気が強いために要請書を手渡すだけになりました。同・浅野茂太郎名誉顧問宅は、インターフォンに奥様が私にはわからないことですのでポストにお願いしますと返事がありました。


【川村和夫社長への申入書】

2023年1T月19日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
 議 長  松本  悟  
  明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
 団 長  小関  守


申 入 書

都労委残留39事件、全事件併合での審査計画に基づく証人調べが来春には開始される局面です
 都労委残留事件調査の到達状況は、証人尋問に向けた申立人の証拠申出書に対し、会社から「申立人の証拠申出に対する意見書」が提出される等、尋問事項及び尋問時間を巡る攻防が続きましたが、第15回調査(11月6日)において証人尋問の枠組みが確認されました。申立人らは3期日(主尋問340分・同反対尋問)、会社は1期日(主尋問120分・同反対尋問)となります。

 私たちは、残留事件を38年も超える長期争議争議の集大成とし、差別事件の審査方法として定着している、事件併合が前提の「大量観察方式での集団間比較」による審査を確実にし、単年度審査での「敗訴の連鎖」を断ち切る決意です。同時に、会社に検討を求めるのは、申立人の平均年齢が80歳代になり「日本一長い差別争議」と評され、労働争議から人権問題になっている現実です。事件の全体像は都労委審査を待つまでもなく、中労委命令の事実認定と解決への道筋を示した「付言」に明確であり、これらに基づく経営陣の責任ある判断が強く求められています。

中労委命令は「付言」の前に秘密資料を認定し、「インフォーマル組織」結成などの事実を鮮明にした
 全国事件中労委命令は「付言」を特記し、殊に会社に対し「大局的見地」での判断を強く求めました。命令は「付言」の前提として、各工場の「インフォーマル組織」結成などに関し、秘密資料類に踏み込んだ認定を行い会社の責任を明確にした上で、解決への判断を強く求めています。
 例えば、申立人らが立証した大阪工場に関する秘密資料に基づく認定部分は次の通りです。

 「昭和41年4月4日、大阪工場にて同工場の課長や係長、主任らによる会議が開かれた。同会議には、本社の職制や戸田橋工場の課長が参加していた。同会議において、戸田橋工場の課長は、他の参加者に対し、戸田橋工場において民主化同志会を組織化していった方法として、昭和38年度に当時の支部執行部と選挙で争って負けたため慎重に組織化したこと、具体的には、班長を一人一人取り込んでいったこと、誰を取り込むかの判断は主任の意見を聴くなどしたこと、当初は同調者間の連絡は取らせず、五、六名になった時点で初めて顔合わせを行って他にも同調者がいるという安心感を持たせたことなどを語った。なお、前記2(9)アのとおり、大阪工場にて志宝会が結成されたのは、上記会議の約1か月後である昭和41年5月頃である。」と認定します。

 川村社長、格差の存在は「紛れもない事実」、不当労働行為意思も「会社は非難を免れ得ない」と判断した中労委命令「付言」に、会社は「法的効力はない」と強弁しますが法的効力の問題ではありません。昭和40年代からの、「異常な従業員管理」の事実が認定されたのであり放置は許されません。事業活動上のリスク問題と位置づけ、全面解決が検討されるべき局面にあります。


以上



3.第83次座り込み行動 11月21日

  大阪府岸和田保健所から食品衛生法違反である抗菌剤「スルファモノメトキシン」が混入していたとして11月10日、宅配牛乳(瓶容器)4万4577本回収命令を受けた関西工場。同工場で製造された「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」(400g)を同じ原乳を使用したとして11月13日、11万7618個を自主回収すると発表した事件。
 食の「安全・安心」を消費者に提供する食品企業としての基本は、原乳受け入れ時の検査、充填製品化された上での検査という2重検査でスルーされていた体制が重大問題です。
 大阪府健康医療部生活衛生室食の安全推進課監視指導グループ(回収命令を発した部署)によれば、工場受入時の検査はしていない。義務付けられていない。検査が必ずしも決まっていない。等々の回答。
 株式会社明治のお客様センターでの一人目は、入荷時の検査はしていない。義務付けられていない。二人目の回答は、この種の抗生物質は最近使われていない。入荷時検査をしているが引っかからない。スルファモノメトキシンは実施している抗生物質検査では引っかからないし、出来る体制のもなっていない。とありました。
 回収しなければならない程の物質ならば、日常的の検査体制を何故取らないで来たのか。大きな問題ではないでしょうか。
 この様な状況の中での第83次座り込み行動を実施しました。


主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議 松本悟議長

 エドグラン前に座り込みでお集まりのみなさん、お疲れさまです。また、ご通行中のみなさん、私たちは、日本一長い明治乳業争議の話し合い解決を求めて、毎月、この場所で座り込みを行っています。

 明治乳業争議の本質は、全国の社員が劣悪な労働条件の改善を求め、また、食の安全を求める労働組合活動が邪魔になり、それを潰すためにありとあらゆる人権侵害、一人あたり10年間で1000万円の賃金差別をした事件です。すでに、事実関係は、中労委が賃金差別も人権侵害も認め、殊に会社に対し話し合い解決を求めていますが、会社がそれを拒否し、現在は都労委で係争中の事件です。

 このような賃金差別、思想差別事件は、多くの大企業が行っていましたが、今では(株)明治以外は、すべて話し合いで解決しています。
 このように日本の大企業が統一協会を含め、国家ぐるみでユニオンジャックした結果、労組の組織率は5割を超えていたものが、16%になり、労使の力関係が変わり、日本だけ30年間、賃金が上がらない国になり、経済も疲弊しています。
 今、アメリカでは、バイデン大統領が自動車労組のストライキに参加し激励をする時代です。すなわち、労働者の賃金が上がれば、小売店が回り、企業が回り、景気が回復するということです。

さて、 明治は、また、とんでもない事件を起こしました。
 大阪府岸和田保健所が11月6日、年間検査計画に基づいて対象の牛乳を検査したところ、牛乳から混入が禁止されている動物用医薬品、微量のスルファモノメトキシンが検出された。大阪府は11月10日付で、同社に回収命令を出した。なぜ、11月6日に回収命令を出さなかったのか。今度は数日後にヨーグルトからも発覚、慌てて回収騒ぎになりました。この食品事故に対し、株主や消費者から(株)明治の対応について、怒りの声があがっています。

明治HDの株主掲示板の記事を紹介します。
 ある株主は、「子どもが口にする食品です。健康・体に影響がないわけはないでしょう。子どもは口に出せません。しっかり、原因を究明して、改善策をとって公表してください。あなたのお子さん、お孫さんが飲んでいたらどうしますか」。

(株)明治も加入している乳業協会のホームページには、
 「検査は出荷するとき、工場で受け入れたとき二重に検査します。検出された場合は廃棄します」と書き込まれています。
 そこで(株)明治のお客様相談センターに電話した方に伺いました。最初に電話に出た社員は、「検査していません」と回答、納得できないので追及すると、もう一人の方が出て、「検査はするがひっかからない」と回答しました。(株)明治は、こんなずさんな検査で、市場に乳製品を販売していることになります。

これに対し、株主掲示板には怒りの声があふれています。
 「客の命を軽視している」「品質管理がいい加減」「社内検査に問題あり」「明治は健康に害はないと会見したが、アレルギーをおこす人が飲んだら害がある」「他の乳製品、チーズやRー1ヨーグルトは大丈夫なのか」「実際にいつ、発覚したのか」「インサイダー取り引きの可能性もある」「牛乳も乳製品も食べてから薬物入っていましたではシャレにならない」「どうして、牛乳とヨーグルトの混入発表日が違うのか」「なぜ、社長は謝罪会見をしないのか。引責辞任してもらわないと」等など、怒りに満ちています。今回の事件は、乳製品の安全性を根幹から揺るがす大問題です。

(株)明治は、過去にも不祥事が続出しています。
 明治粉ミルクセシウム混入事件、新宿などの学校給食牛乳異臭事件など、起こしていますが、未だに原因は隠蔽されたままです。今回の事件は、隠蔽せず、全容を明らかにすることを求めます。
 この食品事故前後に株価が怪しい動きをしています。11月7日の始値は3724円、それが翌日の8日の始値は3389円で大幅下落です。

 日本一長い明治乳業争議を解決しない明治HDと竃セ治は、ジンクスどおり疲弊し、売上も伸び悩み、株価も低迷しています。
市民のみなさんに訴えます。この争議が解決するまで(株)明治の商品は、食べない、飲まない不買運動への協力をお願いして訴えとします。ありがとうございました。


争議団・武田からの訴え

 昭和37年に北海道から市川工場に入社し寮生活に入りましたが、何と7畳半の部屋に5人が生活、環境は押し入れがあるのみで生活用品は風呂敷に包み押し入れに保管、洗面所、トイレは寮の端で共同使用。特に、時間差、夜勤のある交代勤務のために自分の居場所もない状態で、プライベートを守ることすらできない酷い生活。これが東洋一と謳われた工場でもありながら、蛸部屋同然であるにもかかわらず当時の世間の相場1畳1000円でしたが、一人あたり1500円がしっかりと天引きされる生活を強いられました。
 職場は冷蔵庫作業に配属され、1ケース20kgからもある製品を手作業で積み上げ、下ろしなどの肉体労働から腰部に負担がかかり、腰痛者が続出し腰痛防止バンドを支給させる運動に発展。それでも腰痛から労災病院で手術する者も出るなど、労働監督署から改善命令が出ても改善されることもない作業環境でした。はからずも私は腰痛があったにしても手術までには至りませんでした。
 このままでは定年迄身体が持たない、夢も希望も10代で落ち込み退職者が続く状態で、職場の中は不満と不安から何とかしようという声が渦巻き、労働組合市川支部が存在していたが、職場問題を改善できる労働組合にしようと支部役員選挙に取り組み当選させることができました。4年間くらいで職場要求が次々と実現かなっていきました。
私もその一翼を担っていました。
 大量人減らしが実行される中で、会社が「赤組」と分類した者たちを生産ラインから外し、「青空部隊」と称する職場を作り、自ら職場を去ることを見込んだ見せしめ的に、寒風吹き荒ぶ、あるいは炎天下の屋外でのペンキ剥がし、塗り、草むしりや外での掃除を毎日させられました。
 私は、遅刻も欠勤もなくしっかりと仕事に従事してきていました。新しく導入された職分制度の運用は、標準な仕事を遂行するならば6年から7年で昇格するところ19年間も昇格すらしない不当な扱いを受けてきました。その間、社長名で3回の表彰を受けています。
昇格しない仕打ちを見るにつけ仕事の出来、不出来ではなく「赤組」に分類されていること自体で恣意的に差別、イジメの典型を受けてきました。争議団の一員として人権回復にがんばっています。解決するまでがんばりますので皆様方のご支援を宜しくお願いします。


食品一般ユニオン・北川書記次長

〔替え歌〕
ベートーベン第9 ♪♪ ? 1.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判 
  会社の横暴、許さぬために  64人、立ち上がる勇者
2.明治乳業労働争議  日本で一番長い裁判
  人間の尊厳、求め続けて  闘う我ら、64名
3.明治乳業労働争議  賃金差別に組合差別
  尊厳かけて命をかけて  勝利めざして我ら闘う

幸せなら手を叩こう ♪♪ ? 1.明治乳業争議! 明治乳業争議!
  命と権利守るために みんなで頑張ろう!
2.働く者の命 働く者の権利
  命と権利守るために 坐り込み頑張ろう!
3.労働者の権利守ろう! 労働者の権利守ろう!
  賃金差別組合差別 差別をやめさせよ!
4.明治の製品は買わない! 明治の食品は買わない!
  会社の横暴認めるまでは 明治の製品買わない!


争議団お礼と決意・米元事務局次長

 本日は、第83次座り込みに参加されました皆さまにお礼を申し上げます。まぶしき会社明治に対しては、長期にわたる争議解決を強く求めていきたいと思います。
さて、大阪府は明治が関西工場で製造した牛乳から動物医薬品が検出されたとして、食品衛生法に基づきおよそ4万4千本の回収を命じた。11月10日大阪府岸和田保健所が11月6日におこなった関西工場への検査で、動物医薬品のスルファモノメトキシンが検出されました。回収対象は今月13日の賞味期限の宅配用瓶商品です。この薬品は、牛や豚などの感染症予防や治療に使用される抗菌物質で、使用後72時間以内の出荷は禁止されています。
 この不祥事は明治だけの責任とは言えない面もありますが、牛乳の工場入荷時の検査、製品として出来上がった時点での2重検査を正確におこなっていたならば防げた事故だと考えられます。
牛乳回収を命じられた明治は、13日関西工場で製造出荷された「明治ブルガリアヨーグルト(400c)を11万8000個回収すると発表しました。回収命令と同じ原料が使用されたとして抗菌剤混入の可能性があると自主回収したものです。
 こうしたダブル回収に消費者から食の安全に関する意見や疑問がネット上に続出。
既に飲用されており回収率はゼロでは、製造日から4日も過ぎている。市川工場の過去の事例では製造された日から24時間工場で保管し、その後販売店などに出荷されることになっているが、日付の新しい商品を求める消費者の声に押されて、つくられた商品はその日のうちに販売店や量販店に届けられているのが実態でした。今回も同じような形態でやられていたと思われます。4日間で相当数の牛乳がすでに飲まれていると思われます。
 明治は不祥事が止まらない。労務管理が疲弊している。などの声が寄せられています。この事件は、テレビ、全国紙新聞で多く報道されています。11月12日付け東京新聞、11月14日付け報知新聞などがあります。
 明治の3大不祥事、食品事故36件、死亡事故7件、差別争議ら12件。食品事故に至っては、2000年以降に新聞などで報道された不祥事です。
2001年6月明治乳業塩素原液大量に河川に6トン流失事件。
2003年7月北陸事業所で北海道産乳と偽る産地偽装事件。
2004年6月大腸菌に汚染された脱脂粉乳を一年後再使用で摘発された事件。
2005年3月賞味期限切れ商品を保育園に出荷した事件。
2011年6月神奈川工場学校給食用牛乳から放射性セシウム30.8ベクレル検出事件。
 株式会社明治は、製品の不祥事をなくし38年長期争議を話合いで解決することを求めて決意表明とします。


【シュプレヒコール】

一、明治牛乳とブルガリアヨーグルト回収事件、食の安全・安心を消費者に提供する企業として、検査体制を明確に公表せよ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」で示された解決の道筋に応えよ!
一、赤組集団と分け隔てた、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!

明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう


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