4月活動レポート
(5月29日)


1,第76次座り込み行動 4月24日 12時〜13時

   市川工場事件(23件)、全国9事業所事件(16件)の審査が、東京都労働委員会において調査(11回)が進行中の報告を含めて、株式会社明治・松田克也社長に対し、審査を待つまでもなく中労委から認定された事実、長期争議の解決にあるべき方向性が提起されている立場で、話合いの時間をつくることを呼びかけました。

主催者挨拶で明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長からの訴え

動画をご覧下さい。
https://youtu.be/qqpRM4rRN2U
争議を解決しない会社の問題点を指摘。
一つは、現経営者の裏に院政を敷いている問題。
二つ目は国家ぐるみでユニオンジャックをしてきた統一協会がらみの問題。
三つ目は弁護団の問題。都労委会長が話合いでどうですかの問い掛けに対しその場で拒否。
四つ目はこのたたかう労働組合を乗っ取った明治乳業労働組合が背景にある問題。
五つ目は明治HDという会社は、中労委や都労委に会社側の委員、監視役として送り続けている問題。


激励に駆けつけていただいた橋本静修さんのハーモニカ吹奏ライブで、参加者、通行中の皆さん方も魅了されました。

動画をご覧下さい。
https://youtu.be/Ba_vzXPBnw0


食品一般ユニオン組合員の北川さんの訴え

動画をご覧下さい。
https://youtu.be/YuZf4omClug


座り込み行動支援者へのお礼と松田克也社長へ争議解決を呼びかる小関団長。

動画をご覧下さい。
https://youtu.be/iKJJcJmIdvA
 明治HD第14回株主総会に向けて、38年もの長期争議解決のために、明治乳業の典型的な不当労働行為の差別行為を、改めて明らかにし告発し、経営陣が全面解決を決断することを求めて運動を広める決意です。
 明治乳業は、労働者を「赤組」「白組」に分けてどちらに身を置くのかと迫り差別を実行してきた。どちらにも付けない労働者を「雑草組」として扱い、労働組合の弱体化を進め会社の意のままになる組織に作り替えてきた。それに帯する闘いが争議の原点にあります。
 私たちは、食の安全・安心を求め働いてきた。明治乳業は1972年代に牛乳の脂肪分を上げるために、輸入していた「椰子」の油を添加していた問題を告発し、当時の国会でも追及されて社長はじめ取締役等が退陣に追い込まれた。
 日本の酪農の維持存亡の危機にある問題について、農水省交渉をし、国の救済措置で牛を殺すための補償金ではなく維持発展させるための補償を行うことを強く求めて来ました。
特に、明治HDが溜め込む5800億円からの内部留保をあてがい、酪農家があってこそ乳業会社の存在、両輪の関係からも手当を講じることが重要なことであることを告発しました。


参加者と心一つにシュプレヒコールを唱和しました。

一、都労委第7回調査の中で「和解の打診」を、明治は、即「明確にありません」と拒否しました。人道的にも許されません。直ちに応じろ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令と「付言」の立場で話し合い解決の場をつくれ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、川村明治HD社長は、減収・減益、株価の下落の責任を取って次期株主総会で退陣せよ!
一、岸田内閣の大軍拡・大増税許すな、閣議で勝手に決めるな!
一、ロシアは、ウクライナ侵攻からただちに撤退せよ!
明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう頑張ろう頑張ろう

座り込み行動に興味を示して、オランダ国の観光客の親子さんから話しかけられ、語学堪能な橋本静修さんが、ILOにも訴えている大変な労働差別事件だと説明して、チラシ受け取ってくれました。



2,明治グループ役員宅訪問 4月29日
 継続しています明治HD・川村和夫社長、株式会社明治・松田克也社長と株式会社明治・中山悠名誉顧問、株式会社明治・浅野茂太郎名誉顧問それぞれの自宅に、以下の「申入書」を持参して訪問してきました。

  • 川村社長宅は一貫してインターフォンを鳴らしても応答がありません。
  • 松田社長宅も応答なく「居留守」の様子と感じました。
  • 浅野名誉顧問宅は、インターフォンに奥様が応えてくれましたが、私にはわからないことなのでポストに入れておいて下さいと応対でした。
  • 中山名誉顧問宅では、奥様が体調回復しましたと言って話しを交わしていただきました。

【川村社長への申入書】

2023年 4月29日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守

申 入 書

第11回調査では、次回期日までに申立人6証人の尋問事項と立証時間を明らかにすることの確認
 4月19日の第11回調査期日では、争点整理に基づいて双方が提出した証拠申出書(証人申請)について個別に意見聴取がなされ、申立人らは申請した6証人の必要性を説明しました。会社からは1証人の申請がなされています。その上で委員会は、審査計画の策定に向け申立人らに次回期日(6月12日)までに、6証人の「尋問事項と立証時間」の書面提出を指揮し終了しました。
 申立人らは、組合間・潮流間差別事件の審査方法として定着してきた、事件併合が前提の「大量観察方式による集団間比較」の審査・認定に向け、改めて明乳事件の全体像を鮮明にします。

 同時に、争議当事者企業の松田社長や親会社明治HDの川村社長を始め経営陣に求めたいのは、深刻な人権問題となっている38年にも及ぶ異常な長期労働争議の全面解決への道筋を、6月株主総会に向け真剣に検討して頂くことであり、特に川村社長の英断が決定的です。全国事件中労委命令(2017年1月)でも明白なように、会社には争議解決に対応すべき責任があります。争議団と支援共闘会議は全面解決に結実できる内容なら、どのようなことにも対応する姿勢です。

 酪農は乳業会社の大切なパートナー、再生産に見合う乳価保障で危機存亡の打開に向けた支援を
 私たちは、現役時代から安全・安心な牛乳・乳製品を消費者に届ける立場から酪農地を訪問し交流を深める活動も行ってきました。しかし現状は、ご承知の通り円安や世界的物価高騰で飼料代などが急騰し、酪農は「牛乳を搾れば搾るほど赤字」という深刻な経営危機に陥っています。
 その結果、酪農家の倒産・廃業は加速する異常事態にあり、安全・新鮮な牛乳・乳製品を国民に提供する乳業メーカーの社会的責任を担う上でも、極めて重大な問題となっています。

 政府は脱脂粉乳やバターの「過剰在庫」を言う一方で、脱脂粉乳・バターなど乳製品の輸入(21年、生乳換算で13.7万トン:農民連試算)を継続し、国内酪農には「乳牛淘汰での減産」を強いています。しかし、これまでバター不足(2014年頃)を契機に政府が生産拡大を支援し、酪農推進・規模拡大が行われる等、国の政策に翻弄される歴史が繰り返されているのであり、酪農家の「乳代だけでは餌代が払えない」との深刻な訴えを、大切なパートナーの叫びと受け止めるべきです。
 3月末の乳価交渉で10円/s値上げの合意ですが、酪農家からは「焼け石に水だ! 生産費に追いつかない」との深刻な声がやまない事態であり、再生産に見合う乳価保障は緊急課題です。

 川村社長、明治HDには5.800億円余の内部留保(2022年度有価証券報告書試算)の蓄積があります。私たちは、人道上も放置が許されない異常な長期労働争議の早期解決と同時に、内部留保の一部を活用し酪農維持に必要な乳価保障に向け、イニシアチブの発揮を強く求めるものです。

以上

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