3月活動レポート
(4月24日)


1,役員宅訪問 3月18日、19日   継続しています明治HD・川村和夫社長、株式会社明治・松田克也社長と中山悠名誉顧問、浅野茂太郎名誉顧問それぞれの自宅に、以下の「申入書」を持参して訪問してきました。
 川村社長宅は一貫してインターフォンを鳴らしても応答がありません。松田社長宅も応答なく「居留守」の様子と感じました。浅野名誉顧問宅は、インターフォンに奥様が応えてくれましたが、私にはわからないことなのでポストに入れておいて下さいと応対でした。中山名誉顧問宅では、毎回奥様が直に話しを交わしていただきますが、先月、今月も体調が良くないのでと言って資料を受け取るだけでした。お体をご自愛くださいと言葉をかけお暇してきました。今回は、各訪問先にはチラシ配布を自粛しました。

【申入書紹介】

2023年 3月18日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守

申 入 書

第10回調査(3月2日)で、事件併合を前提とした審査(証人調べ)開始の道筋が明確になりました
 10回も重ねた都労委調査で残留事件の枠組みと審査方法を巡る攻防が続きましたが、第10回調査において公益委員は「次回期日に審査計画を提示する」とし、その前提として会社に4月12日までの立証計画提出を求め確認しました。しかし、会社は第5準備書面(2月27日)を提出し、「事件を併合した場合であっても、(略)、不当労働行為を構成するかが、毎年度、個別に判断されなければならず、そうでなければ確定した司法判断に抵触することとなる」等の主張を繰り返し、会社が勝訴した単年度審査の枠組みに固執しています。しかし、これまでも解明した通り最高裁で確定した市川工場事件(3件)と全国事件(1件)は、多人数の長期に及ぶ事実を争う組合間・潮流間差別事件の審査方法としては異例で、事件併合を前提に「大量観察方式による集団間比較」という定着した審査手法とは異なる、単年度審査による認定・判断での敗訴なのです。

 私たちが労働委員会に求めているのは、差別事件本来の審査方法に基づく公正・迅速な審査であり、単年度審査の誤った労委・司法判断にしがみつく会社の姿勢は異常と言わざるを得ません。
 会社は株主総会で、「不当労働行為も差別もないとの判断を戴いた」等と繰り返し、「労働争議は終わった」と言わんばかりの姿勢ですが、本来の審査の枠組みでの実質審理はこれからです。

大企業の労組対策に暗躍する「反共労務屋組織」と癒着し、主要工場に「インフォーマル組織」を結成
 明治乳業の「インフォーマル組織」結成に深く関わった反共労務屋組織、「極東情報研究所、三田村労研、日本政治経済研究所」等はすでに紹介した通りです。これら組織から講師を招き、工場段階で反共を旗印に「インフォーマル組織」結成に向け学習していた事実も明白です。例えば、東京工場に極東情報研究所の藤原所長を招いて「7/13、工場PR室で3時間」の記載(高島ノート:都労委甲10号証)で明白なように、大企業の労組対策で暗躍していた労務屋組織から会社関与で学び、「インフォーマル組織」が昭和41年に一気に結成されたのは明白なことです。
 明治乳業が昭和40年代初頭に、8千人の生産体制を6千人に削減し「生産効率5倍化」の達成を動機に、労働組合活動の弱体化に向け介入した事実は明らかなことです。川村社長、歴史的事実を真摯に受け止め、労働争議を解決し企業倫理が生かされる企業活動に転換すべき局面です。

ZAITEN 4月号が、「明治HD『川村社長辞めて!』社内外から大合唱」と、株主からの告発を掲載
 ご承知でしょうが、明治グループの異常体質を継続して告発するZAITENの4月号に、「明治HDの業績低迷が止まらない」として業績不振や深刻な株価低迷の現状を分析し、同時に、明治HD株主から「損失は億を超えた」という憤怒の声が寄せられたとする厳しい記事が掲載されています。 
川村社長、企業活動の飛躍を期待する株主の経営トップに対する叱咤激励と受け止めますが、明治グループの現状は企業活動の将来を見据えた経営判断が迫られているのではないでしょうか。

以上



2,第75次座り込み行動 3月20日

 春の陽射しをタップリ仰ぎ見る中での第75次座り込み行動を継続しました。今回のライブは、何度か駆けつけていただいていますトランペット片手に全国を駆け巡り、文化活動の先頭に立っています松平晃さんにタップリ吹奏していただきました。

トランペッター松平 晃さん

オープニングを始めとして3度にわたり、参加者、通行中の方々も足を止め聞き入っていただきました。

@の動画を視聴下さい   https://youtu.be/4npnZ0_jxxM
Aの動画を視聴下さい   https://youtu.be/S8y0P40pJ5U
Bの動画を視聴下さい   https://youtu.be/F-49uE4VccA


主催者挨拶 明治乳業争議支援共闘会議・松本議長

 この争議の本質は、もの申す労働組合、食の安全を守れ、働く者の賃金労働環境を改善せよ、当たり前の労働組合を潰し御用労働組合を作るために行った不当労働行為の事件です。
 到達点は、すでに中央労働委員会が賃金音差別も人権侵害を認めた上で、殊に会社に対し話合いで解決をしなさい。これがお国の株式会社明治に対する命令です。それを無視しているのが株式会社明治と明治HDです。
 ・・・。なぜこの明治事件だけが解決しないのか。理由は3つです。
 一つは、院政問題です。中山悠名誉顧問=明治HD川村和夫社長
 二つ目には、弁護団に問題があります。
 三つ目には、統一協会が絡んでいる。この3点です。
 明治HDに社会的責任を果たすことを私たちは求めたいと思います。
 3月18日に経営北海道グループが酪農畜産危機突破緊急集会を札幌で開きました。

動画を視聴下さい。   https://youtu.be/wom1iTdvQkY


替え歌・訴え 食品一般ユニオン北川順子さん

動画を視聴下さい。   https://youtu.be/6WUfrXUPpeA


参加者へのお礼と解決に向けた決意 争議団・松下秀孝副団長

 松平さん、北側さん素晴らしい演奏と励ましのトークありがとうございました。
 いま日本の中から牛乳がなくなろうとしています時代であります。酪農の苦境は乳製品の輸入、輸入飼料の高騰にあります。
 政府の方針は、この苦境を脱するために「牛を殺せ」、酪農家を保障するのでなく潰そうとしている。
 明治など乳業メーカーは輸入脱脂粉乳やバター等在庫が一杯であるとして、乳価の引き上げを渋っています。ここで言う加工する前の原料です。
 メーカーは日本の原乳を使って優秀な製品を作ることは、日本の酪農を守ることによって、自らの経営を発展させることになるのではないでしょうか。

動画を視聴下さい。   https://youtu.be/Ufysrq9ddJg


3,株式会社明治 戸田工場前 宣伝・要請行動 3月29日

 明乳争議を支援する戸田の会と戸田地区労の呼びかけによる宣伝と工場要請を昼休み時に、工場門前荒川土手をステージにして訴えをおこないました。
 「さいたま合唱団」の皆さんが長期争議解決の支援に駆けつけていただきました。


 主催者を代表して横田文夫議長から、今年2月に開催された明乳争議支援共闘会議に幹事として参加したことを報告し、都労委調査の現状に触れつつ戸田工場で働き差別を受けてきた4名の闘いを支援し、解決するまで今日お集まりの皆さんと共にガンガルことを呼びかけられました。


 明治乳業争議支援共闘会議副議長の埼労連諸井事務局長から、埼玉県内でたたかわれている理研労組の雇止めをくい止めるストライキが同時刻に展開されている内容の報告がありました。


 明治乳業争議小関団長から、市川工場が閉鎖されこの工場で3年間働きながらの争議の闘いがあった思い、この間、争議の解決条件がいくどもありながら解決を拒んできた明治の姿勢を報告。乳業メーカーが発展してきた大本にある酪農家が飼料の高騰、乳価の据え置きなどで危機に瀕している現状を報告し、明治がた溜め込んでいる5800億円に及ぶ内部留保をあてがい救済することが、明治に最も求められている姿勢であることを告発しました。
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