7月活動レポート
(8月10日)


1,役員宅訪問 7月16日
 継続しています明治HD・川村和夫社長と株式会社明治・松田克也社長には「申入書」。名誉顧問の中山悠氏と浅野茂太郎氏には「要請書」を持参して、小雨模様の中ではありましたが訪問をしてまいりました。
 株式会社明治・松田克也社長宅は、インターフォンを鳴らしても応答がありませんでした。車も駐車されており、車を置いて出かけられる立地ではないので在宅しているものと思われました。
 明治HD・川村和夫社長宅は、今回もインターフォンを鳴らしても従来と同じく一切応答しません。社長のマンションは2棟あり居住する側の棟にチラシ50枚ポスティング。中山悠名誉顧問宅では、今回も奥様が応対していただきました。
 「内部告発文書」に、中山―川村ラインを止めさせて下さいと言う内容をチラシにしましたのでご主人とお読み下さいと手渡しました。同じ名誉顧問・浅野茂太郎氏宅ではインターフォンに奥さんが応対していただき、私にはわからないことなのでポストに入れて置いて下さいと直に手渡すことができませんでした。近隣にチラシを50枚ポスティングなどして7月の訪問をおこなってきました。

2,第67次座り込み行動 7月19日
 第67次座り込みは、暑さをしのぐためサマータイム16時〜17時で実施しました。
 ここ一週間ほど梅雨の戻り的な雨模様が続く中30分で切り上げました。
 明治HD第13回株主総会に提出した事前質問に対する川村和夫社長の答弁と「内部告発」、日本航空争議解決報告などとするスタンディング行動になりました。


進行役の争議団村山事務局長
 この6月29日明治HDの第13回株主総会が開かれました。先だって6月21日に明治HD総務部部長はじめ3名を通して川村和夫社長、松田克也社長連名での事前質問書を提出し、真摯に内容ある回答を求めました。
減収・減益、株価の大幅な下落を生じさせている責任に一字一句答えない姿勢
 その一つに、川村和夫社長の下で減収・減益、株価の大幅な下落を生じさせている責任を問い、どのように改善していくのかの質問でした。求めに対し回答は、一字一句答えない姿勢でした。準備された他の株主からも同様に近い質問がありましたが、曖昧な答えで責任逃れを貫いた総会でした。
取締役36名中一人女性を登用したと自慢にならない回答
 二つ目は、ジェンダー平等問題に関して明治HD取締役に社外を除いて一名も女性がいません。また、株式会社明治にいたっても36名中一人も女性取締役が存在していない。どの様に改善していくのか、他具体的に指摘した内容ですが、回答は、全国の職場で30%を超えていて、部署、部署で活躍されている。今年はじめて執行役員に一人加わったという回答にならない回答でした。
現在進行中の都労委残留39件事件に真摯な回答を示せず
 三つ目の質問は、長期に亘る争議解決についてですが、昨年の総会で読み上げた内容をそのまま読み上げる一字一句変わらないものでした。
「赤組」、「白組」というグループ分けは会社がつくった集団
 私たち争議団は、都労委で進められている調査の中で、市川事件23件、全国事件16件を「併合」した審査と会社がグループ分けした「赤組」、「白組」のどちらに属していたかで選別差別をおこなった事実を明らかにするために、引き続き皆様方のご支援を訴えました。


行動主催者・支援共闘会議 松本議長
話合い解決をしなさい。これがお国や裁判所が命令をしていることです
 中労委は話合いで解決をしなさいと道筋を立てていますが、明治乳業争議の本質は、全国64人の社員に対し10年間で一人当たり一千万円の賃金差別をしたこういうひどい事件です。この争議の到達点は、先ほど話しがあったとおり中央労働委員会が付言でもって私たちの主張を認めました。中労委は会社に対し卑劣な行為、誹謗中傷は非難を免れ得ない。そして株式会社明治、明治HDに対し話合いで解決をしなさい。それがお国の命令です。
 しかし、明治HDの川村和夫社長は一切このことに無視をする。ひどい経営姿勢を示しています。
10年トータルで見ると一人当たり一千万円の差別が明らかに
 皆さん、この争議が解決しないのは、一切の話合いに応じない会社の姿勢と労働委員会や裁判所が一年度毎の単年度審査では差別の額が少ないわけですが、10年トータルで見ると一人当たり一千万円の差別が明らかになっています。
解決をするまでの間、ボイコットさんが提唱した不買運動に力を貸していただきたい
 そして二つ目は、話合い解決をさせるために消費者の皆さんにお願いをしています。この不当な差別争議を解決するために、解決をするまでの間、明治のチョコレート、明治のR−1ヨーグルトこういうものについて一切食べない不買運動に力を貸していただきたい。
低迷をしているその原因が労働者に対し人権侵害争議を解決しない会社に
 皆さん三つ目は、ステイクホルダーの皆さんに訴えます。株主の皆さん、酪農家の皆さん、消費者の皆さん、取引先の皆さん、今明治HDの経営はどうなっているでしょうか。この三月決算を見ても売上げがマイナス15%、利益も二桁マイナス、そして売上高は1兆5千億円を目標にしましたが1兆円すれすれ、来年度は1兆円を割るかもしれない。ここまで低迷をしているのです。その原因が労働者に対し人権侵害争議を解決しない会社に対し、世間が不買運動等をおこし会社を追い込んでいるということです。
 その責任が川村和夫社長にあります。皆さん、このままでは明治で働いている皆さんの名誉もありません。私たちは明治HDが更に発展をするためにこの争議を、解決をして本来の仕事である美味しいチョコレート、美味しいヨーグルト等を造るまっとうな会社に経営を転換していただきたい。このことは社員を守る道でもあるわけです。そういう観点で私たちはこの争議の解決を求めています。
日本航空CCUという客乗の組合が会社と話し合って争議解決をしたという報告
 皆さん非常によい情報が入りました。日本航空CCUという客乗の組合が会社と話し合って争議解決をしたという報告です。今から11年前客室乗務員、パイロットが日本航空から首を切られました。それ以来闘いを続けて来ましたが労使の話合いで解決をしました。会社はなんと言っているのでしょうか。「空の安全を守るためには健全な労使関係」が必要だ。その観点でもって解決をするということです。このことは明治にも言えることです。「食の安全を守るためには健全な労使関係」が必要だ、いつまで労働争議を抱えているのか、これは社長の責任です。会社を疲弊させている社長の責任です。私たちは他の大企業の争議が全て話合いで解決している下で、なぜ、明治乳業争議だけが解決をしないのか。その根源が、明治乳業で働く労働者を赤組、白組で差別をし、10年間で1千万円の差別をしてきたその張本人達が、いま院政を敷いてこの会社を牛耳っているということです。このような会社は日本中探してもどこにもありません。
健全な明治HD、株式会社明治にするためにこの争議の解決を
 今の川村和夫社長は明治乳業の労働組合委員長をやり、院政を敷いている中山悠名誉顧問の下で秘書をやり、そして社長に栄転をした。そういう経歴です。だから株価は下落をし、売上げも下落をし、利益も下落をし、その結果社員のリストラが始まっている。このようなことを許していていいのでしょうか。



参加者へのお礼と決意・争議団 米元事務局次長
 本日はお忙しい中、坐り込み行動にご参加いただき誠にありがとうございます。争議団を代表して一言ご挨拶をさせていただきます。
野党共闘が不振だった原因として、連合吉野会長の自民党へのすり寄りと反共主義に
 7月10日におこなわれた参議院議員選挙は、安倍元総理が銃撃されるという許されない行為が発生して、自民党、維新などが議席を増やして改憲勢力が衆参で3分の2議席を獲得しました。また、野党共闘が不振だった原因として、連合吉野会長の自民党へのすり寄りと反共主義による分断が要因と考えられます。
昭和40年代から50年代にかけて争議団などへの反共攻撃の嵐が吹き荒れる
 旧明治乳業でも、昭和40年代から50年代にかけて争議団などへの反共攻撃の嵐が吹き荒れました。「赤虫」、「ベトコン」、「赤い大根」などの悪罵が連日のように繰り返されました。私たちは、これらの攻撃を耐え抜いてまいりました。労働組合の連合が政党に介入する行為は民主主義の観点からも許されない行為です。
明治乳業争議団に昨年に続いて「内部告発」が届きました
 さて、6月29日におこなわれた明治HD株主総会は、売上げ激減、株価下落、海外不振の原因の質問に最高責任者の川村HD社長からの回答発言はありませんでした。
 配布されているビラに書かれていますが、明治乳業争議団に昨年に続いて「内部告発」が届きました。現川村経営陣の責任を総会で追求してほしいという内容です。
 一点に、株価1万1千円あった株価は6300円になっている。
 二点に、過去2回の中期経営計画がすべて未達成。
 三点に、食品の海外展開は大きな投資にもかかわらず成果なし。
 四点に、中期計画に心血を注いで北社員はいきなり中止や売却で経営不振はピークにある。
 5点目として、社内会議で怒鳴る川村社長は精神障害との声も出ている。
最後に、貴兄達の問題を解決するにも人の道に外れ、社員の人生に思いを巡らせることもなく、自己の権力欲で固まっている流れにある中山―川村体制を一日も早く終わらせることが肝要である。総会で、他の株主の賛同を得られる指摘をおこなって下さい。一年でも早くまともな明治に戻れますように。と記されています。心に響く指摘ではないでしょうか。


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