6月活動レポート
(7月11日)


1,明治グループ役員宅訪問 6月18日
 継続しています明治HD・川村和夫社長宅、株式会社明治・松田克也社長宅に直接訪問して「申入れ」を実施し、合わせて、歴代社長を務め「名誉顧問」として座っている中山悠氏と同浅野茂太郎氏宅にも要請に伺ってきました。 松田社長宅に午前早く訪問しましたが、先月に同様今回もお留守の用でしたので「申入書」をポストに置いてきました。
 同日に、中山悠名誉顧問宅を訪問し奥様が応対していただきました。昨年の株主総会前日に争議団事務所へ速達で届きました「内部告発文」と今年も6月9日に争議団事務所にFAXによる手書きの告発文が届いたことをお知らせして、文を読んで聞かせました。奥様は「チクリ」だと言い、内のも現役の時多くの「チクリ」があった事を話されていました。現社長へ働きかけをお願いしたいと繰り返し要請をさせていただきました。
 浅野茂太郎名誉顧問宅では、インターフォンに妹さんの様子の方が話され、面会を求めましたが、私にはわからないことですのでポストに置いといて下さいとインターフォン越しに話されました。
 川村和夫社長宅では、マンション共通インターフォンにカメラ付きなので様子を見て応対しない心がけをしているのだと感じています。

2,第66次座り込み行動 6月21日
 京橋エドグラン内で企業活動している株式会社明治(旧明治乳業)松田克也社長に対し、都労委残留39件の審査・判断を待たずに、格差の存在は「紛れもない事実」、誹謗・中傷の人権侵害は「非難を免れ得ない」と認定した中労委命令に基づく全面解決を求め第66次座り込み行動を12時〜13時実施しました。


小関団長(明治HD株主)から総会への「事前質問書」提出と骨子の内容を報告
 明治HD第13回株主総会に向けて「事前質問書」を総務部グループ長へ、坐り込み行動前の午前中に提出しました。常ならば、主催者挨拶は争議支援共闘会議松本議長ですが、所用のため参加できないことから、事前質問書を提出した株主の小関団長が議長に代わって提出報告を兼ねました。


総会の最大のテーマは、業績低迷、株価の大幅な下落、経営責任を誰がどう取るのか、どうそこを改善するのかの総会
 第13回明治HDの株主総会が今月29日に招集されています。今度の株主総会というのはこの企業の体質、このままでいいのかと多くの株主から問われる中での総会になります。今日、株主である私と争議団員でもある松下と二人でホールディングス本社を訪問し山崎総務グループ長他二名と30分程面談して、今の明治グループの企業体質の問題点、今度の総会で何が問われているのか私どもの考え方を提起して、真摯に受け止め総会で回答を求める行動を行ってきました。
今回の総会の最大のテーマは、業績低迷を背景とした株価の大幅な下落に対する経営責任を誰がどう取るのか、どうそこを改善するのかという一言で云えばそうゆう総会になります。
 第一の柱は、株価、川村社長になってからその下で4割も下落している企業価値が4割も切り下げられるという異常事態の責任とその経営責任をどう取ろうとしているのか、このことを第一に掲げて回答を求めています。
第二の柱は、ジェンダー平等がいま社会的問題になっている中で、明治グループの女性差別が深刻な事態にあるということであります。明治HDの社内取締役5人は全部男性です。株式会社明治にいたっては取締役36名が全て男性、女性が一人もいない。
 皆さん、食品企業でありながら女性の管理職・取締役が一人もいない。
 第三の柱として、労働争議問題を真正面から経営陣は考えるべき時期にきている問題を提起してきました。


食品一般ユニオン・佐藤書記長
私も雪印食品で牛肉偽装事件を起こした企業に所属していましたが、そこでもたたかいをしてきました。明治乳業の皆さんも1985年争議を始めてから37年も経ちますけれども一貫して争議を共にたたかってきました。明治乳業のたたかう皆さんは労働組合としての形ではないですけれども争議団として自らの要求を掲げて職場で要求実現のためにたたかい、労働委員会を活用しながら運動をつくってきました。争議団とした形ではありますけれども一貫して要求実現のためにたたかってきたことは賞賛に値する皆さんだと思います。
定年後も一貫して節を曲げずたたかって来られたことについては、貴重な存在だと思っています。


明治乳業争議支援共闘会議事務局長・久保さん(東京地評組織局長)
春闘で賃金アップを上回る物価高に悲鳴
 皆さん、皆さんの職場、安心して働けていますでしょうか。今、物価高で本当に支出が増えています。私もいつもお買い物しますがいつも6千円くらいお買い物する物が7千円、8千円私働いているのでまとめて買うのですね、それがものすごい金額になるのでびっくりしました。そして水道料金、電気料金もそうです本当に上がっています。私たちの生活、これは政治で政府がなんとか施策をつくってもらいたいこと。そして企業として内部留保をはき出して現金に回してもらいたい。そんなふうに思います。
 今年の22年の春闘です。この春闘の中で連合も全労連も賃金が上がったのは2.3%ちょっと6千円が平均となっています。そんななかで物価上昇は2.5を超え全てのものを入れれば8%と言われています。とてもじゃないけどいま追いついていかないのが私たちの生活です。そうした中で様々な企業は有益を上げていることです。
会社がきちんと解決する立場に立っていないことが大きな問題
 あの高度経済成長で本当に大変な合理化の中でたたかわれてきた。こういった仲間がいじめられ低賃金に追いやられ、年間100万円にも及ぶ差別があった。こういったことが中労委で認めているにも拘わらず、なかなかこの争議が解決しない。これは会社がきちんと解決する立場に立っていないことが大きな問題になっています。
役員に一人でも二人でも入り女性の声を聞けるそんな企業に
 最後に私は女性の立場から、今女性の賃金差別はひどい状況になっています。男性の賃金の3割、4割、5割、非正規にいたっては500万円以下のワーキングプアに1千万人を超えている、その多くは女性になっています。そうした中で女性を大切にする企業、役員に一人でも二人でも入り女性の声を聞けるそんな企業、株式会社明治にはそうなっていただきたいと思います。


参加者へのお礼と決意・松下副団長
 昨年から始まった都労委事件は、この残留39事件を、一括解決させたいというものであります。私ども年齢も結構なものであります。最後の集大成の闘いとして、なんとしても早期に解決させようと奮闘しています。 白い牛乳は白いままで、濁らせても腐らせてもいけない
 私はここで明治に申し上げたい。真実を明らかにして、争議を解決。重い荷を下ろしてこそ、今後の経営が上昇気流に乗るのではないでしょうか。
 白い牛乳は白いままで、濁らせても腐らせてもいけない。消費者には安全な製品を、働く社員には人権を保障することが、21世紀を生き抜く、求められている企業の姿ではないでしょうか。
 さて、都労委も近いうちに実質審査に入ってまいります。私ども基本的主張を示した書面はほぼ出し切りました。今度こそ過去の負の連鎖を断ち切って解決を目指しますが、事件の集大成、さらには私ども人生の集大成として奮闘することを約束しまして、決意といたします。
 本日は、お集まりいただきまして本当にありがとうございました。


3.明治HD第13回株主総会 6月29日
 明治HD株主総会会場(ザ・プリンス パークタワー東京)前、下記チラシを配布し宣伝行動を実施しました。


「売上げ激減」「株価4割下落」の原因は、川村和夫社長の経営責任を問う!
 今期、明治HD株主総会は川村和夫社長の経営責任が鋭く問われるものとなります。「相乗効果」と「海外展開」を旗印に経営統合を行ってから13年。効果どころか低迷が続き、特に川村体制下での営業不振はひどいものです。
 今年度3月期決算では売上高1兆130億円(前期比15%減)、経常利益940億円(同14・7%減)と極めて深刻です。さらに株価は社長就任4年間で実に4割も下落。最高時1万円を超していたものが、今日では6千円台下方にまで落ち込んでいます。海外戦略も「前期を大幅に下回りました」(総会通知―事業報告)。
 企業戦略としてきた選択と集中で「ガラクタにしがみつくな」の掛け声のもと打った生産整理が正しかったのか。カカオチョコなどの誇大宣伝、インフルエンザやコロナに効果などとするヨーグルト神話もメッキがはがれています。
 いま集中的に悪化する業績に、社長の説明責任が求められています。
社長退陣求める声 次々と・・・中山顧問院政―川村社長ライン打破を
 こうした中、川村社長の経営手腕・資質を問う声が噴出しています。昨年は「明治の本社で幹部社員として働く」という人から企業内部に踏み込んだ告発が届き、今年も同主旨の内部告発文が明治乳業争議団宛てに届きました(裏面参照)。株主掲示板にも株価下落の怒りがズラリ・・・。
 ほこ先は、中山顧問と川村社長との院政ラインが諸悪の根源であるとし、その打破と社長の去就にまで及んでいます。

明治差別争議は話し合いで解決を
〇長年にわたる明治の企業倫理違反とモラルハザードの最たるものが37年にもなる長期労働争議を放置する態度に表れています。
〇5年前、中央労働委員会は会社の不当な態度に「非難は免れ得ない」とし、職分・賃金格差は「まぎれもない事実」と指摘。そのうえで互譲の合意による解決こそが望ましいとしました。「殊に会社に対しては」紛争の解決を強く求めました。 〇現在、都労委で進められている未審査39事件、申立人らは高齢化ゆえ「このまま人生おわれない」。集大成の闘いとしています。経営陣には人道上からも早期の話し合いによる解決を求めるものです。

明治乳業争議団に昨年に続き、手書きの「内部告発」が届きました
 投稿者は、川村体制を鋭く批判しています。告発文を下記に掲載しましたので、皆さんのご意見・考えをお聞かせください。
「―なお、公益通報者の組織内詮索は法律で禁じられています―」

前略 明治ホールディングス総会について
 総会の書類が届き 株主としてこの数年の経営のひどさ 前期業績の悪さ、何よりも6300円台の株価という何をとっても株主の期待に反し損を与え続けています。現川村経営陣の責任退陣を総会で追及していただきたい。

一、11000円あった株価は6300円台と当時の日経平均の低さを考えると半分以下であり重大な損害を株主に与えておりこの一点で退陣に充分な理由である。

二、過去2回の中計で掲げた数値目標、課題目標もほぼ全て未達失敗であり何ら新製品 新事業も生み出していない。成長戦略の失敗且つ今後の成長の種も具体的に描けず、投資家及びこれ迄高い目標株価をあげていたアナリストも成長見込みなしというポジションである。

三、過去の中計で今後の成長のテーマとしていた食品の海外展開は、大きな投資にも拘わらず成果なし、薬品の今後を支えると言っていたバイオ事業、農薬事業は売却と自分達が掲げてきた事業の失敗について責任をとっていないし、自己の仕事を否定する所業である。

四、中計の重要課題であるから多年に亘って心血を注いできた社員はいきなりの中止や売却で失意につき落とされ、経営不信はピークにある(もう少しで花を咲かせようとしていた事業は尚更である)
五、自己愛と権勢欲の固まり、仕事や事業を充分に理解もせずその時の業績の格好づけの為に、リストラ売却、コストカットと値上げのみで対処してきた経営に社内志気は落ちヒステリックに社内会議でどなる川村社長は、精神障害との声が出ているという。

 貴兄達の問題を解決するにも、人の道にはずれ、社員の人生に思いを巡らせることもなく、自己の権力欲で固まっている流れにある中山―川村の体制を一日でも早く終わらせることが肝要です。
 総会で、他の株主の賛同を得られる上述の如き指摘を行って下さい。

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