5月活動レポート
(6月20日)


1,明治グループ役員宅訪問 5月21日、5月22日
 直接本社に申入れを行っても担当者がおりませんと拒否対応されているために、明治HD・川村和夫社長宅、株式会社明治・松田克也社長宅に直接訪問して申入れを実施し、合わせて、歴代社長を務め「名誉顧問」として座っている中山悠氏と同浅野茂太郎氏宅にも要請に伺っています。
 5月21日に松田社長宅に訪問しましたが、昨年4月に社長自ら訪問を受けて申入書を受け取っていただいた以降、お目にかかれていません。今回もお留守の用でしたので、申入書をポストに置いてきました。
 同日に、中山悠名誉顧問宅を訪問し奥様が応対していただきました。2011年以降会社とは一切関係を持っておりませんといつものながらの応対ですが、名誉顧問料をいただいていることを認めていますので、関係ないということはないでしょうと、社長時代に争議解決の機会があったにもかかわらず、次の社長にバトンを渡してきた。責任ないとはならない、現社長へ働きかけをお願いしたいと繰り返し要請をさせていただきました。
 同じく、浅野茂太郎名誉顧問宅では、インターフォンに奥様ですかと問うとハイと返事があり、面会を求めましたが私にはわからないことですのでポストに置いといて下さいとインターフォン越しに話されました。
 川村和夫社長宅には22日訪問しましたが、インターフォンに応対ナシでした。

2,5・25全労連 東京地評争議支援総行動 株式会社 明治へ抗議・要請行動

  • すべての争議の早期全面解決を! 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
  • 不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!
をスローガンに19企業社前と1企業要請行動を終日実施しました。


主催者挨拶・東京地評 荻原議長
 明治乳業争議を支援する仲間の皆さん、暑い中行動参加大変お疲れ様です。東京地評議長の荻原です。全労連・東京地評争議支援総行動・明治本社前行動の主催者として挨拶申し上げます。
はじめに、明治乳業争議団と支援共闘会議の皆さんが、食の安全と働く者の人権を守り、争議を一日も早く解決するために不屈に闘っていることに敬意を表します。
皆さん。今、職場での差別や排除、分断を許さず、闘いに立ち上がる労働者への連帯、支援が広がっています。私たちは、闘う労働者への不当な扱いを許さず、すべての争議勝利をめざして団結して闘っています。会社の横暴や理不尽と闘う労働者、労働組合への不当労働行為や人権侵害など攻撃を決して許さず、さらに闘いを強め共同を広げようではありませんか。
 皆さん。明治乳業争議は二つの事件が37年、28年という長期争議になっています。株式会社明治は、不法行為を認め長期争議解決へ道を開くべきです。申立人らは、生産阻害者、ならず者などとレッテル貼りされ、長期にわたって職場差別、賃金差別を受けてきました。差別の解消と累積する格差の是正を求めています。中労委命令の付言で、当事者双方の互譲による合意をもって紛争の全面的解決を目指すべき、と話し合い解決を訴えましたが、明治はこの間のすべての和解の機会を拒否しました。このような不当な対応は許されません。明治は争議を真に解決し、労働者の人権を守るまともな会社に変わるために、社長をはじめ経営陣は、大局的見地に立って争議解決を決断すべきです。真摯な姿勢が今こそ求められています。
 現在、都労委で未解決事件の調査を進めています。39件の未解決事件の併合審査が求められていますが、明治はこれを拒否しています。このような態度は許されません。争議の早期解決は不可欠であり、解決に向けて、株式会社明治が誠実に対応することを強く求めます。
 明治の労働組合敵視、組合員差別は異常なほど長期にわたります。消費者と労働者の利益を守って闘う労働者に、明治は不当労働行為を繰り返し、賃金や昇格差別を続け、労働委員会や裁判所の和解勧告も一切拒否してきました。まさに異常な体質の企業です。まともな労働者、労働組合を差別し抑圧し続ける企業では、消費者に安全で安心、良質の食品を提供することもできないのではないでしょうか。現に数々の事故や不祥事が起こっています。働く者の人権を守らない企業は、消費者の人権、健康、安全を守ることも難しいということです。
 食の安全も、働く者の人権も、厳格に守られなければなりません。労働争議を解決できない、不健全な体質の企業のままでいいはずがありません。争議を直ちに解決し、労働者の人権と尊厳を守り、消費者の命と健康、食の安全を守る企業に、体質を根本から転換せよ。このことを強く求めます。
 新型コロナ感染が続くなか、企業はこれまで以上に労働者の命と健康を守り、権利を擁護することが求められます。明治が長年の差別を謝罪し反省して事件解決に踏み出し、労働者の人権を回復するために、皆さん、力を合わせましょう。 すべての労働組合が連帯し、支援の輪を広げ全力で闘うことをお願いし、東京地評は長期争議の解決まで闘いぬく決意を表明し挨拶とします。ともに頑張りましょう。


連帯挨拶

明治乳業争議支援共闘会議・松本議長
 明治HD川村和夫社長と株式会社明治松田克也社長が、長期争議解決に背を向け続けるもとで何が起きているのか、明治HDの決算報告をみると売上げも営業利益も経常利益も大幅な減収・減益の経営実態になっていると告発、現場では疲弊しきっているのではないかと訴え、早期に争議を解決して健全な企業活動に転換することを求めました。
 また、第三者機関が話し合いでの解決を呼びかけてきたにもかかわらず解決の姿勢を見せない経営者に対し、争議が解決するまで、「ボイコット」さんが提唱した消費者の権利である「不買運動」を取り組んでいますので、皆様方のご協力をと訴えられました。


埼労連・諸井事務局次長
 埼労連戸田地区労のもとの戸田工場で差別を受けた4名は、高齢になっている状況のなかでも中労委命令、特に、「付言」が示した解決への道筋に沿った解決を求めながらも、都労委に残っている事件でも調査が進みがんばっている。皆が元気な内に、争議を早期に解決させるために埼労連として力一杯支援していく決意を話されました。


決意表明として争議団小関団長
 37年のたたかいの集大成として、いま、都労委に残留している市川工場事件23件と全国9事業所事件16件の審査が調査として進められている。これまで単年度審査によって退かれてきた明治乳業の典型的な不当労働行為賃金差別事件を正しく判断するためには、全事件を「併合」審査がどうしても必要であることをこれまで強く求めて来た。
 いま進められている調査の最大の争点は「併合」審査を進めるかどうかにかかっている。なんとしても併合審査を勝ち取り後期高齢者集団の争議を解決させていくためにもお集まりの皆様方に、一層のお力添えをいただき奮闘していきたい決意とお願いを訴えました。


シュプレヒコール
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!
一、都労委残留39件の審査を待つまでもなく、直ちに争議を解決せよ!
一、労働者を赤組、白組、雑草組に分類した差別管理は許さないぞ!
一、赤組集団と称して、年間106万円からの差別を直ちに是正せよ!
一、(株)明治は、争議の解決を決断せよ!
・裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
・不合理な解雇・雇止めをなくそう! 憲法を職場とくらしに活かそう!
・明治乳業争議とすべての争議の早期全面解決めざし団結がんばろう!


Copyright 2006 Meiji Dairies Strikers. All rights resarved.