4月活動レポート
(5月16日)


1,千代田区春闘共闘委員会総行動 4月15日
千代田総行動の一環として明治HDの筆頭株主、重点大口株主へ要請を実施しました
 新型コロナ感染「まん延防止等重点措置」が解除された環境から、千代田区春闘共闘委員会主催の千代田総行動が4月15日雨の中展開されました。
 2021年6月に開催された明治HD第12回株主総会に向け「事前質問書」を明治HD総務部に質問内容の説明と適切な回答を求めて来ました。
 同時に、筆頭株主、重要大口株主に対しても内容説明と協力を求めて来ましたが、新型コロナ感染爆発から株主サイトからも当該争議団としても自粛を迫られ株主総会の会社対応を報告できないままこの時期まで来てしまいました。
 事前質問書では、川村和夫社長の経営手腕が及ぼした減収・減益に関する問題と株価の大幅な下落の責任を求めていました。しかし、川村和夫社長への責任問題に関わる事柄から「回答する必要性はない」と一切回答をせずに避けたことの異常性を報告してきました。
 合わせて、37年に及ぶ長期労働争議が都労委に残存している市川工場事件(23件)、全国9事業所事件(16件)の調査が進行している内容と中労委命令の事実認定と付言が指し示している人道的にも解決が望ましい点を改めて話し合い、解決への協力を求めました。

2,明治グループ役員宅訪問 4月24日、29日
 12月に訪問をして依頼、新型コロナ感染「まん延防止等重点措置」で自粛を余儀なくされていましたが、解除されたことから株式会社明治・松田克也社長宅訪問(24日)は出かけている様子で留守でした。
 明治HD・相談役、株式会社明治・名誉顧問の中山悠宅では奥様と話しができました。会社明治とは関係ありませんと訪問の都度話されますが、名誉顧問料500万円いただいているのですから関係あるでしょうと話しましたら、一生懸命働いてきたのですから悪いことではないでしょうと話されていました。
 株式会社明治・名誉顧問の浅野茂太郎宅は、妹さんが応対していただき要請書を受け取っていただき私には分からないことなので渡しておきますと話されました。
 明治HD・川村和夫社長宅はインターフォンにも応じない一貫した姿勢がみられます。


3.第65次坐り込み行動 4月25日
 コロナ「まん延防止等重点措置」解除を受け「坐り込み行動」再開!(4月25日)
真夏を思わせるような強い陽射しの中、今年に入って初めて(新年度)の行動を作ることができました。4月18日で満37年の長期争議を迎えました。
 中央労働委員会の事実認定と「付言」が東京高裁で確定しています。私たちは、中労委が示す解決への道筋を尊重しその立場で明治HDと株式会社明治に互譲の立場で話合い解決をめざしています。しかし、会社明治は頑なに拒否を貫いています。
 いま、都労委に残存する39件事件を第3次事件として「審査・調査」が進められています。双方の主張を準備書面として提出し争点整理が進められています。
継続している坐り込み行動を通して解決局面をつくり出すことに奮闘していきます。


主催者挨拶・争議支援共闘会議 松本議長  この争議は、年間100万円の賃金差別事件であり、話し合いで解決することを求めて坐り込みをしています。明治HD川村社長は、決算発表を水増しする、爪水虫薬の事故を起こし死亡事故をおこし、あげくの果てには面接試験で女性に対しウエストや体重を聞くセクハラ行為までおこなっている。その様に、疲弊する経営の中で、株価は4割も下落し売上げが一兆5千億どころか一兆円を割るすれすれのところまで落ち込んできています。経営の歴史は、労働組合の委員長を経歴し社長に登りつめまた中山悠、川村和夫です。このような異常な企業の中にある人権侵害や賃金差別を、他の大企業のように話合いで解決をして貰いたいと訴えました。そして、ボイコットさんが提唱した不買運動は消費者の権利ですとして、この争議が解決するまで買わない、飲み食べない不買運動に協力して下さいと呼びかけました。


争議支援千葉県共闘会議・高橋議長
 この争議解決のために裁判所、労働委員会でも話合いで解決を求めました。しかし、会社明治は拒み続けています。争議の始まりは、要求を掲げて運動する労働者を追い出すために、会社いいなりの労働組合に変えるために労働者を徹底的に差別をおこなった。
 私たち支援する立場から解決のための話合いを求めるという要求はまっとうな要求ではないでしょうかと呼びかけました。


戸田地区労・横田議長
 12月の調査で金井公益委員が併合審査の意向を示しました。それに対し晴天の霹靂として反対の意見書を提出するとして、3月の調査で頑なに拒否をした。なぜ会社は拒むのか、それは差別・格差が明確になってしまう恐れからだと指摘。事件解決のために、併合審査を勝ち取り勝利しましょうと訴えられました。


食品一般ユニオン・北川さんが替え歌を披露
組合運動に攻撃した会社、赤組、白組に分けて差別を行っていることは許せない
?♪明治乳業争議 明治乳業争議 命と権利守るために みんなでがんばろう?♪
?♪働く者の権利 働く者の命 命と権利守るために 命と権利守るために?♪
?♪労働者の権利守ろう 労働者の権利守ろう 賃金差別組合差別
 差別を止めさせよう?♪
?♪明治の製品買わない 明治の製品買わない 会社の横暴認める迄は
  明治の製品買わない?♪


東京国際福祉専門学校閉鎖解雇と闘う・浜田さん
 私は、明治乳業争議を知る中で、取り組まれている明治乳業の食品は争議が解決するまで一切購入致しません。口にすることもありませんと消費者の立場で強調されました。
 専門学校を閉鎖し解雇されたが、待遇は劣悪で一年間の有期雇用、昇給、賞与、退職金一切なしの条件で働かされてきた。その学校で、学校法人たる者が不正な恣意的な解雇を行ってはいけないと闘いへの支持を訴えられました。


お礼と決意 争議団・小関団長  私たちの闘いこの4月で市川工場事件から丸37年が経過として、争議の原点は、明治乳業は全国で8千名の生産体制を2千名削減するという大変な人減らし合理化を強行したことから、働く者の暮らしや権利を守るのが労働組合の立場を明確に運動する労働者に、赤組のレッテルを貼り付けこの集団に属したことによっていわれなき差別をうけた。その是正を求めたたかってきた。しかし、単年度審査によって明確な累積格差があっても退けられてきた。いま、調査が進められている都労委に残っている39件の最大の焦点は併合審査にするのかしないかが一番の争点であることを明確にし、長い間労働委員会でも司法の場でも事件は併合して審査するというのが定番であった事を鮮明にしました。
 公益委員が示した併合審査に反対する会社の意見書の理由は、それは累積格差が明確になることへの恐れからだと指摘しました。


4.新しい視点でたたかう都労委学習会を開催 4月30日
 都労委残留39件をたたかう明乳事件は第6回調査(6月2日)を迎えます。争議団は全事件の「併合審査」を求め、赤組と白組の集団間比較で年度を超えて累積する格差と継続する不当労働行為意思の明確化を求めて奮闘しています。 会社は、これまで勝ってきた事件審査と同様に単年度の審査、判断の枠組みに固執する主張を頑なに繰り返しています。
 敗訴の連鎖を断ち切る集大成のたたかい」の決意で争議団は、4月30日に「新たな視点で都労委を闘う学習会」を支援共闘会議規模で開催しました。
 弁護団から「新たな視点での主張・立証」の解説がおこなわれ、また、闘う展望も話されました。
 参加者は、併合審査の実現に向け必要な課題をやり切り、長期争議の解決めざしがんばる決意を固め合いました。


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