3月活動レポート
(4月12日)

  2月に引き続き、新型コロナウイルス・オミクロン株「まん延防止等重点措置法」にもとづき感染防止の立場から、争議解決への話合いを求める株式会社明治(京橋エドグラン)坐り込み継続の「自粛」と役員宅訪問も合わせ「中止」を余儀なくされています。長期争議解決に向けた重要な運動として位置づけているものとして、今後も訪問に努力していくものです。
 今回も、明治HD・川村和夫社長、株式会社・松田克也社長、明治HD相談役・株式会社明治の中山悠名誉顧問、同・浅野茂太郎名誉顧問宅に対しては、「郵送」で届けました。

以下、【「申入書」】・自宅保管・秘密資料添付(中労委が真正と認定した秘密文書)の続きを紹介します。

 

2022年 3月19日
明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守



申 入 書

明治HDの「21年度通期見込み連結決算」は深刻であり、企業体質改善は避けられない課題です
 2021年度第3四半期決算と年度通期見込みの発表(2月9日)がありました。通期見込み売上高1兆90億(−15.3%)、営業利益900億(−15.1%)、経常利益940億(−14.7%)であり、発表翌日には株価が一気に360円も下落するなど、株価長期低迷の傾向は極めて深刻です。

 その背景に、やまない不祥事や人権侵害の異常企業体質があり、昨年10月号のZAITENでは「1年間で3つの不祥事」のタイトルで、深刻な経営体質の問題などを厳しく告発しています。
  1. 明治HDは昨年5月12日に決算発表を予定していましたが、当日、突如発表を延期したこと。その理由は、「売上高水増し」の不正経理が発覚したことにあると厳しく告発しています。
  2. 爪水虫治療薬への睡眠導入剤混入による死亡事件などでは、製造企業の小林化工の責任は重大です。同時に、厚労省はMeiji Seikaファルマ等に対し、「業務改善命令」を発しています。
  3. 明治大阪工場の採用面接で女性に対し、体重・ウエスト・既往歴を聞くなど長期に亘るセクハラ行為が告発され、職業安定所は就職差別の疑いがあるとして「行政指導」を行っています。これら不祥事・不正行為の已まない体質は、生命や健康を担う食品・医薬品企業として致命的欠陥であり、掲げる「継続的戦略課題への取組み」にも逆行するものであり放置は許されません。明治乳業時代から続く企業体質の象徴は、1960年代から切れ目なく続く差別・人権侵害など多発する労働争議であり、風通しのよい健全体質に向けた経営刷新が強く求められています。

会社は労組支部大会にも、申立人集団への対策を秘密「職制連絡会議」で具体化し介入していた

 笠原ファイル「職制連絡会議」のbWに、昭和45年市川支部大会対策の検討内容があります。第11回支部大会の件では、「大会にのぞむ基本的方針(強行か妥協か)、動員の件も併せて討議され度」等の問題提起があり、参加した職制による「申立人ら集団対策」の議論が続きます。
  • 東野〜赤白の区別を気持ちの上で理解されていない雰囲気、これをどうするか
  • 岩下〜権利意識では赤白同一の態度、妥協大会 → 実質活動は別。
  • 川端〜すんなりとおして、活動の中で対決すればよい。
  • 根津〜動員が問題。赤の宣伝の場にならない、反論すべきだ。
  • 大島〜昨年の消極策失敗、修正案には執行部説明にて白組をまとめて行くこと大切(原案支持)。
  • 浅の〜動員が第一の眼目、職制は先頭に立たないとしゃべる人は出ない。
  • 栗林〜動員第一、席の取り方(連絡)、担当を決める、採決の様子、職制は明朋会の中で活動。
 会社は秘密「職制連絡会」で、労組支部役員選挙候補者を確認し、さらに、申立人ら集団対策として労組支部大会への対応の具体化も、会社業務の一環として秘密裏に行っていたのです。
 川村社長、これらの不当労働行為は明治の歴史的事実であり、責任ある対応は避けられません。

以上


【添付資料】
PDF・笠原ファイルNo.8



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