12月活動レポート
(12月30日)


1,全労連・東京地評争議支援総行動  12月2日

  • すべての争議の早期全面解決を!
  • 裁判所・労働委員会は公正な判断をおこなえ!
  • 不合理な解雇・雇止めをなくそう!
  • 憲法を職場とくらしに活かそう!を統一スローガンに掲げ、20社前で終日抗議・要請行動を展開しました。

 株式会社明治社前(京橋エドグラン)には165名の方々が結集していただき、「赤組」、「白組」に分断した差別は許されない。中央労働委員会の事実認定、「付言」の立場で長期争議を解決するべきとした抗議・要請行動を展開しました。


主催者挨拶に立った東京地評・柴田副議長の訴え
【動画】https://youtu.be/_drrawIEaIQ

連帯挨拶の明治乳業争議支援共闘会議・松本議長の訴え
【動画】https://youtu.be/CV48k9jB704

連帯挨拶の東京母親大会連絡会・木原委員長の訴え
【動画】https://youtu.be/rirLt8nVQ-g

連帯挨拶の食品一般関連労働組合(食品一般ユニオン)・佐藤書記長の訴え
【動画】https://youtu.be/WoXknO5qgI8

争議団から決意表明・松下副団長の訴え
【動画】https://youtu.be/SN0oteJkflg


2,大阪労連争議支援総行動 12月10日
大阪労連争議支援総行動(12月)が5月に引き続き展開。
 この行動に、明治乳業大阪争議団もエントリーしてみずほ銀行大阪支店前で、半世紀に及ぶ人権無視の組合員差別を告発し、組合員の高齢化が進む中、人道上の観点からも一日も早い解決が必要だと筆頭株主(現在は大口株主)として責任を果たせと85名の参加で行動を展開しました。


3,大阪労連争議支援総行動 12月10日
 明治グループ役員宅を2021年締めくくりとして訪問してきました。一年間を振り返ると、明治HD川村和夫社長宅は一貫してインターフォンに応答なしでした。株式会社明治松田克也社長宅は、4月に社長自ら玄関先に出てこられて「申入書」を受け取っていただきました。今回はお留守の様子でした。明治HD相談役・(株)明治名誉顧問の中山悠宅では、4月に中山名誉顧問が応対していだだき30分ほど意見交換が出来ました。奥様は、訪問するたびに応対していただいております。今回もお互いの意見交換が出来ました。明治HD相談役・(株)明治名誉顧問の浅野茂太郎宅では、インターフォンに応じてくれてはいるのですが、私には解らないのでポストに置いて下さいと話されてきました。
 この争議は、1985年申し立てた時の島村靖三社長(故人)から中山悠社長、浅野茂太郎社長、川村和夫社長、松田克也社長と5代にわたって来ています。(元号でいうならば昭和、平成、令和と37年の時代を経過しています)
 それぞれの社長時代に、労働委員会、裁判所からの解決への打診があったにも関わらずそれぞれが背を向け拒否してきた歴史で、中労委の命令と付言の立場で解決への責任を果たすことを求めます。
 2022年も本社行動・申入れと同時に粘り強く訪問を継続していく決意です。

4,第64次座り込み行動  12月21日
 今年の坐り込み行動継続は、新型コロナの変異デルタ株の感染爆発から政府与党の失政から「緊急事態宣言」が繰り返されたなかで、5月から9月迄の6ヶ月間自粛を余儀なくされました。10月から再開し延べ84団体197人5時間30分でした。2016年1月にスタートしたこの行動は、延べ1545団体3316人110時間30分に及ぶ行動を展開してきましたが、明治HD・川村和夫社長(中山悠名誉顧問の院政が強いと思われる)の頑なな企業姿勢から、残念ながら今年に解決の道筋を切り拓くに至りませんでした。


坐り込み行動主催者挨拶 松本議長
 中央労働委員会の審判がくだされていること。同種の大企業での争いはすでに話合いで解決している。病で倒れた夫のパートナーが中山悠会長に手紙を送った内容を佐高信評論家の日刊ゲンダイ電子版で報道された。国内企業の不祥事が社会的に糾弾をされていること。ボイコットさんの提案「不買運動」は消費者の権利であること、明治の製品は買わない不買運動にご協力を。院政を敷いている中山悠名誉顧問のもとで争議が解決出来ない原因等などが詳細に告発されました。


参加者からの激励挨拶の要旨を紹介します

食品一般ユニオンの斉藤副委員長
 私たちは日頃から明治争議を解決させることを大きな目標にしてきています。その一つの表れとしてILOへの訴えをしております。明治が企業として海外展開を大きく目標として掲げられている現在、国際的な労働機関から明治の現在の賃金差別に基づく長期争議は解決しなければいけない問題だと言うことが国際的にも請求される要求になれば、当然企業経営からの立場にすれば解決すべき重要な課題になるべきです。


戸田地区労横田議長:(争議を支援する戸田の会)
 紛争解決を強く求めた中労委命令を受けて、私たちは会社に対して自主解決を求めていますが、私たちの真摯な要請にもかかわらず会社は門戸を閉ざし解決への道を開こうとしていません。株式会社明治と明治ホールディングは、命令書の本文と「付言」が会社に対して強く求めていることを正面から受け止め、いたずらに長期化することなく早期に自主解決することを訴えるものです。


食品一般ユニオン組合員の北川さん
 私は食品一般ユニオンで明治の労働賃金差別を以前は知りませんでしたが、詳しく知っていく内に本当に怒りを覚える様になり、替え歌を沢山つくりました。ジェンダー平等こういうことも遅れているこの日本で、もっとも明治というこの会社が恥ずかしい会社であることを皆さんご存じですか。先ほどからも何度もおっしゃっていますが、女性が入社試験に来たときにその女性のウエスト、身体の何センチかと聞くという会社なのですよ。本当にこの女性差別、性差別の会社、前近代的な会社なのですよ。
 替え歌として、@この闘いは半世紀♪Aベートーベン第9♪ ? B幸せなら手を叩こう♪♪ を歌っていただきました。(歌詞はブログ参照)


参加者へのお礼と決意の米元事務局次長
 明治乳業市川工場事件に東京高裁が2007年に出した判決は、古い話として控訴棄却したが、判決の中では原告が主張してきた差別の実態や賃金の格差を認め、明治乳業の不当労働行為性も膨大な証拠からも明らかになったとしています。 @集団性を認めるA賃金(号給)格差を認めるB格差が生じた原因C不利益取り扱いがあった。としています。
 いま争われている都労委残留事件は、中労委命令、付言や市川事件高裁判決の神髄を前提に判断するよう求めています。
 2022年は37年目になる長期争議解決に向けて、会社明治を社会的に訴え、同時に、都労委残留事件を通して解決を生み出す年になるよう頑張ることを参加者一同共有する暖かい日和の中での行動を締めくくりました。


5,都労委第4回調査期日 12月23日
 都労委に残留している市川工場事件(23件)、全国事件(9事業所16件)の調査が4月に開始され第4回調査(12月23日)の審査がありました。
 今後の審査のあり方に基本的方向が出されました。調査の席上、金井公益委員は審査の進め方について「併合としたい」と言明。併合の内容についても市川工場事件(23件)と全国事件(16件)の両者を一括併合するとしました。
 これは申立人側が当初より要請していたものですが、都労委も事件の論点と争点は同じであり、1つの事件と見なし得るとしたものです。公益委員も、申立人の主張は準備書面(2)で示す「B考課」を与えないで昇格させないなど、新たな争点が審査の対象であると明確に示しました。また、会社提出書面も併合を見込んだ内容になっていると指摘しています。
 これまでの市川事件も、全国事件も単年度審査による誤った審査によるものから退けられてきました。今回の審査指揮は事件解決に向け大きな前進であることに確信を得るものと考えています。



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