7月活動レポート
(8月10日)


1,東京都労働委員会で調査が進行
 都労委に残存している市川工場事件(23件・昭和61年以降の定年までの追加申立て分)、全国事件(16件・平成6年以降の定年までの追加申立て分)への第一回調査(4月26日)に続き第二回調査(7月19日)が開催されました。  申立人側は、全国事件及び市川事件に共通の書面として、全国事件の準備書面(1)〜(3)とその証拠を甲1号証から甲185号証を提出しました。  金井公益委員(会長)は、会社側に対し申立人側書面への反論を9月30日迄に提出を求め、第3回調査期日を10月11日と確認しました。


2.明治グループ役員宅訪問(要請)
 役員宅訪問を7月24日準備していましたが、コロナ感染拡大爆発「緊急事態宣言」の中「自粛・郵送」の方法で、明治HD・川村和夫社長(杉並区)、株式会社明治・松田克也社長(横浜市)、株式会社明治・中山悠名誉顧問(横浜市)、同浅野茂太郎名誉顧問(松戸市)に対処しました。

【株式会社明治・松田克也社長に対する要請書を紹介】

2021年 7月24日

株式会社 明治
代表取締役社長 松田 克也 殿

神奈川県労働組合連合会
議 長  角谷 和典
明治乳業争議支援共闘会議
  議 長  松本 悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
団 長  小関 守


申 入 書
株主総会で露わになった旧態依然の閉鎖的経営姿勢は、株主が期待する企業活動の妨げです松田社長、労組役員経験者らによる古い経営体質の枠組みにいつまで縛られているのですか

 今期株主総会は明治グループの企業活動の在り方と体質が、社会的に厳しく問われる状況下での開催ではなかったでしょうか。業績向上の演出を狙ったと言わざるを得ない「売上高水増し」問題は、発覚した一部署の不正行為として蓋をするのは許されません。改善すべきは「水増し計上」等が生じる企業体質であり、私たちは川村社長の経営姿勢に問題があると受け止めています。
 同様に「小林化工」事件を通して、Meiji Seikaファルマに厚生労働省から「業務改善命令」が出された問題は、生命・健康を担う医薬品の販売元・製造販売元として社会的責任が厳しく求められていながら、医薬品承認申請などを全て小林化工に丸投げ状態とし、販売元・製造販売元としての企業責任の自覚が無いことへの改善命令であり、医薬品企業としては致命的欠陥体質です。

 ご承知の通り、今期株主総会に向けた賛同株主16人連名の「事前質問書」では、明治HDの企業活動の在り方と体質に関わる重要問題に絞り、川村社長の経営姿勢を正面から問い質しました。
 しかし川村社長の対応は、経営姿勢のあの方や後を絶たない不祥事など、多くの株主が疑問と不信を抱いている質問には「答える必要なし」の姿勢で全てを無視し、質問項目でもない労働争議について一方的・独善的に、旧態依然の見解を延々と答弁させるなど極めて異常でした。
 労働争議について言うならば、長期争議の当事者企業でありながら第三者機関の異常・不当な判断を拠り所に、「いまだに解決できないでいる企業活動の在り方」が厳しく問われているのです。
 松田社長、古い企業体質からの脱皮なくして活力ある健全な企業活動への道筋は拓かれません。

中労委命令の認定事実を前提に事件の全体像を明確にし、必ず全面解決への道筋を切り拓く決意
 都労委残留39件の第2回調査期日が7月19日にありました。申立人らは公益員の審査指揮に基づき、全国事件を先行させる内容での申立書補充と主張の整理を行い、6月28日に第1〜第2準備書面を提出。さらに、7月19日の調査日に第3準備書面を提出し、全体を通して@審査開始の平成6年から申立人らが定年退職に至るまでの昇格差別の実態を、申立人別に明確にすると同時に集団間比較での格差(差別)を鮮明にし、A不当労働行為意思では、平成元年から平成16年まで各年度別の具体的事実を全面的に明らかにしました。これまで、明治乳業事件に異常・不当な命令・判決が続いた背景に、単年度という誤った枠組みでの審査・判断があります。申立人らは、典型的「不当労働行為・差別事件」の全体像を明確にするためには、全国事件(16件)、市川工場事件(23件)それぞれの「併合審査」は、避けられないことを強く求めています。松田社長、私たちは中労委命令「付言」が提起した「解決への道筋」に向け総力を挙げて頑張ります。

以上


3.株式会社明治(京橋エドグラン)社前坐り込み行動
 株式会社明治(京橋エドグラン)社前での坐り込み行動を7月26日に準備していました。しかし、コロナウイルス感染拡大「緊急事態宣言」の下で、感染防止の立場から「自粛・中止」としました。
 一方で、東京オリンピックが無観客とはいえ開催されている(行事・種目から広場、路上に「密」を作り出している)。
 争議団・支援共闘会議として5月から「自粛・中止」を余儀なくされており、明治HDグループの中で社会的問題が生じていることを告発すべき声も一部ありましたが、社会的道議的を重んじ7月も行動を自粛しました。

Copyright 2006 Meiji Dairies Strikers. All rights resarved.