【明治乳業争議団】活動レポート

4月活動レポート
（5月19日）

１，京橋エドグランビル(株式会社明治)と明治ＨＤ株式会社・ＭｅijiＳeika ファルマ(明治京橋ビル)に出勤されるみなさんへ訴えの朝宣伝　４月９日

　京橋エドグランビル中央通り側で毎月の坐り込み行動を昼時間中心に実施してきていますが、今回は、出勤されるみなさんへ直接の訴えとチラシ配布を反対側の通路をお借りして、朝８時２０分から９時の時間帯でおこないチラシ約１５０枚手渡しすることができました。
　宣伝の目的は、株式会社明治(旧明治乳業)から受けてきた賃金差別・不当労働行為労働事件として、３６年間にわたる争議解決への中央労働委員会命令(２０１７年１月)で示した解決への道筋に立つことを求めていること。小林化工製薬会社が製造・販売元の爪水虫薬に睡眠剤混入で死亡者や交通事故などを引き起こした事件、この薬の販売元であったＭｅijiＳeika ファルマ自身の社会的道義的謝罪を求めていること。株式会社明治大阪工場(菓子製造)がアルバイト採用面接の中で、体重やウエスト、既往歴など記入させていた「セクハラ」が告発され、職安法に抵触するとして行政処分を受けていたこと。の３点を柱に訴えました。

２．千代田区春闘共闘委員会主催・みずほ銀行本店本店要請　４月１５日
　コロナ感染を理由に１Ｆロビー４名に固持。要請書を読み上げてから要請の主旨を伝える。

【要請書】

２０２１年　４月１５日

株式会社　みずほ銀行
代表取締役頭取　　藤原　広治　殿

千代田区春闘共闘委員会
議　長　　小林　秀治
明治乳業争議支援共闘会議
　議　長　　松本　　悟
　　　　　　　　　　　　　　明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
　団　長　　小関　　守

要請書項目のみ紹介
薬害事件やアルバイト採用での行政指導など、株主として看過できない異常事態です人権感覚麻痺の象徴的存在、労働争議の全面解決は経営上も避けられない課題です
経営基盤を揺るがす不祥事の続発、人権侵害の労働争議の長期化などが経営状況に悪影響

　私たちは、都労委残留事件の審査開始(４月２６日)を闘い、同時に、異常体質の象徴である労働争議の全面解決に向け総力で奮闘しますが、貴行の腰を据えた対応を強く求めます。

以上

３．明治グループ役員宅訪問　４月１８日
　株式会社明治・松田克也社長宅での対応は、社長自ら玄関先で応対していただきました。長期争議解決への社長決断を待っていますので宜しくお願いします。要請書はしっかり読ましていただいています。ご苦労さまと云って受け取っていただきました。
　株式会社明治・中山悠名誉顧問宅でも、本人が出てきて応対していただきました。
話しの中で、和解勧告は「命令」かそうではないだろう「結果」なのだよ。と云って、中労委命令での事実認定と「付言」に対しては、関係ないと言いたげでした。訪問自体が迷惑、主張したいなら裁判所でおこなえば良いことだと話しは平行線でした。
　他、明治ＨＤ・川村和夫社長宅と株式会社明治・浅野茂太郎名誉顧問宅は留守の様子でした。

４．第６２次座り込み行動継続　４月１９日

主催者挨拶・争議支援共闘会議　松本悟議長
　さて明治ＨＤは、この人権侵害、賃金差別を解決しないため今どうなっているのでしょうか。株価は、２０１６年代は一万円超えしていたものが、今日の株価は６千円台株主が悲鳴を上げています。
　２月９日株主に対する決算説明会がおこなわれ、株主から主力商品のＲ－１ヨーグルト、明治ブルガリアヨーグルトが何故減収なのか、また中国に進出した牛乳、ヨーグルトそれが何故減収なのか原因を明らかにしろ。食品セグメント一般に減収を見込みどうなっているのか。アストラゼネカワクチンの業績へのインパクトはどうなのか。これらに至っては情報を開示出来ない、株主にこのように答えています。
　みなさん、明治がおこなってきた人権侵害、賃金差別というのは、もはや世界には通用しません。例えば、国連憲章は第一条３項で人権及び基本的自由を尊重するように世界に求めております。また、国際人権法は、国際法によって個人の人権を保障すると謳っております。日本国憲法第一条は、国民はすべての基本的人権の共有を妨げられない。このように、世界でも国内でも差別と人権侵害は御法度になっている。
　みなさん、この争議が解決しない理由は、この会社は風通しが悪い、院政が敷かれている。誰が院政を敷いているのか、かつて明治乳業の社長であった中山悠名誉顧問、今も年収５００万円死ぬまで補償されている身分の中で、院政を敷いてこの争議を話し合いをしようとしない。中山悠名誉顧問は労働組合の委員長、御用組合の委員長をやり社長にのし上がった。そして現在の川村和夫社長は、中山悠の下で秘書をやり、労働組合の委員長をやりトップにのし上がった。このような会社は一兆円企業といわれている企業の中で、こんな化石のような会社は明治ＨＤだけです。
　みなさん、この争議を解決しないため明治は不祥事が耐えません。直近では大阪工場でセクハラ事件、あるいは明治が販売をしている水虫薬死亡者が２人も出た。にも関わらず明治の社長は一切記者会見で遺族に対して謝罪もしない。こんな会社があるでしょうか。私達はこの長期争議が解決する為に、消費者のみなさんに訴えています。この争議が解決するまで明治の製品は食べない、チョコレートもＲ－１ヨーグルトも、おいしい牛乳も食べない飲まない運動を提案しています。この運動は消費者の合法的な権利です。　
　私達はこの争議が解決するまで、ここで坐り込みを続行します。川村和夫社長、そろそろ東京都労働委員会に残る事件３９件が動きます。これを機会に話し合い解決をしようではありませんか。このことを最後に訴えまして私からの訴えとさせていただきます。

食品一般ユニオン・北川さん
　明治ＨＤ・川村和夫社長への申入れの報告をいただきました。受付のお姉様が半世紀労働組合で憲法を守ってというまじめに働いてきた方々に対して社長に渡してほしいと封筒を見せましたがもう全く受け付けてもらえない、無情さに涙も零れそうになりました。何も知らないすてきな若いお姉様は、この長い苦労のたたかい憲法の下で差別を止めろとたたかってきたみなさんの思いを本当に打ち消すというかその理不尽さにこの巨大企業の明治の非情さ横暴さに怒りを覚えます。

争議団・松下副団長
　コロナ騒動第４波、実に大変な中お集まりいただきましてありがとうございます。ベートーベンの第９が飛び出すなど実に文化の香り豊かな集いとなっています。私達の争議日本一長い争議と云われていますが正にその通りでございます。３６年(市川事件)、２７年(全国事件)は世代を超えて小学生だった息子がいまや社会の中堅、私がこの事件を申し立てた年齢を超えております。私のみどりの黒髪もこのように白くなってしまいました。
　一番大きな問題は過去何回もあった解決への機会、これを明治はことごとく拒否し門扉を閉ざしていることにあります。
　私ども事件申立後、毎年今年も差別があったと申し立ててきた事件、市川と全国の二つの事件合わせて４３件あります。そのうち昨年までに確定し終結したのがたったの４件、(市川３件、全国１件)まだ３９件が都労委に残留しているのであります。
このたたかい私たち勝つことのできなかった負の連鎖を断ち切る、これを集大成、最後のたたかいとしてたたかってまいります。改めて、皆様方のご支援を訴えるものです。
　いくつかの不当労働行為、組合活動しながら職制コース登用試験に合格、最初の仕事は当時主任だった中山悠(その後社長)に組合動向を報告せよ(スパイ強要)。断ると人事考課最低ランクを受け続ける。大阪工場アルバイト採用面接でセクハラ質問記載の人権侵害問題。爪水虫薬・睡眠剤混入死亡事件に、明治ＨＤ子会社・明治セイカファルマが販売元で営業活動。しかし謝罪すらしない社会的道義的責任を求める。等など告発訴えました。

抗議と要求を唱和する意思統一のシュプレヒコールは、新型コロナウイルス感染防止の立場から読み上げ、参加者全体の「拍手」で抗議の意志を表しました。

シュプレヒコール
一、（株）明治のバイト採用面接セクハラは許されないぞ！
一、明治ＨＤは、薬害事件「爪水虫薬」販売元の責任として、社会的道義的謝罪をおこなえ！
一、（株）明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ！
一、（株）明治は、人道上も許されない長期差別争議を今こそ全面解決を決断しろ！
一、（株）明治は、五輪スポンサーとしてジェンダー平等を推進せよ
　明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう