3月活動レポート
(3月30日)


1,第61次座り込み行動(3月16日)
 新型コロナ感染拡大防止「緊急事態宣言」が3月21日迄4都県に再延長されている状況の中でありますが、36年長期争議解決に向けた中労委命令・「付言」が提唱する立場に立つことを、株式会社明治・松田克也社長と親会社明治HD・川村和夫社長(株式会社出身)に対し申入れを続ける重要性をもとに、春爛漫の陽気の中で12時から13時実施しました。


主催者挨拶
明治乳業争議支援共闘会議 松本悟議長
話しあいのテーブルに着くまで私たちはこの場で訴えます
売上高マイナス、営業利益マイナス、純利益マイナスこのように業績が低迷
 この年度末、3月決算推定発表です。当初予定よりも売上高マイナス、営業利益マイナス、純利益マイナスこのように業績が低迷をしています。また株価もご存じの通り2016年時代は一万円を超えていたものが、いま7千円前後低迷をしています。
中央労働委員会お国が判断を下しました
 人権侵害も賃金差別も一言で云うとこういう人権侵害があったと認定した上で、殊に会社に対し、争議団と話し合い解決をしなさい、これがいまの明治乳業争議の到達点です。
名誉顧問による「院政」が敷かれている
 それはこの会社を支配しているその人たちに原因があります。
具体的には、明治乳業で労働組合の委員長をやり、そして名誉顧問、この院政が敷かれている、このことを社員が告発しています。そしてその中山悠の下で男秘書をやり労組の委員長をやりそして社長に上り詰めたのが川村和夫社長です。 不祥事を続発し続けております
 2000年以降食品事故36件、死亡事故7件、労使の争議12件、こんな会社は明治だけです。
 皆さん、このような不祥事を解決しないままに今日も不祥事を続発し続けております。例えば、明治の大阪工場で、面接でもってセクハラ面接をするお国が指導に入りました。また最近では、小林化工が製造をした睡眠薬の入った水虫薬を飲んで死亡者が2人も出ている。その薬を明治が販売をしていた
男女差別を平然とやっている企業
 この明治乳業は賃金差別やって当たり前、人権侵害やって当たり前、女性差別に至っては、この会社明治HDの社内取締役5人全員男性、株式会社明治の社内取締役36人全員男性、男女差別を平然とやっている企業です。


争議支援激励への演奏と挨拶

@松平晃トランペッター
前半・後半に分けて演奏いただきました ? ♪ ?
 ご通行中の皆さん、トランペット奏者の松平晃でございます。 桜も咲き始めてきていますので、後で花の演奏もお届けしようと思いますけれども、春爛漫と云うことですので春の歌をメドレーでお届けします。 ? ♪ ?
毎年、阪神大震災の追弔の演奏を続ける
 私は26年前に、神戸で演奏しておりまして、地震の起きる前の日に川崎に戻って命が助かったのです。 三宮の駅前のホテルでした。 私はNECに勤めていましたので気になって食堂のテレビを見ましたら、昨日通ってきた真ん前のビルが倒れているのですね。 そこに泊まっていたら、いまここで演奏は出来ないのではないかと思っています。
 毎年、阪神大震災の追弔の演奏を1月17日に神戸でさせていただいております。 今年は、NHKテレビが午前7時のテレビで報道していただいたとか、それに新聞報道でもかなりの所でやっていただきました。 私は、80歳まで生きたいと表明してしまっているので、80歳まではなんとしても皆さんと一緒に力合わせて、そうした支援活動や追弔など各地で続けていきたいので、今後ともお付き合いのほど宜しくお願いします。


A食品一般ユニオン 北川順子さん
争議団事務所の働く者を支えて来た方々の遺影を見て、本当に胸が一杯になりました
 先日、市川の争議団事務所にお邪魔して、この争議で労働者として明治乳業の企業、働く者を支えて来た方々の遺影を見て、本当に胸が一杯になりました。 その方々と共に大阪の方の訃報も目にしました。 糸賀久さんとおっしゃいます。 長期闘病生活の末に、去る1月13日に亡くなられました。 本当にこの間、差別のない明るく働きやすい職場を目指して、明治乳業人権と民主主義を守る会の会長をされて、大阪裁判を支援されていた人が久さん、そのことを訃報というかたちで知りました。
 本当にこの明治乳業の裁判理不尽なのでしょう。 いま働いている明治の方々も考えて見て下さい。 皆さんが、この明治乳業が出来て、働く方々が一生懸命いたからこそ今の明治が続いているんですよ。 そうゆう労働者の皆さんが頑張って、命とくらしを守るために、憲法を守るために職場で労働組合をつくって正々堂々と闘ってきた。 それを明治乳業は、その人たちを酷い目にあわせて、思想差別や人権差別あらゆる差別をおこなってきた。 本当に許せません。
明治乳業争議のために、「風に吹かれて」(ボブ、ディランにのせて)を用意してきました  ? ♪ ?
 明治乳業許さない 怒りの風吹かそう
 明治乳業許さない 不買運動進めよう
 1,働く者の命を守れよ! 明治乳業
   働く者の権利を守れよ! 明治乳業
   いつまで裁判長引かせ 明治は平気なの
   その答えは私たち 怒りの風吹かそう
   明治乳業許さない 怒りの風吹かそう
 2,明治乳業許さない 不買運動続けよう
   働くも者の賃金を 差別を止めろよ
   人の心情の自由を 守れよ明治乳業
   どれだけ労働者苦しめて 明治は平気なの
   その答えは私たち 不買運動続けましょう
   明治乳業食品は みんなで買いません
   明治は平気なの 怒りの風吹かそう


お礼と決意 争議団 小関団長
明治グループの企業体質を象徴するような事件が起きています
 小林化工による薬害事件の最も大きな問題は何かと云うことです。それは40年間にわたって行政からの査察などをかいくぐって会社ぐるみで不正行為がおこなわれていた。
厚労省ヒアリングで 販売元・明治に直接的責任はないが、「社会的道義的」責任はあります
 厚生労働省は、この事件に関して明治Seika Farumaには責任はありません。しかし、社会的道義的責任はありますと云っているわけです。それにも関わらず、この余に及んでも、小林化工に自ら入って調査した事実すら明らかにしていない。
「都労委」に残存している事件が動き始めます
 異常企業体質と同時に、長期にわたる労働組合活動を理由とした賃金差別、人権否定を第三機関で明らかにする。そのための調査が4月26日になりました。ここを契機にして、改めて明治乳業事件の歴史的事実を明らかにするために総力をあげる決意です。


シュプレヒコール
一、(株)明治のバイト採用面接セクハラは許されないぞ!
一、明治HDは、薬害事件「爪水虫薬」販売元の責任として、謝罪をおこなえ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!
一、(株)明治は、人道上も許されない長期差別争議を今こそ全面解決を決断しろ!
一、(株)明治は、五輪スポンサーとしてジェンダー平等を推進せよ
 明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
  団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう


2.明治グループ役員宅訪問
 明治HD・川村和夫社長、株式会社明治・松田克也社長、株式会社明治・中山悠名誉顧問、同・浅野茂太郎名誉顧問、3月20日訪問日要請書を(郵送)

 中労委命令・付言の立場で話し合い解決求め本社坐り込み行動を通して、申入れを実施しています。しかし、真摯な対応なくやむなく役員宅訪問を継続し、直に社長はじめ名誉顧問にお話をしたいことを求めています。
 新型コロナウイルス感染拡大に歯止めなく「緊急事態宣言」が3月21日迄再延長され、1月、2月に引き続きやむなく3月訪問も「郵送」としました。
 今回の要請書紹介は、明治乳業時代に中山悠社長時代に男秘書を務め、労働組合中央執行委員長を歴任し、社長に抜擢され株式会社明治社長を経て現在は、明治HD社長に君臨している川村和夫社長への「申入書」を紹介します。

2021年 3月20日

明治ホールディングス株式会社
代表取締役 社長 川村 和夫 殿

明治乳業争議支援共闘会議
 議 長  松本  悟
               明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
 団 長  小関  守


申 入 書
━━ 長期に亘る小林化工の隠ぺい・偽装を見落とした、販売元「Meijiファルマ」の責任は重大 販売元として、委受託契約に基づく立ち入り検査の結果を明らかにする謝罪会見が必要です ━━


ご承知の通り福井県は、爪水虫など皮膚病治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」の薬害事件で、「小林化工」を116日間という前例のない長期間の業務停止処分(2月9日)としました。今回の事件で深刻なのは、40年にもわたり行政が行う査察で不正が見逃されてきたことであり、経済効率優先の不正が会社組織ぐるみで行われていたこと。そして、「承認外の作業手順書」、「立ち入り検査用の虚偽記録作成」、「品質検査での異常を検証せずに出荷」、「試験の一部が未実施で結果を捏造」などの不正は、イトラコナゾール錠50「MEEK」だけではなく、多くの品目に及んでいたことです。例えば、Meiji Seikaファルマが「特約店への製品出荷停止のご案内」(20年12月22日)とした薬品だけでも、「43品目79包装」との報道であり、その中にはMeiji Seikaファルマが「製造販売元」となっている薬品も少なくありません。当然ながら販売元及び製造販売元として、小林化工と締結する「委受託契約書」に基づき、これまでも立ち入り調査が実施されてきたものと考えますが、なぜ、製造販売業を有する企業でありながら長期に亘って不正がチェックできなかったのか等々、失墜した信頼の回復に向け販売元として会見(謝罪)すべきことを痛感します。また、川村社長はMeiji Seikaファルマの取締役でもあること等、小林化工「薬害事件」の今後の進展によっては、親会社明治HDの経営姿勢も問われることになりかねません。

海外市場への飛躍という企業戦略に、長期に続く人権感覚麻痺の体質改善は待ったなしの課題
 (株)明治大阪工場のアルバイト採用面接を受けた女性(20代)が、「なぜこんなことを答えなければいけないんだろうと不快に感じた」等と、面接で既往歴や体重などを尋ねる面接票を見た時の心境を告発しています。そして、実際に面接で病歴を聞かれ、その結果は「不採用」だったといいます(朝日新聞:1月6日)。(株)明治は、身長・体重・ウエスト等は10年も前から尋ね、2015年からは既往歴や労災歴の記入を求めるなど、就職差別に直結する極めて異常な内容です。
 (株)明治は行政指導を受け「廃止」としましたが、これらを理由に不採用となった方々がうけた社会的差別など、心の傷は癒されるものではなく企業責任は極めて重大と言わざるを得ません。
 (株)明治は、1960年代から労働組合活動を基軸に従業員を赤組・白組・雑草組と分類し、本社指示のもと全国的に「赤組」とした労働者への差別・排除を徹底したのであり、その実態について中労委命令「付言」は、「会社は、信条や組合活動等を問うことなく、従業員を公平・公正に取り扱うべき義務を負っていた」とし、「非難を免れ得ない」(90頁)と厳しく指摘しています。
 川村社長、私たちは都労委残留39件の審査開始への対策を強めていますが、同時に、中労委命令の事実認定と「付言」に基づき、会社との「互譲による合意」を目指して奮闘する決意です。

以上

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