2月活動レポート
(3月16日)


1,第60次座り込み行動
 第60次座り込み行動(2月16日)12時〜13時実施しました。半世紀にわたる賃金差別・人権侵害は、中央労働委員会(厚労省外局の一つ)から争議解決の道筋を示されているにもかかわらず背を向け続けています。東京五輪・パラリンピック組織委員会とゴールドパートナー契約を結び、乳製品・菓子部門で売り上げの増幅を狙っています。
 五輪の精神は「一切の差別」とは相容れないことが強調されています。しかし、明治HD・株式会社明治は負の遺産賃金差別を背負ったままです。消費者、特に女性消費者のニーズに応えるためには、取締役員構成に一人も女性登用をしないことは、女性の視点、意見を必要としない男世界の経営はジェンダー平等の立ち位置から見ても明らかな女性蔑視に他ならない。
 今回の座り込み行動挨拶の中で、オリ・パラ組織委員会・森元会長の女性のいる会議は時間がかかる女性蔑視発言が、世論の運動で辞任に追い込まれました。明治の経営者もこのような類いなのでしょうか。

主催者挨拶・明治乳業争議支援共闘会議 松本議長<
 明治乳業争議を話合いで解決するため社長に話合いを求めて、毎月座り込みをしている主旨を述べ、ジェンダー平等の主旨から見て明治HD社内取締役5人全員男性です。お菓子を作っている株式会社明治社内取締役36人全員男性です。一人も女性を登用させない。女性差別を一貫してやってきているこんな大企業が他にあるでしょうかと告発。
 明治が起こした問題点、最近では明治大阪工場バレンタインのチョコレートを作っている工場で就職面接でセクハラ面接で訴えられ職安が処分をする。もう一つは、小林化工が製造し明治が販売をした水虫薬に睡眠剤が混入し二人の方がお亡くなりになる大変な事態になっています。
 小林化工に対しお国は116日間の営業停止処分を下しましたが、その水虫薬を売っている明治は謝罪会見一つしない。遺族に対して詫びもしない、この薬を売った会社として責任を取らないのですか。社会的責任を問いました。   その明治が今度は、熊本県にあった化血研を引き継いだ明治の子会社がコロナワクチンを造ると云ってお国に申請をして厚労省が60億円の補助金を認めました。その化血研という会社はエイズ入りの血液を売って多大な被害を与えた会社、イメージが悪いから名前を変えました。このような会社にワクチンを造る資格があるのでしょうかと私たちはそのことを社会に問いたいと思います。
 経営方針を決めている最高責任者である川村和夫社長は中山悠社長の下で男秘書をやり、労組の委員長をやりそして会社のトップになった。その川村社長が決断をしなければ明治に未来はないと思います。私たちは一にも早く明治が話合いのテーブル人着く、このことが明治が発展する道です。ご通行中の皆さん、私たちはこの争議が解決するまで、明治のチョコレートは食べない、明治の牛乳は飲まない不買運動を展開しています。不買運動は消費者の運動の権利です。どうか私たちを、この人権侵害、賃金差別争議を解決する為にお力を貸していただきたいと訴えられました。

【参加者からの訴え】
@愛知争議団共闘会議 植木さん
愛知の申立人を支え解決までがんばる決意

A埼玉県戸田地区労・横田議長(争議支援戸田の会兼務)
賃金差別は年金まで差別され死ぬまで差別を背負うことは許されない

B申入れ行動報告 食品一般ユニオン書記長・佐藤さん

C争議支援千葉県共闘会議・高橋議長
話合いに応じない明治への不買運動の世論を広めようと訴え

D北川順子
 ♪この闘いは半世紀・・・? 
 明治乳業の闘いを激励する歌を作詞し歌を披露してくれえました。また、明治乳業の人権侵害を解決しようとしないことに怒りを持って女性消費者の一人として不買運動に参加することを表明。

争議団決意挨拶 小関団長
都労委残存39件事件と明治Gの異常企業体質を告発し解決の道筋を切り拓くと決意
 闘いの目標は二つです。一つは、いま都労委に残っている39件の事件、負の連鎖を断ち切ることの位置づけで闘いきる。これまでなぜ負け続けてきたのか、それは一年単位の審査のありようで格差が少ない判断をなされた。格差がないのだからその他を審査するまでもなく不当労働行為の事実認定もおこなわない。先行した市川事件や全国事件の判断の枠組みであります。私たちは、都労委に残っている39件の事件を併合して一括して歴史的事実として不当労働行為があったのかどうか、格差がどのように累積してきたのかの視点で、改めて都労委で実証しようと意思統一をしてきているところです。
 もう一つの目標は、この明治グループの異常を徹底的に告発し、経営陣の姿勢を改めさせる半世紀に及ぶ異常な労働者管理の枠組み、労働組合管理を姿勢としながら、赤組、白組、雑草組の枠組みで管理し分断することが半世紀にわたり続いている。人権感覚が麻痺しているこの経営陣の考え方、これを改めさせ長期にわたる争議を解決させることに全力をあげますと決意しました。

【シュプレヒコール】
一、(株)明治のバイト採用面接セクハラは許されないぞ!
一、明治HDは、薬害事件「爪水虫薬」販売元の責任として、謝罪をおこなえ!
一、(株)明治は、格差と人権侵害を認めた中労委命令に従い話し合いに応じろ!
一、(株)明治は、人道上も許されない長期差別争議を今こそ全面解決を決断しろ!
一、(株)明治は、五輪スポンサーとしてジェンダー平等を推進せよ

 明乳争議とすべての争議の早期全面解決に向け、
  団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう


明治グループ役員宅訪問
明治HD・川村和夫社長、株式会社明治・松田克也社長、株式会社明治・中山悠名誉顧問、同・浅野茂太郎名誉顧問、2月20日訪問日要請書を(郵送)

 中労委命令・付言の立場で話しアイ解決求め本社坐り込み行動を通して、申入れを実施しています。しかし、真摯な対応なくやむなく役員宅訪問を継続し直に社長はじめ名誉顧問にお話をしたいことを求めています。
 新型コロナウイルス感染拡大に歯止めなく「緊急事態宣言」が1月7日に発出され、1月訪問は取りやめ「郵送」としました。この2月も延長され、やむなく「郵送」としました。今回の要請書紹介は、明治乳業時代に社長、名誉顧問を務められた中山悠さんが未だ名誉顧問に座っておられることから、株式会社明治・中山悠名誉顧問への要請書を、紹介します。

2021年 2月20日

株式会社 明治
名誉顧問 中山 悠 殿

神奈川県労働組合連合会
 議 長  角谷 和典
明治乳業争議支援共闘会議
 議 長  松本  悟
               明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
 団 長  小関  守

要 請 書
爪水虫治療薬の薬害事件、製造元と同じに販売元Meiji Seikaファルマの責任も重大です 中山さん、バイト採用の面接時に「体重・ウエスト」等を問うのは人権感覚麻痺の典型です


 緊急事態宣言の延長などコロナ禍の異常事態のなか、増加する倒産・休廃業などによる雇用・生活破壊は極めて深刻です。私たちは、コロナ感染に最大の注意を払いながら、長期争議全面解決への道筋を必ず切り拓く決意で、コロナ禍でも許される可能な取り組みに総力を挙げています。

116日間もの「業務停止処分」となる杜撰な製造現場を放置してきた管理責任は許されません
 福井県は2月9日、爪水虫など皮膚病治療薬イトラコナゾール錠50「MEEK」の薬害事件で、製薬会社「小林化工」を116日間という長期間の業務停止処分としました。報道によると、薬品製造現場では「二人で行うべき作業を一人で実施」、「承認外の作業手順書の存在」、「立ち入り検査用の虚偽記録作成(二重帳簿)」、「品質検査での異常を検証せずに出荷」、「試験の一部が未実施で結果を捏造」など、会社組織ぐるみの法令違反が40年程前からであることが明らかになっていますが、長期に違法行為を見逃してきた行政の監視体制(抜き打ち検査など)も厳しく問われます。
さらに、これだけ重大な薬害事件にも拘らず、販売元Meiji Seikaファルマの対応が見えないことです。イトラコナゾール錠50「MEEK」にはMeiji Seikaファルマの表示が、「MEEK」と共に「Meiji MK12」と明記されている等、多くの患者は製薬会社「Meiji Seikaファルマ」の薬として服用されています。製造販売業を有するMeiji Seikaファルマは、販売元として小林化工の製造工程チェック(立ち入り検査など)をどのように行ってきたのか、何故、製造工場を有する製薬会社でありながら小林化工の製造現場の異常を長期に見逃すことになったのか等、販売元の責任として信頼回復に向け、全容を明らかにするための記者会見など誠意ある対応が求められています。

経営基盤を揺るがす不祥事の続発、人権侵害の労働争議の長期化などが経営状況に深刻な悪影響
 「2020中期経営計画」の最終年度を迎えた明治HDの経営状況は、連結決算(2020年4〜9月期)で明らかなように厳しい状況です。売上高は5、849億(前年同期比5,4%減)であり、通期見通しでも1兆2、530億程度の見通しで、純利益は287億円(同 9、8%減)と落ち込んでいます。株価も7千円台の低位に低迷していますが、背景には上記の薬害事件への深いかかわりや、不適切なバイト採用面接への行政指導などがあります。そして最大の問題は、35年を超えて続く人権侵害の象徴となっている労働争議を、いまだに抱え込んでいる異常企業体質です。
中山さん、明治グループの未来を拓く道筋として、労働争議全面解決へのご尽力を要請します。

以上

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