9月活動レポート
(10月10日)

 

1,東京争議団裁判所共同宣伝 9月4日
  東京争議団は、「一人の首切りも一切の差別も許さない」のスローガンを掲げ、明治乳業争議団、KLMオランダ航空争議団・JCPユニオン、建交労京王新労組、東京私教連鶴川高校労組4団体がチラシ配布と救済につながる判断を求めて訴えました。
 明治乳業争議団は、昇格基準「B考課」与えない運用差別、重大な争点判断しない原命令・判決は誤りを指摘し、制度改変で新たな不当労働行為、恣意的操作で昇格拒否がされてきた内容のチラシを配布し訴えました。
 明治乳業差別事件の控訴人らに対する昇格・賃金の大幅な格差(年間97万円の差、昇格では13年以上の遅れ)の由来は多角的ではあるが、最も大きな要因は昭和44年に新職分制度が導入されてから、何回にもわたって改訂され控訴人らの昇格を困難にさせる制度となってきました。
 特に昭和61年に改変された制度では、以前からあったB考課昇格基準を一層厳しくし、全ての職分での昇格に「B査定」が不可欠となりました。経過年数の内は全てがC考課以上とし、その上に「B考課」が1個から3個必要としたのです。
 人事考課制度上は「C考課が平均」としながら、控訴人らを昇格させないためにB考課を与えないとする、新たな不当労働行為の温床となったのです。これこそが救済年度における格差拡大の最大の要因といえます。
 「B考課」争点解明には証人必要とし事件解決に結びつく指揮を求めました。
 B考課を昇格基準と改悪する前は「C査定」が標準であり「C]をクリアすれば昇格できたものが、その後、控訴人らには意図的にB考課を与えず、さらにはD考課にするという不利益操作がくり返されてきたのです。この制度改変に関しては中労委も地裁も全く判断しませんでした。控訴人らは高裁に対して「準備書面」「陳述書」等で、不正を訴えており大きな争点となっています。このB考課問題を正しく解明するためにも、証人審理を強く求めました。



2,株式会社明治・中山悠名誉顧問宅訪問 9月10日
 毎月訪問し要請させていただいてき奥様が常に応対していただいています。以下の要請書内容で、(故)島村靖三名誉顧問のご逝去に伴い、支援共闘会議・松本議長、同・菊池事務局長に同伴いただき奥様に訪問の主旨を伝え、要請書をお受け取りいただきました。要請書を紹介しておきます。

2019年 9月10日

株式会社 明治
名誉顧問 中山 悠 殿

神奈川県労働組合連合会
議 長  角谷 和典
明治乳業争議支援共闘会議
議 長  松本  悟
明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団
団 長  小関  守

要 請 書

島村名誉顧問のご逝去に、謹んで哀悼の意を表しご冥福をお祈り申し上げます
松田社長、島村さんの「終わるといいね」の遺言に沿う経営判断が切望されます

 私たちが争議解決へのご尽力をお願いしに、島村さん宅を訪問させて頂くようになったのは、昨年6月28日召集の「第9回明治HD株主総会」議場でのご挨拶が縁であり、それから何度となく訪問させて頂きました。訪問のたびに、ご高齢にもかかわらず玄関先まで出られ、要請を真摯に受け止めて頂き「早く終わるといいね」、「分かった社長に伝えるよ」等の対応をして頂きました。7月25日に訪問した際に、ご遺族から「一週間前に亡くなった」と知らされ、ご冥福をお祈り申し上げた次第です。島村さんが、長期争議に残してくださった遺言は、「早く終わるといいね」の一言です。本争議は島村靖三社長時代からの継続ですから、私たちは全面解決まで見届けて頂きたいとの思いでしたが、「早く終わるといいね」の一言(遺言)を残され、全面解決への後押しをして頂いたことに感謝を申し上げ、その実現を現経営陣に強く求めるものです。

市川工場事件の最高裁決定を盾に、「争議は終わった」と解決に背を向ける姿勢は許されません
 私たちが「第10回明治HD株主総会」に対し、長期に継続してきた「事前質問書」と議場発言をやめ、経営陣に争議解決への本気度と決意(ボール)を示してから約3ヵ月です。前回の要請書でお伝えの通り、東京高裁の第3回弁論期日(10月15日)の訴訟指揮が、高裁審理の全体を見通しても極めて重要です。地裁の経過から判断しても、「和解解決」に向けた訴訟指揮が十分に予測されます。私たちは、司法判断の「和解勧告」には勿論のこと、訴訟指揮を待つまでもなく真摯に「話合い解決」に向きあうことを強く求めています。しかし、経営陣の内には、市川工場事件の最高裁敗訴確定(昭和59、60年の2事件のみ)を理由に、その後の全国事件の到達点や、都労委残留の39件(市川事件26件、全国事件13件)の存在をも無視し「争議は終わった」等として、解決に向けた話し合いに応じない極めて乱暴な姿勢が見えます。これら、続いている争議の現実から目を背け、身勝手な解釈で解決への当事者責任を曖昧にする姿勢は絶対に許されません。

島村さんの「早く終わるといいね」の遺言を受けついでご尽力をお願いできるのは中山さんです
私たちは、会社が「話合い解決」に向きあう姿勢を示すならば真摯に向き合い、円満解決の道筋に向け求められる努力を誠実に行う決意であり、この真意は島村さんにもお伝えしていました。
中山さん、明治は多額を投入してのオリ・パラ商戦を来年に控え、世界を視野に「負の遺産」からの脱皮は避けられない課題です。人道上も放置が許されない長期争議の全面解決に向け、島村さんの遺言を受け止められ、経営陣に解決への決断を率直に提起されることを要請します。

以上

3.第45次座り込み行動 9月17日
 (株)明治・松田克也社長と明治HD・川村和夫社長に対し、中労委命令に従い「話し合い」での解決求め、第45次座り込みを継続。
7月、8月サマータイム(17時〜18時)から昼時間に戻し、初秋の強い日差しの中19団体38名で実施しました。(延べ66日、1224団体、2601名、91時間)
主催者松本議長挨拶
 社員の皆さん、市民の皆さん私たちは毎月ここで、長期にわたる明治乳業の賃金差別争議の話合い解決を求めて座り込みをしております。今年はとりわけ株主総会で私たちは、経営者の姿勢を追求することを控え会社に話合いのテーブルに着くよう要請をしてきましたが、未だに話合いのテーブルに着かないことに、最初に抗議の声を申しあげたいと思います。
 さて、この長期争議の本質は株式会社明治が食の安全と働く者の人権を守れという真っ当な労働組合を潰すために徹底的に賃金差別、多い人では年収200万円からの差別そして人権侵害「赤虫」「赤い大根」と人権侵害を行ってきた事件です。
中労委は人権侵害と賃金差別を認めました。そして会社に対し話合いで解決するように和解を求めましたが、これを不当にも株式会社明治は拒否をしました。その結果私たちは東京地裁によって春名裁判長も和解勧告をしましたがそれも拒否をし、現在東京高裁で争っています。この様な長期争議はすでに東京電力、東芝を含め全て話合いで解決をしている事件です。ただ一つ残っている大企業差別事件は明治乳業賃金差別事件であります。賃金差別や人権侵害を解決しない企業は業績が伸びない。この様に言われております。正にその様な展開になってきております。
 明治はオリンピック商戦に勝ち抜くために150億円以上の投資をしてゴールドパートナーになりました。しかし、オリンピックの食材調達基準は甘くない、労働者に対し人権侵害をする企業、食の安全を守らない企業、これを食材調達企業として失格です。
それらを組織委員会に申入れをしています。明治が世界の人たちを騙そうとしても、人権侵害や賃金差別争議を解決しない限り世界の理解を得られないことです。
 市民の皆さん、すでに明治乳業争議団64人中15人が殆ど60代の若さで亡くなっています。人権侵害や賃金差別をされイジメられた結果です。もうこれ以上の長期争議は人道上も許されない。
 私たちは最後の手段として消費者の皆さんに訴えます。明治だけが解決しない人権侵害、賃金差別を解決するために消費者の力が必要です。私たちは明治の製品R−1ヨーグルト、高カカオチョコレートなどはこの争議が解決するまでは食べない、この運動を宣伝活動やインターネットを通じて世界に呼び掛けております。この不買行動と言うのはボイコットです。ボイコットと言うのは「ボイコットさん」が提唱した消費者の正当な権利、かつては、森永乳業がヒ素ミルク事件を起こした、このときお母さんたちが取った行動が森永の製品は食べない、ボイコットによって森永は和解のテーブルに着きました。今、私たちは、消費者の皆さんのお力をお借りして、和解のテーブルに着けさせるまでお力を措かしいただきたいと思います。

千代田区労協・水久保事務局長から連帯激励挨拶
 35年間明に乳業の闘いを支援してきました。支える側も年を取りました、34年前私は髪の毛も真っ黒でしたがこのように白くなってしまいました。この様にたたかってきた仲間たちも年を取ったと言うことであります。これは何を意味するのか、この仲間1人1人の人生がこの明治乳業の経営者の理不尽によって引き起こされていることであります。
 私は、人道的なことから見ても早期に解決出来たものと意見を持っています。昭和時代に始まった争議でありますが昭和、平成そして令和と3つの時代をまたがってきました。それは、この企業が争議を解決しようと言う当事者能力を逸しているからではないでしょうか。私たちはあくまでも明乳の仲間たちの許せないというその気持ちを大切にしながらその闘いをバックアップしていきます。それは単に権利という問題だけではなく社会的に重要なテーマであるからであります。
 この闘いというのは先程来言われておりますけれども裁判や労働委員会の結論で決  まるものではない。それははっきりしています。全ての争議がそうでありますけれども、当事者間で会社と労働者がキチンと話合いでもって、その話合いでもって争議を解決していくそれが常とうであります。そのことを明治乳業の経営者は否定する。否定すると言うことは、それは人道的な立場からも否定することと同じことであります。
35年の長きにわたってこの経営者は何をやってきたのか、私は改めて怒りを禁じ得ません。この経営者が一日も早くこの争議を解決するために話合いの場を持つ、話合いの場に着く、そのことこそが今、明治の経営者に求めるものであろうと私は思っています。
 いよいよ来年はオリンピックです。もうすでにあちこちでその賑やかさが始まっています。オリンピックを支える企業として、その資格がこの企業にあるのかどうかを私は問いたい。こうゆうふうに35年間も争議を放置したままずっと何もしない。こうゆう企業がオリンピックを支える立場であっていいのかそのことを問いたいのであります。
 皆さん、明治乳業がやっていることを改めて考えてみようではありませんか。人道的にこのまま放置しておいていいのかそのことであります。この間、この仲間たち64名の内亡くなった方が15名います。非常に残念であります。志半ばにして明治乳業の経営者に対してものを言えなくなった人たちがいるのであります。そのことを忘れてはならないと私は思っています。亡くなっていった仲間たちの悔しさを改めてかみしめながら、私たちは、明治乳業の経営者が話合いの場に着くそのことをあくまでも、あくまでも求めて行きたい。そのことを改めて申しあげて連帯の挨拶とします。ご苦労さまです。

JAL乗員争議団・山口団長から連帯挨拶
 私たちも9年8ヶ月の闘いが続いているわけですけれども、皆さんの広いご支援の中この解雇は当然許せないということでたたかってきました。
昨年5月に日本航空は労務方針を変えると公式に労働組合に対し発言した。当然方針を変えると言うならば、これまでの組合潰し、活動家排除こうゆうことがないんだと、沈まぬ太陽の小説にあったようなことがもう日本航空は止めたのかと解釈した方も多くいました。争議団の方も一歩譲ってはどうかとゆうこともありまして一年近く宣伝をやりませんでした。ところが12回の労使交渉の中で全くゼロ回答です。株主総会で社長が一日も早く解決したいと言っておりながら一年経っても解決しない。一緒に仕事をやってみたいと発言しながら全く解決しようとはしていません。日本航空はゼロ回答です。明乳も日本航空もそうですが、来年のオリンピックが始まることでマスコミ等では賑やかに報道されています。一緒に応援していこうと言うわけですが日本航空は公式スポンサーとして60億円出しているわけです。明乳はゴールドパートナーですから150億円も出しているわけですよ、東京オリ・パラに。そしてこうゆう争議を続けているわけです。オリンピック組織委員会は、平和の問題、人権の問題や環境の問題、労働の問題で国際基準を守りましょうという約束、覚書などを結んでいます。ところがこうゆうことでオリンピックをやるわけですから、明乳も日本航空も当然社内の中で、労働委員会の斡旋や裁判所の斡旋、ILO勧告などを守ることが当たり前ですけれども知らぬふりをしているのです。私たちはこうゆうやり方は許せません。話しは飛びますが日本という国は国際基準をなめています。外国では恥ずかしいことなのであります。
明乳も日本航空も国際基準を守って争議を解決することがオリンピックのスポンサーとして真っ当な企業になることを、共に求めていきたいと思っています。争議解決まで共に頑張っていきましょう。

お礼と決意の松下副団長
 熱い日差しの中お集まりいただきありがとうございました。中労委命令で不当労働行為の事実認定で会社は非難を免れ得ない。そして市川事件、闘われている全国事件で職分間差別、帰結して言うならば賃金格差は紛れもない事実としました。しかしながら申立てした一年前に格差を見ることが出来ないとして、是正を求めている累積格差平均して97万円に及ぶ差別に目を向けることなく救済しなかった不当命令として、現在高裁で闘っています。命令付言の中で、中労委は、殊に会社に対して大局的立場に立って解決を求めています。中労委付言の立場で、東京地裁も和解を2度にわたって行いましたがそれをも拒否し続けている明治に強く抗議をしたい。争議団、支援共闘会議一体で自主的話合いでの解決を求め、この座り込みを継続しています。またその様な明治の姿勢に対して、争議解決まで、明治の製品は買わない、飲み・食べない署名を取り組んでいますので皆さんのご協力をお願いしたいと訴え、決意を述べました。


4.東京五輪・パラリンピック組織委員会向け宣伝 9月17日
  開催までに10ヶ月余となった東京オリンピック・パラリンピックの成功に向け、食材提供企業である株式会社明治がゴールドパートナーに値するのか。東京五輪・パラ組織委員会に問い、その再検討を求めてきた要請に、同組織委員会の不誠実な対応に対し、組織委員会が存在している「晴海トリトンスクエア」前で宣伝を実施しました。
 要請は、一昨年12月より9回に及び、明治の経営姿勢は「食の安全」を脅かし労働者の人権を否定する行為であることを、多くの事実をもって示し、これらが「調達コード」やILOとの覚書に照らして不当・不法であることを訴え、健全な企業体質となり真に五輪・パラの成功に寄与できる企業になるための是正、指導を求めてきたものです。
 要請に対し組織委員会は、「情報を共有させて頂いている」などの答弁に終始。この情報共有とは一体何をさすのか、改善の本気度がまったく見えません。「おもてなし」なるスローガンを世界に発していますが、足元の国民、当事者の声に耳を傾けない態度は許されるものではありません。
 組織委員会が、調達コードに関する国民情報を収集、その改善のために設けた「通報受付窓口」がまったく機能していません。
 明治の製品を購入する消費者が、「高カカオチョコで脳が若返るとする誇大広告と宣伝は消費者をあざむくもの」。製品事故(事件)の対応に尽力された自治体当事者が、「学校給食用牛乳異臭事件」の原因隠ぺいの不正を訴え、このような企業の製品が「契約」されて良いものなのかについて、通報受付窓口に申し立て(通報)しました。
 結果は、両通報とも「受付窓口の対象案件に該当しない」として一蹴。他にも競技会場建設現場での労働災害や、不当退職、差別、ハラスメント等の通報にも同様の理由で却下しております。
 組織委員会の責任によって機能を回復させ、東京大会成功にむけることを訴える宣伝を行ってきました。


5.東京地評争議支援総行動 9月19日
  すべての争議の早期全面解決を! 裁判所・労働委員会は公正な判断を行え!
許すな企業の横暴! なくそう解雇・差別・長時間労働! 安心して働けるルールの確立を! ストップ安倍改憲! のスローガンを掲げて争議関係企業への抗議・要請。
同時に、係争先の裁判所、労働委員会に対しても公正・公平な判断を求める要請もおこないました。
 明治乳業争議団も株式会社明治(京橋エドグラン)前に於いて、松田克也社長に向け186名が結集し、中労委命令の立場で長期争議解決を求めました。

主催者挨拶 東京地評・白滝副議長
 明治乳業は1960年代に入り、増産体制を強化して巨大工場を全国に次々と建設、操業してきました。高校新卒者を次々と採用しましたが、その労働条件は劣悪そのものでした。7畳半の寮に4人も詰め込むタコ部屋生活、早朝6時から深夜に及ぶ変則勤務、冷たい冷蔵庫内の厳しい重労働が続き、身体疾患,精神疾患が相次ぐ異常な職場環境でした。
そのうえに、「企業間競争の激化」を理由に、人員削減に走ります。千葉県市川の工場では3分の1以下に生産ラインを縮小するなど、猛烈な人減らし合理化を強行。それに反対する労働組合員に不当な差別攻撃を行ってきました。組合活動家は「余剰人員」扱いし、仕事を与えずに、毎日草取り、ゴミ拾い、ドブ掃除など、嫌がらせを繰り返しました。
その間に、たたかわれた明治乳業に関する労働争議は全国で12件にも上ったほどの、組合つぶしと労務管理の強化、人権蹂躙と差別を繰り広げてきました。
不当な解雇、隔離、差別、労働安全問題でも数々の危険な事故が発生しています。
1985年、明治乳業の異常な企業体質の根幹に迫る戦いとして、市川工場をはじめ、北海道から九州までの全国の事業所から64人が立ちあがっての、大型争議に発展しています。じつに35年近くの長期間にわたる争議が続いていますが、会社は解決に向かう姿勢を見せていません。
 この間に、明治の製品に不祥事件が相次いでいます。合理化をさらに強化し、工場を縮小してきたことがその背景です。
また、現在の職場では、昇給昇格の差別が深刻に広がり、そして過密労働によってトイレになかなか行けない。休憩時間取れない、昼食もとれず体調を崩すなど、合理化と労務管理強化による問題が横行しています。こんな状態で働いていては、安全な食品の提供は困難です。株式会社明治は、長期にわたる争議を終結させることが社会的な責務です。
日本経済は悪化の局面に至っています。今後、大企業のリストラや下請けいじめが強まる恐れがあります。一方では大企業の内部留保が毎年積みあがり、450兆円に届こうとしています。しかし労働者の賃金は、先進国で唯一あがっていません。むしろ下がっています。この秋に政府は、解雇の金銭解決や日雇い派遣労働の緩和など労働者を使い捨てる法律を検討してきています。絶対に許せません。暮らせる賃金、差別のない処遇と権利が守られる法制度を勝ち取らなければなりません。
労働者の権利と処遇を守ることこそ、日本経済にとって大切です。とくに食品にかかわる産業での安全安心を守ることは絶対です。労働者が生き生きと働ける明治の職場をつくる運動をすすめましょう。東京地評は連帯してたたかいを支援します。

 連帯挨拶に、明治乳業争議支援共闘会議・松本議長、同埼労連・壕苡任幹事、同江東区労連・中村事務局長からいただきました。
 明治乳業争議団を代表して小関団長から長期争議解決に全力で奮闘していることを報告し必ず解決の道筋を切り拓くと決意を述べました。


6.明治グループ役員宅訪問要請 9月21日
  市川工場でインフォーマル組織の先頭に立ってきた、浅野茂太郎・株式会社明治名誉顧問宅に訪問した際、妹さんといわれる方とインターフォンで話しが出来ましたが、要請書はポストにお願いしますとの応答でした。
 株式会社明治・松田克也社長宅は、玄関先にアウディが駐車されていましたが留守の様子、ポストに申入書を投函する際、中には新聞と郵便物がそのままでしたので留守を確認しました。


7.みずほ本店要請 9月24日
   長期争議の解決には筆頭株主の立場と役割を強く求める要請をおこないました。

2019年 9月24日

株式会社 みずほ銀行
代表取締役頭取  藤原 弘治 殿

明治乳業争議支援共闘会議
   議 長  松本  悟
明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団
   団 長  小関  守    

要 請 書

今秋から来春が正念場、筆頭株主が腰を据え明治に決断迫ることを強く要請します
株主利益の視点からも、オリ・パラ商戦前の争議解決は避けられない重要課題です

 前回(7月25日)の要請でお伝えの通り、私たちは中労委命令取り消し訴訟を闘う東京高裁で、なんとしても長期争議全面解決への道筋を切り拓く決意で奮闘しています。残念なのは、私たちの要請を真摯に受け止めて経営陣に伝えるなど、解決に向けてのご尽力をお願いしていた、島村清三名誉顧問がご逝去されたことです。訃報は、貴行への要請後に訪問(7月25日)した折に、ご遺族から知らされ謹んでご冥福をお祈り申し上げた次第です。
島村さんは私たちの要請に対し、「よく頑張ってきたね」、「早く終わるといいね」、「わかった、社長に伝えるよ」等と、真剣に対応されていました。私たちは現在、現経営陣や中山悠氏と浅野茂太郎氏の両名誉顧問に、「早く終わるといいね」が争議への島村さんの「遺言」と伝え、その実現に向けての経営判断を求める運動に総力を挙げているところです。

「争議は終わっている」等と解決に背を向ける姿勢に筆頭株主の真価を発揮してください
 「第10回明治HD株主総会」に対し、継続してきた「事前質問書」と議場発言を控え、経営陣に争議解決への本気度と決意(ボール)を示してから約3ヵ月です。お伝えの通り、東京高裁の第3回弁論期日(10月15日)の訴訟指揮が、今後の局面を左右する極めて重要な期日となります。経営陣の内には、市川工場事件の最高裁敗訴確定(昭和59、60年の2事件)を理由に、その後の全国事件の到達点や、都労委残留の39件(市川事件26件、全国事件13件)の存在をも無視し、「会社の主張が認められ争議は終わっている」として、「解決に応じる必要はない」との姿勢が窺われます。しかし、継続している争議の現実から目を背け、身勝手な解釈で解決への当事者責任を放棄することは許されません。

オリ・パラ商戦の本番に向け筆頭株主が「負の遺産」の清算を率直に提起すべき局面です
明治グループの企業戦略、「グローバル化」と「世界市場への飛躍」の実現に向け、オリ・パラ競技大会を来年に控えるなど極めて重要な局面です。貴行においては、株主利益を代表される立場を踏まえられ、人道上も放置が許されない異常な長期労働争議の全面解決に向け、いまの局面での決断を、(株)明治及び明治HDに率直に提起されることを強く要請します。

以上


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