4月活動レポート
(5月7日)

1.東京争議団(一人の首切りも一切の差別も許さない)共同宣伝行動 4月3日
 明治乳業争議の原点は、労働組合へ支配介入し、2000名以上の人員削減を実行するために「人員整理」か「付加価値の増大」かの二者択一を迫る、大リストラを全国の工場で強行したことからです。
 劣悪な職場環境は、早朝から深夜まで複雑な勤務形態と長時間労働の連続から、腰痛、胃腸障害、ノイローゼなどに蝕まれていきました。
人間性否定の劣悪な労働条件に、俺たちは「人間でありたい」と要求掲げて立ち上がり、全国の主要工場で労働組合(支部)活動が活発に活動し始めた。
 高揚する労働運動に危機感を持った明治乳業は、問答無用の攻撃を繰り広げてきました。1960年代、労組対策に「労働組合を丸ごと乗っ取る」戦略の「インフォーマル組織」を一気に結成。要求を掲げて闘う労組支部を変質させていきました。
 「人減らし余剰人員は青空部隊」と称する職場に押し込み、ペンキ剥がし等の仕事差別が横行しました。
 その後、昇給・昇格制度を導入し賃金体系の大改悪をおこない、労働者を分断し競争をあおり、まともに労働組合活動する人たちは大きな差別を受けるようになっていきました。
 労働組合管理の基本を分断におき、要求掲げる者を「赤組(×)」、合理化に協力する者を「白組(○)」、どちらにもつけない者を「雑草組(△)」とし、従業員名簿に「×○△」のマークを貼り、徹底した差別・排除がおこなわれました。
 全国の工場で強まる労使慣行破棄の職場支配が日々強まり、▼2人寄れば集会だ=「施設管理権の乱用」▼分・秒単位の賃金カット=「労使慣行の破棄」▼上司への質問は業務妨害で指導書=「職場を専制支配」。
 等々、明治乳業の歴史的労務政策の一端を紹介するチラシを配布し宣伝に参加してきました。

2.全国事件東京高裁「口頭弁論」開かれる 4月16日
明治乳業差別事件の高裁第1回口頭弁論が4月16日に開かれ、控訴人側弁護団と原告代表が意見陳述をおこないました。
 陳述では金井弁護士が、◆長年累積した職分・賃金格差は非常に大きく、退職後の現在にも及んでいる。◆中労委は申立人らの集団性、職分・賃金の格差を認め、会社による不当労働行為を明らかにした。◆しかし中労委も地裁も「継続する行為の該当性」を否定。○労組法による「除斥期間」を画一的に引用し、申立て直近の1年間には有意な格差は無いとした…などを指摘し、適正な審査指揮を求めました。
 さらに今後、専門家による「意見書」提出、証人採用などを要請し、口頭弁論が継続されることになりました。

差別は 原告らを嫌悪する 会社による意図的行為の産物 
控訴人 大阪・伊村さんが意見陳述(要旨)

 私は42年間、明治乳業大阪工場で働き、15年前に定年となった75歳です。
 先行した市川事件から34年が経過し実に64名中15名もが「ならず者」「無能力者」「赤ダニ」など人格否定のレッテルを貼られたまま他界しました。
 私は組合に加入後、職場代議員、関西地区執行委員となり青婦部長、教宣部長を勤めてきました。会社は私を隔離し見せしめ的作業や倉庫作業に従事させるのでした。「指導書」サイン拒否も経験しました。
 新職分制度導入のもと人事評価は毎年D考課の差別が続き、大阪地裁で思想差別事件として闘い、11年8ヶ月かかりましたが昇格等を条件に和解しました。
 制度の改変で昇格にC査定が必要なときにはD査定をつけ、B査定が必要なときにはC査定しか付けない運用で22年間C評価で昇格しませんでした。
 大きな差別に抗して闘ってきた申立人の伊達さんは亡くなる直前、「争議団の一員として頑張ってきた。素晴らしい仲間たちと出会えてよかった。自分の人生に悔いはない」とする遺言を残して逝かれた、とする奥さんからの訴えを紹介し、一日も早く解決への道が開かれることを訴えて陳述とします。
 審理が継続され、 次回第二回口頭弁論期日が7月11日(木)と審査指揮がなされました。


3.第40次座り込み行動(株式会社・明治)4月23日
  (第40次まで延べ=60日間、1117団体、2365人、85時間)
 18団体・40名参加で、株式会社明治・松田克也社長に、以下の「申入書」をもっておこないました。受付において係る部署に電話を入れますが、決まって担当者が居りませんと云って面会・受け取り拒否、今回も繰り返されました。
以下、申入書の紹介
 
 2019年 4月23日
株式会社 明治
代表取締役 社長 松田 克也 殿

明治乳業争議支援共闘会議
  議 長  松本  悟
明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団
 団 長  小関  守

申 入 書

━━ 第10回「明治HD株主総会」に向け争議全面解決の経営判断を強く求めます
松田社長、中労委命令の「付言」が道理ある解決への道筋ではないでしょうか ━━

 ご承知と思いますが、東京高裁第一回口頭弁論期日(4月16日)において、控訴人らは改めて「明治乳業不当労働行為・差別事件」の全体像と、昇給昇格差別の実態や長期争議を闘う控訴人らの心情について、代理人弁護士及び控訴人代表が意見陳述を行い、典型的「不当労働行為・差別事件」としての要点を明確にし、全面解決への道筋に結びつく訴訟指揮を強く求めました。裁判長は、控訴人らの意見陳述を踏まえ弁論期日を継続する訴訟指揮を執り、次回期日を7月11日と設定しました。

 私たちは高裁審理で、不当労働行為と差別の全体像を鮮明にする立証に総力を挙げ、中労委命令が「格差の存在は紛れもない事実」と認定し、不当労働行為についても「会社は非難を免れ得ない」とした到達点に基づき、勝利判決をめざし頑張る決意です。
同時に、6月末に想定される明治HD株主総会の後に弁論期日が設定されたことを受け、貴社及び明治HDに対し「中労委命令『付言』を真摯に受け入れ全面解決への経営判断を求める」大切な運動期間と捉え、その実現に向け奮闘する決意です。
松田社長、中労委命令が認定・判断した通り不当労働行為と差別の事実は、旧明治乳業時代から長期に続いてきた歴史的事実であり、まさに貴社の「負の遺産」です。
不当な司法判断や労委命令を拠り所に、歴史的事実の抹殺は絶対に許されません。
「人権守れない企業に消費者が求める『食の安全』も守れない」の世論が貴社を包囲
 残念ながら、(株)明治の主力製品での不祥事が後を絶ちません。1900人もの児童らが異常を訴えた「学校給食用牛乳異臭事件」や、内閣府との共同研究初期段階で比較検証も論文発表もないのに、「高カカオチョコで脳の若返り」の誇大広告など、ついには、衆・参両院の「消費者問題特別委員会」で追及され、内閣府との共同研究からは外され、新宿区は(株)明治との「給食牛乳」契約を更新しない事態です。
 不祥事や異常企業体質を告発するマスコミ報道も続き、長期労働争議を抱えている企業体質が鮮明となり、消費者や市民らの「人権を守れぬ明治に、消費者が求める食の安全は守れない」の声が、大きく広がってきていると私たちは実感しています。
 松田社長、来年に迫るオリ・パラ競技大会をゴールドパートナー契約に相応しい企業体質で、明治グループ飛躍の商機とするための経営判断が迫られる局面です。

以上

 支援共闘会議松本議長は、中労委、東京地裁から話し合いで解決を求められているにも一切応じない松田社長、明治HD川村社長に対し、「明治の製品は買わない・飲み食べない」宣言署名を広める運動を徹底して取り組みたいと呼びかけました。


4.明治HD筆頭株主・みずほ銀行本店要請 4月23日

 支援共闘会議と争議団は、明治HD筆頭株主・みずほ銀行本店に出向いて、全国事件の東京高裁第1回口頭弁論期日の報告をおこない、第2回弁論期日が7月11日となり、6月末日に予定されている明治HD第10回株主総会の後になったことを報告。
 今後、高裁の審理推移を見ながら解決の道筋を明治に提起することを求めました。
以下、要請書の紹介

2019年 4月23日
株式会社 みずほ銀行
代表取締役頭取 林 信秀 殿

明治乳業争議支援共闘会議
 議 長  松本  悟
明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団
 団 長  小関  守

要  請  書

━━ 明治HD株主総会に向け、筆頭株主として争議解決への道筋を提起してください
地裁判決も維持した中労委「付言」に基づく話合いが解決へのベストな選択肢です ━━

 私たちは、東京高裁第一回口頭弁論期日(4月16日)において、改めて「明治乳業不当労働行為・差別事件」の全体像と、長期争議を闘う控訴人らの心情を、代理人及び控訴人ら代表が意見陳述しました。その中で、典型的「不当労働行為・差別事件」としての要点を述べ、全面解決への道筋に結びつく訴訟指揮を強く求めました。裁判長は、控訴人らの意見陳述を踏まえ弁論期日継続への指揮を執り、次回期日を7月11日と設定しました。
私たちは、高裁審理で不当労働行為と差別の全体像を鮮明にする立証に総力を挙げ、中労委命令が「格差の存在は紛れもない事実」と認定し、不当労働行為についても「会社は非難を免れ得ない」とした到達点に基づき、勝利判決をめざして頑張る決意です。
同時に、次回弁論期日が明治HD株主総会の後になることを踏まえ、(株)明治と明治HDに「『付言』を真摯に受け入れる経営判断」を迫る運動期間として奮闘する決意です。
「人権守れない明治に消費者の『食の安全』も守れない」の世論が明治グループを包囲
 事例を示してお伝えの通り、(株)明治の主力製品での不祥事が後を絶ちません。
1900人もの児童らが異常を訴えた「学校給食用牛乳異臭事件」や、内閣府との共同研究初期段階で比較検証も論文発表もなしに、「高カカオチョコで脳の若返り」の誇大広告など、衆・参両院の「消費者問題特別委員会」で追及され、内閣府との共同研究からは除外され、新宿区は(株)明治との「給食牛乳」契約を更新しない事態になっています。
そして、不祥事の続発や異常企業体質を告発するマスコミ報道も重なり、労働争議を長期に抱えている異常が鮮明になるなかで、消費者や市民から「人権守れぬ明治に消費者が求める食の安全は守れない」の声が、大きく広がっていると私たちは実感しています。
これら、高裁審理の進捗状況や株主総会を迎える明治HDの状況を踏まえた、筆頭株主としての対応を要請します。具体的には6月株主総会に向け、経営陣に対し「高裁の和解勧告を念頭に全面解決への経営判断をすべき局面」と、率直に提起して頂くことを要請します。

以上


5.明治HD、株式会社明治社長 名誉顧問宅要請訪問 4月27日〜28日
 毎月継続している明治HD・川村和夫社長、同・松尾正彦会長、株式会社明治・松田克也社長、同・中山悠名誉顧問、同・浅野茂太郎名誉顧問宅に訪問要請を27日、28日におこなってきました。
 ある名誉顧問の奥様は、ここ数ヶ月身体の調子を崩されていてインターフォンでの一言会話で来ましたが、この度、回復の兆しが見えられた様子でお会いすることができました。病状の経過を聞くなどの中で、今回訪問した主旨を話し是非ともご主人から社長に解決への一言をかけていただくことを要請しました。
奥様は、それはできませんと返答しますが、私たちの話し、要請書はご主人と話し合われている模様です。
 別の顧問宅でも、インターフォンに妹といわれる方が出て要請書はポストに入れておいてください。必ずお渡ししますと応対してくれます。解決まで継続していくことにしています。

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