10月活動レポート
(11月22日)
1.東京地裁・高裁共同宣伝 10月3日
「一人の首切りも一切の差別も許さない」東京争議団のスローガンを掲げ係争中の争議組合・争議団の宣伝を実施しました。
明乳争議団は、東京地裁で争われてきた明治乳業全国事件の判決が目前に迫っています。この事件、中労委「棄却」命令の取り消しを求めたものです。
申立人(原告)らが中労委に申立てた真意は、1960年代からの累積する格差の一括是正を求めたものでした。しかし命令は申立期間の制限などという見地で「継続する行為」には当らないとして「棄却」としました。
一方で中労委は、申立人らが求めた、過去に遡って見たならば不当労働行為の事実は「非難を免れ得ない」とし、賃金・職分格差は「紛れもない事実」と明確に認定したのです。
この事件の全体像は、単年度の考察のみでは到底はかり知ることはできません。半世紀にもおよんで明治がおこなってきた不当・不法行為の全体をくまなく見渡すことなくして真実を導き出すことはできません。その立場から直視すれば、まさに典型的な不当労働行為事件といえます。
東京地裁におかれては、長期におよぶ差別事件に対して「継続する行為」の正しい適用を含めて原告らが求める真意を深く考察され、事件解決に結びつく判断を強く求めるものです。
「俺たちは人間だ・・・」
食の安全を求め、働く人たちの労働条件とくらし、権利を守って真剣に労働組合活動を続けてきた原告らを、明治は意に添わない者と嫌悪し、半世紀にわたって「ならず者」「生産阻害者」などとののしり、「差別した仕事をさせろ」など徹底した差別・人権否定をくり返してきたのです。
原告らは、このような烙印、レッテルを貼られたまま人生を終えることはできないの思いで、汚名返上に努力してきました。それはひとえに「俺たちは人間だ・・・」の主張でもありました。また長期争議の途上、多くの仲間が他界しましたが、彼らの無念を晴らすためにも汚名をはがさなければなりません。
いま、判決を前にして東京地裁に期待するのは、原告らが人間として訴えた心情を正面から受けとめ、残す余生を人として胸をはって進める判決であることを望むことを訴えました。
2.役員宅訪問 10月20日
毎月恒例になっています、旧明治乳業出身の明治HD・川村和夫社長宅、同出身の(株)明治・松田克也社長宅に訪問してきました。双方ともインターフォン応対なしでした。
また、(株)明治の中山悠名誉顧問、同浅野茂太郎名誉顧問、同島村靖三名誉顧問宅にそれぞれ分担して訪問してきました。ある名誉顧問は自ら応対し話しを聞いてくれていますし、別の名誉顧問宅は奥様が毎回話しを聞いてくれています。今一方の名誉顧問宅は、妹といわれる方がインターフォンに応対し「ポストにお願いします」。と当人に必ずお渡しします、ご苦労様でしたと応えてくれてもいます。また、旧明治製菓出身の明治HD・松尾正彦会長宅は、新たに松田新社長が加わった関係から要請書を郵送に切り替えています。
11月29日に全国9事業所32名への判決が東京地裁から言い渡しがあります。争議団は、いかなる判決であっても集結をめざす気持ちを、各役員へ呼びかけているところです。
3.第36次座り込み行動 10月22日
全国事件(9事業所32名)中労委再審査審問は、2016年1月13日に全て終了した時点で、親会社明治ホールディングス株式会社(京橋明治製菓ビル)に対し、話し合い解決を求め「社前座り込み行動」を、同1月18日から3日間の位置づけで始めました。スタート日には雪に見舞われました。その後、争議当事者であります株式会社明治(旧明治乳業)が京橋エドグランに2016年11月に移転したことから同12月から場所替え、2018年10月で第36次・56日間、延べ1035団体・2199人、時間にして80時間50分実施したことになりました。
また、全労連や東京地評、東京争議団などの争議支援総行動にエントリーし、10回行動に1920人と合わせると、4119人が争議解決を求めて迫ったことにも関わらず、2017年1月11日中労委命令と東京地裁が同年7月に求めた「和解勧告」を株式会社明治は「拒否」する態度を取り、いまだに争議を引き延ばしています。
明治は、引き延ばす道理は何らないことを強く求めています。




外国人観光客が興味をもって写真・ビデオ撮影
4.明治HD筆頭株主「みずほ銀行本店」へ要請 10月22日
全国事件が東京地裁から判決を目前にする中で、筆頭株主「みずほ銀行本店」へ、解決局面にあることから要請をしました。
要請文を紹介しておきます。
2018年10月22日
株式会社 みずほ銀行
代表取締役頭取 藤原 弘治 殿
明治乳業争議支援共闘会
議 長 松本 悟
明治乳業賃金・昇格差別撤廃争議団
団 長 小関 守
要 請 書
━ 明治グループの飛躍には明治乳業時代の古い企業体質の是正は避けられない課題
企業体質の象徴、労働争議の全面解決を迫る会社包囲運動に総力で取組んでいます ━
前回の要請でお伝えの通り、私たちは11月29日の東京地裁判決に向け、当事者企業である(株)明治及び親会社明治HDに、異常な長期労働争議の全面解決への決断を迫る運動に総力を挙げています。特に、不祥事・不正行為は「許さない、見逃さない」の視点に基づき、異常企業体質の告発と併せ、「食の安全・安心」を担う社会的責任を追及する運動を強めています。これまで、「学校給食用牛乳異臭事件」での原因隠ぺいや、「高カカオチョコで脳の若返り」等と消費者を欺く儲け本位の企業体質を、衆参両院で告発し追及することや、争議解決と不祥事・隠ぺい体質を許さない「7・19院内決起集会」を大きく成功させています。そして、運動の到達点を東京五輪・バラ組織委員会に資料も添付し情報提供として、丁寧に伝えながら組織委員会が定める「調達コード」に基づき、「労働争議のない健全な企業体質」を食材提供契約の前提とする立場から、(株)明治に対し「是正勧告」を発することを求め、昨年12月から6回の情報提供と要請を重ねています。
明治グループはグローバル化と海外売上比率20%を掲げますが、目標達成に向け重要な商機となる五輪・パラ競技大会を前に「労働争議が未解決」など、世界に通用しない異常企業体質の是正は、避けることのできない「待ったなし」の緊急課題となっています。
新たな局面。私たちの「話合い」の要請を受け止め、名誉顧問が「社長に伝える」と約束
私たちは、昨年の中労委命令を契機とした「潮目の変化」に確信を持ち、様々な角度から経営陣に争議解決の決断を迫る運動を展開しています。行動の一環に「役員宅訪問」での要請がありますが、これは私たちの本社要請行動に対し、電話でのアポイントも本社を訪問しての要請をも、一貫して拒否するという状況のなかで止むにやまれず役員宅を訪問し、要請書を届け解決に向けた「話合い」への対応を求めているものです。
訪問先に島村名誉顧問宅もありますが、私たちの要請をご本人が真摯に受け止め、要請内容を「社長に伝える」と約束して頂く状況になっています。私たちは、長期争議の全面解決への道筋を切り拓くうえで、極めて大切な対応をして頂いていると考えています。
貴社が、これらの変化も念頭に置き(株)明治に決断を迫られることを強く要請します。
以上 |