5月活動レポート
(6月26日)

1.東京争議団定例 東京地裁宣伝 5月2日
 会社・明治は、準備書面で「集団性」を全面否定に躍起になっていますが、中労委は原告らが示す潮流間差別の事実証拠に基づき救済年度まで継続していることを明確に認定している。
 会社 「集団性」を意識した差別管理対策として、連絡体制を密にし「事前に状況を報告してほしい」「労務管理の基本は変えない」など本社人事部長が具体的に指示している証拠から、申立人ら集団(本件申立人らや市川工場事件申立人らを含む)について1つの集団として把握していたことがうかがえる」と規定しました。このことは東京高裁でも「集団性」認めています。
 原告は、4名の証人と立証計画の申請を受けた裁判長は、証人採用は双方の意見を聞いて裁判所が決めるとしました。次回弁論は7月5日(木)11時30分となり今後の審理をめぐる大きな節目となります。

2.埼玉オリ・パラ組織委員会、東京オリ・パラ組織委員会へ要請 5月16日
 彩の国埼玉県・県民生活部オリ・パラ課 副課長、総務・企画担当主査を通して、株式会社明治が繰り返されてきている3つの異常@労働争議12件の経緯と現在も係争中問題A不祥事36件繰り返されている問題B労働者が現場で7人の尊い命が奪われてきた問題を示し、食材調達基準に満たない企業にあることを告発し、ILOとIOCが覚書を締結したことから少なくとも人権侵害している「労働争議」の解決が優先されることを要請しました。要請を受けた担当者は組織の中央に伝えること回答をいただきました。
 また、東京都のオリ・パラ準備局計画推進部運営担当課長にも、上記主旨内容で要請してきました。

3.7.19院内決起集会への取材を文科省記者クラブ、都庁記者クラブへ要請 5月18日
 文科省記者クラブ担当幹事社を通して24社分お願いしました。また、都庁記者クラブ23社に対して各社のポストに投函してきました。

4.明治グループ役員宅へ要請 5月19日
 争議の自主解決を求め毎月継続しています明治HD・松尾正彦社長、株式会社明治・川村和夫社長、明治HD・浅野茂太郎社長、元明治乳業社長・会長を務め名誉顧問として「院政」を敷いていると言われる中山悠氏に訪問してきました。
 親会社明治HD社長と株式会社明治社長は、インターフォンに一切応答しない姿勢を貫いています。相談役宅ではインターフォン越しに「会社のことは会社に行って下さい」と返答があります。
 名誉顧問宅では、毎月応対してくれています。8年前の東日本大震災年の時に大手術の折身体の健康上から一切関係を絶ちましたと繰り返されます。でも、話しをしっかり聞いていただき持参した資料等も読ませていただいていますと回答があります。

5.第31次座り込み行動 5月23日
 明乳争議支援共闘会議と争議団は、座り込み行動を通して「申入れ」を行い真摯に対応するならば直ちに座り込みを中断することを表明し取り組んでいます。 特に、今座り込みの位置づけは、株式会社明治・川村和夫社長は明治HD第9回株主総会で親会社明治HD社長に昇格することから、自ら争議を解決し後任に就く「松田克也」氏を「負の遺産」のない清潔な経営ができる環境にするべきと呼びかける座り込み行動としました。天気予報がずばり的中し「雨天」となり30分で切り上げ整然と行いました。



6.東京オリ・パラ競技大会組織委員会 総務局総務部総務課長へ要請 5月23日
 競技大会組織委員会への要請は4回目になり、追加情報を提供してきました。

  1. 衆参両院の消費者問題特別委員会で厳しく追及された明治の異常企業体質として@厚労省が、学校給食牛乳異臭事件の原因は「特定されていない」と答弁A「高カカオチョコで脳の若返り」は消費者を欺く利益優先の誇大広告など資料を添付。
  2. 明治の労働事件は人権無視の典型的な「不当労働行為・差別事件」として@本社
    指揮で分断攻撃・人権侵害を強め、全国的に会社の意に沿う組合に変質A国の行政機関
    (中労委)や司法(東京地裁)の解決への勧告をも無視する明治などの資料を添付して説明。

申入れ事項

  1. (株)明治及び明治HDの企業体質は、明らかに食材調達基準に違反するといわざるを得ません。選手ら大会参加者の安全・安心を守る観点から、スポンサーシップ契約に基づく食材調達を、厳正に見直すことを求めます。
  2. 貴組織委員会は国際労働機関(ILO)と「パートナーシップに関する覚書を結ぶ合意」をしています。ILO多国籍企業宣言(ILO中核的労働基準含む)などに照らし、半世紀余りもの長期に及んで労働争議を抱え、司法など第三者機関の「和解勧告」をも拒否し続ける明治の企業体質は、貴組織委員会が定める「調達コード」に、二重三重に違反するものです。
     貴組織委の厳正な判断に基づく、異常体質への是正指導を強く求めます。


7.全労連・東京地評争議支援総行動 (株)明治に抗議・申入れ 5月24日

 全労連と東京地評は、「5・24争議支援総行動」を行い解雇や差別などを行なう企業や関係する省庁に抗議・要請を実施しました。行動の一環として差別争議を解決しようとしない株式会社明治(京橋エドグラン)前で開かれた行動には218名が参加しました。

主催者挨拶 
 この行動はみんなの力で一刻も早く争議解決することにあると述べ、明治に対しては日本大学アメフト部や安倍首相のルール違反、破壊などを例にとりながら「明治の差別などルール違反は断じて許せない。会社は社会正義で成り立っているのであり、明治は未来の子どもたちのためにも、この闘いを早期に解決せよ」と挨拶しました。


全労連・野村幸裕副議長

連帯挨拶
 川村新社長に話し合いでの解決を訴え、同時に中労委、地裁での和解勧告に聞く耳を持たない明治を批判しました。R−1ヨーグルトはステマ疑惑、高カカオチョコでは研究チームから排除、学乳異臭問題は原因を隠ぺいし酪農家に押し付けるなどの反社会的行為が国会でも追及されている実態を報告。オリンピックのパートナーシップには成りえない企業と断罪しました。最後に「明治は社会的責任をはたせ。まっとうな企業に立ち返って長期争議を解決せよ」と訴えました。


明治乳業争議支援共闘会議・松本悟議長


 嘘と誤魔化しが横行、その筆頭は安倍首相。それに劣らないのが明治乳業と断じました。学乳異臭事件で原因が酪農家の飼育環境にあるとする誤魔化しを、茨城県酪農家の現地調査をふまえ「どんな餌を与えればガソリン臭がするのか」「会社の言い分は説明にならない」と厳しく糾弾しました。また「明治は生命と健康を何んと心得るのか。真の異臭原因を究明し、争議を早期に解決するべき」と挨拶しました。


農民連・笹渡義夫会長


 横浜には、明治HDの松尾社長と中山元会長が住んでおり、毎月、争議団とともに要請行動をおこなってきています。この争議の元凶である中山元会長の方ですが、以前はお連れ合いさんも「関係ありません」とインターフォン越しの対応でしたが、この一年以上は何故か「引退して何年にもなるので関係ないです」と言いながらも対応することになってきています。しかし、「引退しても社長会長時代の問題については、責任を問われます。東芝をみてください」というと、ハットした顔をしますから、やはり関係あると思っています。対応すること自体お連れ合いさん一人の判断でなく、中山元会長あるいは会社の判断であることも十分考えられます。
 明治HD松尾社長の方は、昨年株主総会まで社長の妻が毎回対応していましたが、代表権一人になったとたん対応しなくなりました。いずれにしても、女房の後ろに隠れていないで堂々と話し合いに応じ、一刻も早く争議を解決しろと言いたいと思います。


神奈川県労連・山田浩文事務局長

 事件の全体像は浮き彫りになっているとして、1つは地裁で中労委「主文」棄却をくつがえす闘い。2つは明治の異常な企業を包囲することにあると強調。新社長はR−1ヨーグルト売り上げを伸張させるというが、そのR−1はステマ商法で疑惑が浮上。日弁連などは不当な行為であり取締りの対象にするべきであるという反社会的、不正な商法と断罪しました。


争議団・小関守団長

 さらに高カカオチョコは、内閣府との共同研究が中止されるありさま。こんな企業に未来はあるのかと糾弾し、東京オリ・パラのパートナーにふさわしいのかが問われている。組織委員会には是正勧告を求めていることを報告しました。結びで「この争議33年にもなる。何んとしてもこの局面で解決する道を切り開きます」と決意を表明しました。

Copyright 2006 Meiji Dairies Strikers. All rights resarved.