4月活動レポート
(5月24日)

1.地裁・東京争議団共同宣伝 4月4日
 東京地裁で争われている明治乳業差別事件で、会社・明治は提出した「準備書面」でインフォーマル組織への関与や不当労働行為の事実を全面否定します。中労委命令が「関与への疑いがある」としたことに危機を感じた会社が、苛立ちをあらわにしたものですが、関与への事実を否定することはできません。

「関東製造連絡会」は組合対策の会議
 会社が最初にインフォーマル組織を結成したのは、戸田橋工場の「戸田橋民主化同志会」(昭和41年2月)です。この時期、会社は各工場の管理職らを招集。関東では「関東製造連絡会」なる会議を開き、各組合支部の状況を報告しあい役員選挙対策を議論するのでした。この事実をリアルに記載してあるのが証拠「高島ノート」ですが、会社関与が明白に記述されているのです。
*東京(工場)-「2ヶ月前、一心会(同工場インフォーマル組織)で候補者決め」る、 
 などの記載があります。
*市川(工場)-「明朋会(同工場インフォーマル組織)と補専会(係長・主任の会)186票で負けると予想」とあります。
 このノート、工場トップ管理職を含む会議を隠れミノにして、首都圏の組合支部役員選挙の動きや票の分析をおこない、インフォーマル組織についても検討するなど極めて露骨な介入が記述されています。これら行為には本社が深く関与していたことは疑う余地がありません。と改めて、公正・公平な判断することを訴えました。

2.山添拓参議院議員・厚労省を呼んで学乳異臭問題を問う 4月6日
 参議院山添議員控室において、厚労省生活衛生・食品安全部監視安全課課長補佐 東良氏、同医薬・生活衛生局食品監視安全課乳肉安全係長 奥村氏を呼んで、学校牛乳異臭問題に関し、これまでの調査の経緯などを問いただしました。
 山添議員は、厚労省に対し、次の5点を調べて報告するよう求めました。
 @どこの産地の牛乳か。(東北のある地方の原乳と埼玉県から聞いている。)
 Aどこのクーラーステーションを経由して納入したのか。(埼玉県の生活安全課らは、
  タンクローリーから直接、明治に納入したと村岡県議団幹事長に説明している。)
 B保健所の26日の立入検査は、何を検査したのか。(22日の製造品、25日に異
  臭の訴え、26日にサンプル検査。子どもたちが飲み残し物は検査していない。)
 Cこの問題に関する埼玉県と厚労省のやりとりの文書提出(メール)を求める。
 Dハサップ取消しの基準を明らかにすること。

加藤勝厚生労働大臣宛ての要請文を手交しました。

厚生労働大臣 加藤 勝信 様
   全国労働組合総連合 議長 小田川義和
   明治乳業争議支援共闘会議 議長 松本  悟
   明治乳業争議団      団長 小関  守

株式会社 明治の学校給食牛乳1900人異臭問題の原因隠ぺいとハサップ違反問題、内閣府と明治の共同研究「高カカオチョコ脳の若返り効果」会見とその後の対応問題などについて、厚労省としての指導を求めます。

1. 明治学校給食牛乳1900人異臭事件、保健所の立ち入り検査等に関する質問について
(1)立ち入り検査の目的について
(2)原乳についての検査を行ったのか
(3)保健所から「衛生上の問題は認められなかったとの見解をいただきました」こと
  について
(4)HACCP(ハサップ)認証からの追及
(5)その他

2.内閣府と明治の共同研究、「脳の若返り効果」について、「根拠不十分」と内閣府が報告書で指摘した問題について

(1)明治のホームページから「脳の若返り効果の可能性に道筋」を削除するよう指導
  すること。
(2)明治ホールディングスは消費者志向自主宣言事業者、消費者の権利を守らないの
  で、指導すること



3.山添議員・消費者問題特別委員会 牛乳異臭問題ただす 4月13日
 山添拓議員は13日の参院消費者問題特別委員会で、学校給食用牛乳の異味異臭問題と、内閣府の「革新的研究開発推進プログラム」共同研究成果として発表された高カカオチョコレートの「脳の若返り効果」をめぐり、同府と食品大手・明治の姿勢をただしました。
 東京や埼玉などの学校で昨年、児童・教師らが明治の牛乳の異臭を訴えた問題で、立ち入り検査で原因は特定されたのかと質もした山添氏に対し、厚生労働省の宇都宮啓生活衛生・食品安全審議官は「特定されていない」と答弁。山添氏は、原因を子どもの味覚の問題だと決めつけ、再発防止策を酪農家の品質管理に押し付けた明治を批判しました。福井照消費者担当相は「特段の対応は考えていない」と後ろ向きの姿勢に終始しました。
 山添氏は、科学的根拠が不十分なまま高カカオチョコの「脳の若返り効果」を明治とともに発表した内閣府を追求。赤間二郎副大臣は「予備的な実験結果の段階で効果を示唆したと受け止められかねない」と認めました。
 山添氏は、牛乳問題では原因究明に背を向け、高カカオチョコ問題では謝罪・訂正をしない同社について「きちんと実態を把握し指導すべきだ」と要求しました。福井氏は「必要に応じ関係省庁と連携し適切に対応していきたい」と述べました。(しんぶん赤旗より転載)



4.役員宅訪問 4月21日、28日
 明治HD;松尾正彦社長、株式会社明治;川村和夫社長、明治HD;浅野茂太郎相談役、株式会社明治;中山悠名誉顧問宅へこの4月も争議解決を求めて訪問してきました。
 毎回インターフォンにも応じない役員宅、時たまインターフォンで会社のことは会社でして下さいと応えてくれる役員宅、ある中でも、毎回応対していただいている奥様は、話を聞いて資料も受け取り、主人にちゃんと見せていますよと答えてくれてます。

5.株式会社 明治(京橋エドグラン)第30次座り込み行動 4月26日
 21団体 48名が日差しの強い12時から13時の時間帯に、東京地裁第6回口頭弁論期日を終えてから実施しました。
 今回の座り込みには、北海道根室工場が2020年6月に閉鎖の通告を受けた地元自治労連・北海道自治体ユニオン執行委員長の東原さん、自治労連中央執行委員長・猿橋さん他2名が参加。自治労連として座り込みに入る前に株式会社明治に要請に入りました。連帯挨拶の中で、3月?日に根室市長らの要請を受けながら、憲法に保障されている労働組合の要請を受けられないことは許せないと怒りの報告。合わせて、この企業明治の中で、中労委の命令にも東京地裁からの話し合いでの解決を求められても応じることなく争議を続ける姿勢のもとで、長年のたたかいを余儀なくされている争議団の皆さんと支援共闘会議の努力に敬意の気持ちをもって連帯の挨拶をいただきました。
 松本支援共闘会議議長は、学校牛乳異臭事件問題、高カカオチョコを食べると「脳が若返る」という誇大広告で大もうけをしている明治の経営姿勢と対応に対して、衆・参両院の「消費者問題特別委員会」で取り上げられ、社会的問題に発展してきた。内閣府の追加研究から明治が外されたことは、社会的公平性から見ても当然で有り、消費者に謝罪コメントをおこなうべき事件であることを明治に求めました。



6.2020オリ・パラ競技組織委員会要請・宣伝 4月26日
 3月19日につづき、株式会社明治の座り込みの後、オリ・パラ組織委員会に要請に入りました。総務部総務課長他1名が応対していただきました。3月要請に入った折、労働争議の案件で明治を呼んで事情を聞いたことが報告されていました。その内容は、行政、司法の場でしっかり進めさせていただいていますと答えて行ったことでした。
いわば会社は、不当労働行為も差別もなかったと判断をいただいていますと答えていったと思われることから、中労委命令「付言」を持参、東京地裁から「和解勧告」が出されても受け入れる姿勢のかけらもないこと。学乳異臭問題を酪農家の飼育環境と子どもの風味に過敏性から感じとられたものとしてきましたが、4月13日の参議院「消費者問題特別委員会」で、日本共産党山添拓議員から「原因が特定出来ているのか」との質問に対し。厚労省は「特定出来ておりません」と回答されたこと。これは、明治が勝手に原因を酪農家、子どもになすりつけた見解は、川口保健所が、生産された9月22日から4日も過ぎた26日に立ち入り検査の結果、衛生上何も異常なかったとの報告をより所にしている明治の経営姿勢などを、追加情報提供で要請しました。

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