3月活動レポート
(4月13日)

1.明治乳業争議支援千葉県共闘会議 行動 3月2日
@千葉県2020オリ・パラ組織委員会へ要請
 千葉県総合企画部東京オリ・パラ推進課主管(兼)開催準備室長、開催準備室・戦略推進グループ副主幹、同開催準備室の3名が応対していただきました。
・(株)明治が抱える3つの異常(労働争議、不祥事36件、死亡災害7件)の実態から見て、「食材調達コード」基準から逸脱している。明治の食材を使うならば、少なくとも労働争議のない企業に改めさせることが求められている。組織委員会として明治に改善を求めることが必要であることを要請しました。
※千葉県に組織上の権限はない。県内種目をスムーズに進める役割くらい。各組織の代表が要請に来たことは組織委員会に伝えることを約束されました。

A明治HD筆頭株主・みずほ銀行市川支店へ要請
 副支店長、渉外課課長が応対していただきました。
・中労委命令で報告に伺っているが、現在、中労委主文・棄却命令に対し行政訴訟として東京地裁で進められている。二度にわたる「和解勧告」が出されたが、明治は一切を受け入れ拒否している報告。学校牛乳異臭事件で酪農家に責任を転嫁している隠ぺい経営姿勢。内閣府と共同研究のもと、高カカオチョコを食べると「脳が若返る」とキャンペーン。現在、内閣府は「不適切」な発表であったと謝罪している問題と合わせて、2020オリ・パラ組織委員会に対しても、ゴールドパートナー契約していることに相応しい企業体質に改善されることを、求めていることも報告。筆頭株主としての役割を果たすことを求めました。

B(株)明治と取引先・(株)イオンリテール津田沼店要請
・中労委命令は差別・不法行為を厳しく断罪し会社に紛争解決を強く求めました。主要量販店の立場から(株)明治に長期争議の全面解決を求めてくださいと、店長、副店長不在のため社員に手渡し、本店にあげていただくことをお願いしてきました。

2.東京地裁・高裁共同宣伝 3月7日
 東京争議団月定例の共同宣伝に参加し、中労委が事実認定した事件の行方を左右する重要証拠について、会社が慌てふためいて地裁に反論しています。が改めて事実を報告しました。
中労委が事実認定した事件の行方を左右する重要証拠
 明治乳業事件の中労委命令は主文で「棄却」とした一方で、過去にさかのぼれば賃金には格差が生じており不当労働行為の事実のあったと認定。さらには都労委が「ただのメモ」とした事件の行方を左右する、会社秘密資料などの重要証拠もはっきりと認定しました。
 この中には「会社がインホーマル組織結成に関わる生々しい証拠(高島ノート)。本社が関与した事実を示した秘密テープ(大阪秘密会議録)。不当労働行為の具体的事実が網羅されている「自宅保管」なるファイル(笠原ファイル)。さらにはこれらが昭和41年当初から継続していたことが証明されたノート(村田ノート)などがあります。
会社準備書面で ことごとく否定
 秘密資料などに「成立の真正が認められる」とした中労委命令に危機を感じた会社は、先般提出した「準備書面」でもみ消しにかかっています。
 ノートやファイルの一部ページが本人の字体ではない。原本が出ていない。入手経路に疑問。大阪録音テープは存在するのかなどというものです。市川工場事件から提出されているものに「いまさら何を・・・」とでも言える論調です。
 会社は、不当労働行為の事実が逃れられないところまで追い込まれていることに、あせりをつのらせているといえます。
 宣伝を通して、争議解決につながる内容で継続していく決意です。

3.(株)明治本社へ緊急宣伝行動実施 3月8日
根室工場閉鎖(2020年6月)提起を受けた根室市長らの存続要請に対し激励宣伝行動
 根室市の長谷川市長筆頭に、根室市議会議長、根室商工会議所会頭、道東あさひ農業協同組合代表理事組合長が株式会社明治本社を訪問し、根室工場閉鎖を撤回し存続を強く求めました。明治乳業争議団と支援共闘会議は、あいにくの雨天の中での緊急行動になってしまいましたが、11団体33名が駆けつけていただき、老朽化を理由に閉鎖は許されない。伝統ある工場の存続は根室市をあげて経済の活性化の維持向上には欠かせない重大な問題として、市長はじめ上京要請に来ている。それらに応えていくためには、設備投資を行い地域への企業責任を果たすことを参加者と一緒に、市長に届く声を上げ激励をしました。



4.明治HD・(株)明治役員宅訪問要請 3組に分かれて実施しました。
 明治HD 浅野茂太郎相談役宅、(株)明治川村和夫社長宅、(株)明治中山悠名誉顧問宅、明治HD松尾和彦社長宅にそれぞれ訪問してきました。4宅4様ですありますが、継続して、話しを聞き資料も受け取り、感想をお話ししていただけるところがあります。
 私たちは、4宅代表してのものなのかは別にして、争議解決についての考えを伝えられることは重要なことと位置づけています。解決めざし継続した訪問を毎月進めていきます。

5.内閣府・参議院議員山添議員控室で要請 3月16日
 高カカオチョコレートを食べると「脳が若返る」可能性があると内閣府と明治の共同研究の発表に疑問が出され、外部専門家による再検証が進められてきた問題。
 内閣府参事官は予備的な研究段階での発表が、表現にインパクトがあり混乱を招いた。発表は「根拠乏しく発表は勇み足」だったと公表したと報告があった。今後、追試を行うにあたり、明治との共同研究は中止し明治を外したと見解が述べられた。

2018年3月16日
松山政司 内閣府特命担当大臣 様

明治乳業争議支援共闘会議 議長 松本悟
明治乳業争議団      団長 小関守

【高カカオチョコの「脳の若返り効果」「不適切」な発表(日本消費者新聞社)】に対する質問

 内閣府の「革新的研究開発推進プログラム」(ImPACT)の研究報告で、昨年1月に「日本初の試み!高カカオチョコレートの継続摂取による脳の若返り効果の可能性に道筋」との発表は、エビデンス(科学的根拠)や発表前の資料チェックなどが不十分だったと3月8日、内閣府「有識者会議」が報告書で指摘した。(2018/3/12 日本消費者新聞社)

  1. 「不適切」な発表をした4人に説明責任と消費者に対する謝罪を求める
     高カカオチョコレートの継続摂取による脳の若返り効果の可能性に道筋?開かれた科学を通じたチョコレートによる脳の健康効果解明へ? 1月18日にメディアセミナー実施. 中間報告会は、山川義徳ImPACTのプログラム・マネージャー、内閣府の福嶋参事官や渡辺・理化学研のセンター長、明治の伊藤研究本部長も参加した。内閣府・山川氏・明治らの信頼を地に落とした関係者の処分を公表すること。また、消費者に対し、テレビ・新聞で謝罪表明すること。
  2. 明治はこの研究成果を大々的にテレビ・新聞などで広報し、やり得で売上を飛躍的に伸ばした。内閣府が特定の企業にお墨付きを与え、ぼろ儲けに貢献したという点で、森友事件と同じ構図である。今後は、特定の企業に便宜を与えるための研究は取りやめること。
  3. 山川義徳氏が担当する「脳情報の可視化と制御による活力あふれる生活の実現」究には5億円の予算が計上されている。前回の畑野議員同席の質問で【高カカオチョコの「脳の若返り効果」】に使用した予算は2000数百万円(大半は30人のMRI費用)と回答した。山川義徳氏が担当する5億の予算のうち、これからこの研究につかう予算を明らかにすること。
  4. 【高カカオチョコの「脳の若返り効果」】を継続研究する場合は、今回不始末を起こした山川義徳ImPACTのプログラム・マネージャー、内閣府の福嶋参事官や渡辺・理化学研のセンター長、明治の伊藤研究本部長を外すこと。 
  5. 高カカオチョコレートには重大な健康障害のリスクがあると国民生活センターが各界に情報提供している。このことについて、内閣府は各界に情報提供すること。
     「カカオチョコレートは脂質が多くエネルギーは相対的に高い。また、利尿作用や興奮作用のあるテオブロミンやカフェインが含まれていたり、アレルギーを起こす人がいることも知られているため、摂取には注意を必要とする人もいる食品である。さらに、近年、残留農薬やカビ毒の一種であるアフラトキシンが、チョコレートの原材料である生鮮カカオ豆から検出され、積戻しや廃棄が行われていた報告もある。国民生活センター[2008年2月6日:公表]」



6.第29次座り込み行動=(株)明治本社・京橋エドグラン 3月19日
 第29次座り込みは、行動冒頭に、(株)明治と明治HDに対する申入れを派遣し、真摯に対応するならば直ちに行動を中止することを宣言し、20団体40名の参加で行われました。
 申入れ団からの報告では、(株)明治は、担当部署に誰もおりませんと拒否。明治HDの方は、事前アポのないことには取り次ぎをお断りしますと拒否との報告がありました。事前アポを入れれば入れたで、争議に関することにはお繋ぎできませんと拒否します。
 参加者一同常に、厚労省の外局の一つである中労委が求めている話し合いでの呼びかけに、また、東京地裁からの「和解勧告」を今からでも真摯に受けることを継続して呼びかけています。
 特に、昨年9月に発生した学校牛乳異臭事件問題の原因を酪農家の飼育環境と風味に敏感な子どもさんが気づいたことに原因を押しつけています。このような不誠実な明治の姿勢に対し、新宿区の新年度からの牛乳は、明治を排除しコーシン乳業千葉工場からのものに決定されたこと。
高カカオチョコレート問題においても、内閣府が明治との共同研究を中止したことも合わせて報告。明治は、社会的に見放されつつあることに直視すべきと批判の声も突きつけられました。



7.2020オリ・パラ競技組織委員会へ要請・宣伝 3月19日
 組織委員会が入居している虎ノ門ヒルズ・森ビル前での宣伝と合わせ、12月に引き続き追加情報提供で要請に伺いました。9階の会議室において総務局 総務部 総務課長代理が応対していただきました。課長代理からの報告では、労働争議に関して明治を呼んで話しを聞いた。会社は、行政、司法の場でしっかり進めています。と話されていったと報告が先ずありました。
 新たな情報として、学校牛乳異臭問題と高カカオチョコ問題に対する明治のこの間の姿勢を、資料にもとづき話しをしてきました。今後、国会で取り上げていく準備をしていること、IOCバッハ会長に手紙を出すことも準備していることなど通報してきました。



8.2020オリ・パラ神奈川県競技組織委員会へ要請 3月30日
 神奈川労連と明治乳業争議団・支援共闘会議は、スポーツ局 オリ・パラ課の課長代理兼調整グループリーダー、同主事が応対していただきました。
 明治が抱える3つの異常資料、学乳異臭問題、高カカオチョコ効能の新聞報道=国民生活センター分析からのリスク問題などを通し、食材調達コードに相応しくない企業であることを指摘し、中
央に伝えることを申し入れる。
 応対した2名の方は、新年度からは異動されることが話されたことから、後任者にしっかり引き継ぐことと新たな情報を持参し来ることを話してきました。

 

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