11月活動レポート
(12月9日)

1.東京争議団 東京地裁共同宣伝に参加
 東京争議団共同宣伝に11月1日参加し、(株)明治が「和解勧告」を拒否した経営姿勢を批判。裁判長の積極的訴訟指揮を評価すると同時に、今後も引き続き努力を訴える。

明治乳業差別事件は9月、原告、被告・中労委と参加人・竃セ治が主張書面を提出しきったのを機に、東京地裁・春名裁判長は和解の可能性を指揮。特に会社明治には強くその方向を指示しました。
 しかし、10月の進行協議で会社は「和解に応じられない」と拒否回答をしました。さらに、裁判長の「和解案を考えないでもないが、持ち帰り検討できないか」との提案に対しても、まったく応じることなく拒否しました。
 竃セ治の拒否態度は、中労委命令が「付言」で示した「互譲の立場で努力」と、会社に向けて「大局的見地に立った判断」を求めたことを葬り去るものであり断じて許せるものではありません。
 なお、東京地裁が早期解決、和解への積極的指揮を英断された努力を高く評価するものです。原告らは、引き続き地裁の主導による和解の可能性を最大限追求するものであり、それこそが早期全面解決への道筋であると信ずるものです。

2.JR津田沼駅ターミナル宣伝
 明治乳業争議支援千葉県共闘会議が11月12日、JR津田沼駅ターミナルで10時30分から11時30分の一時間、東京地裁からの「和解勧告」を拒否した報告と合わせ、明治戸田工場で9月22日製造された「学校給食牛乳」を11月25日飲んだ児童・職員などからの「異臭」告発者が1900人にも及ぶ事故が発生したと報道された。ことを中心に駅利用者や通行人の皆さんに知らせる宣伝を行いました。
 特に、問題発生の原因究明に関わる検査は、川口保健所等が27日に現場・検体検査を行ったが「異常」はなかったと報告。
 株式会社明治のホームページ10月10日公表での発生原因は、「生乳は気温、湿度、乳牛のエサなどの飼育環境により風味が変化します。また、風味に敏感な生徒様が通常品とは異なる「風味」に感じ取られたものと考えております。」
 争議団は現場で働いてきた経験から見るならば、「壜洗浄」の際に使用する「次亜塩素酸ソーダ(殺菌水)」の濃淡が発生した場合に、殺菌水の濃度の残留の度合いで、「塩素臭」を感じられることが一番と考えられる「行程上の異常」です。
 工程上の検査で異常はなかったと、すでに6日間も経過している中で発見できるよしもないことではないでしょうか。
 また、行程上5ヶ所で「風味検査」を行っていると説明しますが、1900人からの「異臭」の訴えを、感知できなかった「ズサンな検査」であったことになります。
 それらをこともあろうに、酪農家と生徒らの「過敏性」に責任を転嫁していることには絶対に許せないことですし、重大な「隠ぺい」をしていると指摘しなければならないと告発する宣伝を行ってきました。


高橋議長


村山事務局長

3.第25次座り込み 株式会社 明治(京橋エドグラン)
 明治乳業争議支援共闘会議と明治乳業争議団は11月14日、10月2日東京地裁からの「和解勧告」拒否をした株式会社明治に対し、3日目になる第25次座り込みを行いました。
 中央労働委員会命令の中で、話し合いで争議解決を求めた意義を東京地裁がしっかりと受け止め2度にわたる「和解勧告」をも拒否。いたずらに長引かせ何の特があるのか、明治の経営姿勢に強く抗議の意思を持って行い継続しています。
 争議解決への話し合いで解決をとの「申入れ」に対しては、「担当者が不在」ですと受付嬢に言わしめ、ここでも一切拒否を貫き通しています。争議団、共闘会議、支援者共々スクラム組んで話し合い解決まで奮闘することにしています。


東芝職場を明るくする会石川会長

4.役員宅訪問
 株式会社明治本社前の座り込みと同時進行しています4役員宅訪問要請を11月26日、(株)明治・川村和夫社長、明治HD・松尾正彦社長、明治HD・浅野茂太郎相談役、(株)明治・中山悠名誉顧問宅それぞれを訪問してきました。
 一切拒否している宅やインターフォン越しに応じる所、また、玄関先に奥様が出ていただき要請書を受け取りながら話しを聞いていただける宅もあります。
 33年に及ぶ長期争議のスタートは、島村靖三社長時に差別を是正せよと「直訴」し、都労委に申立てたその後、争議を引き継いだ中山悠社長・会長そして現在は「名誉顧問」、更に、浅野茂太郎社長・会長その後は、経営統合し明治HD副社長・社長・会長・相談役と明治乳業出身である3方の解決責任は大きい存在なのですと、話しを聞いてくれる奥様に伝えていますが、今は、一切会社とは関係が切れておりますと言っております。私たちは、解決の糸口をつくるためにも粘り強く訪問を継続していく決意でおります。

5.みずほ銀行本店要請(千代田春闘共闘委員会)
 千代田春闘共闘委員会主催の総行動の一環として11月29日、明治HDの筆頭株主として強い影響力を持つみずほ銀行本店に要請を行いました。
 東京地裁の進行協議10月2日に向けて、裁判長の解決への意向を伝えたと言う「和解勧告」に応じるよう働きを行っていただきましたが、それらの解決に向けた説得にも応じなかった明治。
 争議団として、その後の地裁に対する進行などを伝えると共に、地裁での動きを見定めながらも粘り強く話し合いでの解決への努力をすすめていただくよう要請をしました。

Copyright 2006 Meiji Dairies Strikers. All rights resarved.