10月活動レポート
(11月13日)

1.東京地裁「進行協議期日」10月2日
 東京地裁民事19部春名裁判長は、原告、被告中労委、参加人会社の主張・反論書面を踏まえた上で、10月2日の進行協議において、9月7日第3回口頭弁論期日に、会社に対し裁判長の意向を伝え回答を求めておいた。会社は「和解を受けません」の回答。それを受けた裁判長は、和解案を考えないまでもないが、持ち帰り検討はできないかと「和解勧告」を行いました。しかし、会社代理人は裁判長の二度に及ぶ和解に向けた意思確認に対し、異常にも頑なに「応じられない」と拒否の姿勢を貫いたのです。
 これまで会社の姿勢は、株主総会の中で「第三者機関の判断」に従いますと言い続けてきたことに対しても、自らの見解を投げ捨てる暴挙に出ています。これからでも東京地裁春名裁判長の「和解打診」に真摯に応えることを強く求めた運動をつくる決意を固めています。皆様方の引きつづきのご支援よろしくお願いします。



2.第24次座り込み行動 株式会社 明治(京橋エドグラン)
10月3日〜4日 12時〜13時 37団体 73名で行動
 お昼時間の一時間争議団・支援共闘会議は、「第24次座り込み」行動2日間を通し、会社明治が所在する「京橋エドグラン」ならびに近隣の経営者・働く人たちに、中労委命令が求めた双方「互譲による合意」をもって全面解決目指すことは「自明の理」とした。殊に、会社に対し「大局的見地に立った判断」を指摘しています。
 それを受けた春名裁判長が示した積極的な「和解勧告」の訴訟指揮に対し、「和解受け入れ」拒否の姿勢であったことを報告し、会社明治に強く抗議の意思を示しました。



3.中労委共同宣伝 10月18日
 2月17日主文「棄却」の命令受けながらも、32年のたたかいの中で初めて明治の「不当労働行為」と職分間賃金格差が存在していた事実認定を勝ち取りました。主文取消しを求める行政訴訟を東京地裁に提訴し、地裁入口で解決を求める運動を強めました。
中労委も争議団もそのことを春名裁判長に強く求めましたが、しかし会社は、長期に亘る争議解決を拒みました。
 中労委に係争する争議団、争議組合と共同宣伝をつくり明治乳業争議団も約4年近く宣伝に参加し、また、審査課に要請を継続し「都労委命令」の誤りの問題点を指摘してきました。
 当面、東京地裁での「和解解決」を求めながら同時に、中労委命令に対する問題点を今一度明らかにして勝利判決を求めるために、地裁前での共同宣伝に参加していくために、中労委共同宣伝から10月を持って辞退することにしました。

4.東京争議団共闘会議総行動 10月26日
 東京争議団独自の年一回の総行動を展開しました。明治乳業争議団も参加し株式会社明治(京橋エドグラン)前で抗議・申入れを78名の参加でおこないました。
10月2日の東京地裁春名裁判長が求めた「和解勧告」を拒否した会社明治に対して、主催者・筑肱副議長と連帯挨拶の明乳争議支援共闘会議・松本議長からは、和解拒否をした明治に、断る道理も社会的立場と責任から見ても理解つきがたいと強く抗議の意志を表明し、これからもあらゆる運動を解決するまで展開することを表明しました。
 また弁護団から菊池弁護士が短時間の中で中労委命令が求めている内容を報告し、解決すべき内容を持った命令であることを訴えました。
 決意表明をした村山事務局長は、今大きな社会的問題になっている「学校給食牛乳」の異臭問題を取り上げ、10月10日明治のホームページで公表した原因に関しての問題点に触れ、酪農家が搾乳した集乳のエリアで温度、湿度管理、飼料の偏重が原因であると見解をしましたことは、「酪農家」側にあたかも原因であると責任転嫁している。明治で働いてきた40年その様な異臭問題はいくつかあったものの「原乳に問題」とした記憶はない。現在のシステムから見て工場行程に問題があり、明らかに原因を「隠ぺい」していると云わざるを得ないと告発しました。



5.明治グループ役員宅要請訪問 10月28日、29日
 株式会社明治・川村和夫社長宅、明治HD・松尾正彦社長宅、同・浅野茂太郎相談役宅、株式会社明治・中山悠名誉顧問宅を訪問し「申入れ」「要請」をおこなってきました。
 東京地裁春名裁判長の積極的な訴訟指揮の中で、9月7日から10月2日における会社明治の姿勢を報告することを主としました。
身内の方がインターフォンに出て一言の会話や玄関先に出ていただき話しを聞き要請書など受け取っていただけるところもありました。
 雨降りの中でしたが、役員宅近隣のポストにチラシを配布し状況報告をおこなってきました。

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