9月活動レポート
(10月14日)

1.9月7日 地裁第3回口頭弁論期日
裁判所、会社に「和解」を強く求め、次回(10月2日)「進行協議期日」までに会社に回答せまる  明治乳業差別事件は9月7日、東京地裁第3回口頭弁論が開かれ、この中では今後の進展が速やかに進むであろう積極的な指揮が執られました。
 この弁論前の9月4日までに被告・中労委、訴訟参加人・明治から、それぞれ原告準備書面に反論する書面が提出されたのを受けて、春名裁判長は3者(原告、中労委、会社)の代理人一人づつ別室に呼んで今後の進行について打診しました。
 話し合いでは、原告と中労委の考え方は大筋で分かっているとして会社代理人のみが時間を費やした協議がなされ、この中では「和解」についての会社側の考えを聞いた模様でした。
 3者打診の後、裁判長は次回予定の口頭弁論(10月2日)を「進行協議期日」に切り替える。その中では、会社に対して「本件をどうされるかを聞き、裁判長としての意見を伝えた」とする指揮がおこなわれました。



2.10月2日東京地裁「進行協議期日」(関連のため9月レポートに掲載しました)
裁判長の「和解勧告」をもかたくなに拒否
 9月7日裁判長から伝えられた方向に対し、会社明治は「和解は受けられない」とする拒否回答を示しました。
 改めて裁判長が示した「(和解)案を考えないでもないが、持ち帰り検討はできないか」との問いに対しても、内容を聞くまでもなくまったく応ずることなく拒否しました。
  
中労委「互譲の努力」を葬り去る暴挙、人道上、社会的にも断じて許されない
 明治乳業争議市川工場事件が33年、全国事件が24年にもなる長期争議となっています。
 これらを勘案して中労委も地裁も早期解決を呼びかけたものです。
これら要請を否定する行為は、明治の異常企業体質をあらわに示したものであり、人道上、社会的にも許されません。
 原告と争議団は、今後も早期解決をめざしていくものです。



3.株式会社明治(京橋エドグラン)「座り込み行動」 
@第22次 9月11日〜13日 17時〜19時


A第23次 9月28日〜29日 12時〜13時
株式会社明治は、東京地裁からの求めに謙虚に従い解決に向けた判断を求め5日間の座り込みで申し入れる

明治乳業争議支援共闘会議 松本議長主催者挨拶
 明治は、労働者を「赤組」「白組」「雑草組」に分断し差別を続けてきました。多くの大企業は争議を解決しています。解決しないのは明治だけです。その結果、2000年に入ってからでも食品事故は35件も起きています。更に、青年労働者など7人もの尊い命を落としました。労働争議も11件も引き起こし、文字通り日本一のブラック企業になりました。その原因がこの争議を解決しない、不当労働行為のやり得に味をしめ反社会的な行為をしているからであります。
 ところが潮目が変わりました。一つは、お国の中央労働委員会が差別を認め不当労働行為を認めました。最後に、会社に対して大局的な見地に立って解決をするように求めました。
それを受けて東京地裁の裁判官が、この争議は話合いで解決すべきとの観点に立って、会社に対し解決するようにボールを投げました。今までとは違う局面です。
 二つ目は、食品一般ユニオンがILOに提訴して受領されたということです。明治は世界に打ってでるとしましたが失敗をしています。こんな不祥事を抱えた企業は世界では認められないということです。現役の社長や取締役が経営の舵取りをしているのでなく、かつての社長中山悠名誉顧問や浅野茂太郎相談役が「院政」を敷いているという事実、このことが「ZAITEN」の8月号で暴露されました。経済産業省などが「院政」は見直すべきだと主張を始めました。明治の社員の中では、恥ずかしい思いをしている早く解決してほしいということが広がっているということです。
 解決しない明治に対し私たちは、厚労省や農水省や文部科学省などに対し、近々要請行動をし、ブラック企業体質を管理監督の責任を求めます。明治が争議を解決しないことに社会が解決を求めていることです。
 社前で要請書を受け取らない、話合いにも出てこないために社長宅などの自宅を訪問し、家族と対話ができるようになってきました。
明治で働く皆さん、争議の解決は話合いでしか解決しません。私たちは一刻も早く争議を解決するまで、ここ京橋エドグラン前をお借りしてご迷惑をおかけしますが、最後までたたかい続けなければなりません。そのことを訴え挨拶とします。



4.東京地評争議支援総行動(9月14日) 株式会社明治(京橋エドグラン)
第22次座り込み9月11日〜13日 17時〜19時の行動に連動して、10月2日「和解協議」に応じること求める行動に206名が結集

主催者挨拶 東京地評・松森事務局長
 東京地評争議支援総行動、株式会社明治本社前にお集まりのみなさんありがとうございます。お疲れ様です。ただ今、ご紹介をいただきました、東京地評事務局長の松森です。主催者を代表して、ひと言、ご挨拶を申し上げます。
先ずは、演奏つきで勝利報告集会のようですが、本日、IBMロックアウト解雇事件、郵政の20条裁判でいずれも勝利判決でありました。ともに喜び合いたいと思います。
明治もそろそろ解決に向かうべきではないでしょうか。
 さて、明治乳業争議の中労委命令は自主的解決交渉を強く求めました。
明治乳業争議は、長いたたかいの中で司法をはじめさまざまな機関から、解決のための話し合いのテーブルに着くことを求められています。
東京地裁が9月7日、明治に和解を強く求めました。明治は、もういたずらに争議を引き延ばすことなく「大局的な見地に立った判断」を持って解決に大きく動くべきです。
まず、謝罪し組合差別の是正を誓うべきです。労使の健全な関係をつくりましょう。司法に社会に断罪され、なんど解決の話し合いにつけと言われたら襟を正そうとするのか。
原告の思いに向き合いなさい、解決をのばそうとするなら、そのこと自身あらためて社会的な批判を受けるものとなります。そもそも明治は逃げ回って、私たちとの話し合いに応じない、門前払いをしてきました。
団体交渉話し合いのテーブルにつかないことこれ自身不当労働行為です。  
もっと個人が尊重され、人間が大切にされる社会にすべきです。正当な理由のない解雇を法律は禁止しています。これを守るのは、企業としての最低限の責任です。
 安定した雇用の確保は、国民の暮らしの土台です。日本経済を深刻な不況から立ち直らせる上でも避けて通れません。
明治の態度は社会的に経済界からも強く批判されるものです、勝利しましょう。
最後に、東京地評は、東京で働くすべての労働者の連帯で、「明治乳業事件」のたたかいの勝利解決をめざして奮闘することを表明して、主催者のあいさつといたします。ともに頑張りましょう。ありがとうございました。



5.明治HD・(株)明治役員宅訪問・申入れ行動(9月16日)
  @株式会社明治・川村和夫社長
  A株式会社明治・中山悠名誉顧問
  B明治HD・松尾正彦社長
  C明治HD・浅野茂太郎相談役
 関係4役員宅を訪問し、9月7日東京地裁の訴訟指揮にもとづき「申入書・要請書」を持参し、訪問報告をしてきました。
 @川村和夫社長は、インターフォンにも応対なしが続きます。やむなくポストに投函することになりますが、合わせてマンション他の居住者に争議と明治の経営内容を知っていただくチラシをポスティングさせていただいています。
 A中山悠名誉顧問宅は、奥様とここ3月ほど連続してお話しさせていただいています。9月7日東京地裁の訴訟指揮内容を報告し、ご主人が名誉顧問としてご活躍されていることから、是非とも、社長時代の秘書を務めていました現川村社長に早期に解決されるよう尽力をお願いしていただきたい旨話しました。
 いえいえ、会社とは何の関係を持っておりませんのでその様なことはできません。と否定しましたが、この争議は中山社長の前、島村靖三社長の時が始まりで中山さん、浅野茂太郎さん、いまの川村社長で四代目の争議です。特に、中山社長の時、中労委からの解決打診を拒否したのがご主人だったので、関係ありませんとは言えませんので、ご主人にしっかりと伝えて下さいと要請しました。
 B松尾正彦社長宅は、1年3ヶ月振りに奥様とお会いすることができました。お体の具合がよろしくないということから短時間9月7日訴訟指揮の内容を伝え、社長の決断・英断が求められています。10月2日は「争議解決に向け記念日」となるようしていきたいので、是非とも社長にお伝え下さいと申入書を手渡しました。
 C浅野茂太郎相談役宅は、妹さんと名乗られた方がインターフォンに出ていただき お兄さん方は留守でいませんと。訪問の主旨を話させていただきましたが、ポストにお入れ下さいと言って切られてしまいました(8月は妹さんが玄関先で受け取っていただきました)。近隣方々にチラシポスティングさせていただきました。

6.厚労省、農水省、東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会各大臣に要請(9月21日)
明治HDの3大不祥事根絶と明治乳業賃金昇格差別争議の解決に向けた指導を求める要請を実施
 日本共産党衆議院斉藤和子議員の紹介で行いました。中労委命令、東京地裁からこの争議の解決に向けて「和解」での訴訟指揮が求められたことから、それぞれの省から明治に対して行政指導をお願いしました。
・厚労省担当者は、要請のあったことについては明治に伝えます。と回答がありました。
・農水省はそもそも受け止めてどうのこうのはありませんと拒否する態度でした。
・オリンピック関係には、明治がスポンサーシップ契約「ゴールドパートナー契約」をしている事から内閣官房が参加し聞いていただきました。特に、資料として用意した明治の3つの異常を見て、この資料は公開してもよろしいでしょうかと問いかけがあり、是非公開して下さい。それでは当委員会に提出させていただきますと回答がありました。
 争議団と支援共闘会議は、それぞれの3省から、明治HD・株式会社明治に伝えていただきこの争議を解決すること、健全経営に改善されることを臨んでの要請であることを伝えました。



7.明治HD筆頭株主・みずほ銀行要請
 東京地裁第3回口頭弁論期日の中で、明治HD・株式会社明治に対し裁判長の示した「和解」解決を示したことに、明治が真摯に応えるよう「筆頭株主・メーンバンク」としての責任・役割を求め、ZAITEN誌8月号(明治HD「消費者無視」の労務屋経営)を提供し、原告等がいる支店を訪問し明治の経営姿勢に関して懇談と要請を行いました。
  @9月12日 みずほ名古屋支店
  A9月22日 みずほ市川支店
  B9月27日 みずほ南浦和支店
  C9月28日 みずほ京都支店
  D9月28日 みずほ福岡支店
  E9月28日 みずほ静岡支店
  F9月29日 みずほ大阪支店

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