6月活動レポート
(7月11日)

1.明治グループ役員宅訪問・「争議の自主解決」求め申入れ行動
 中労委命令は「殊に会社に対して」大局的見地に立った判断を求めています。明治HD株主総会を節目に全面解決への道筋が拓かれることを強く求めます。

 6月18日株式会社明治川村和夫社長、6月24日明治HD松尾正彦社長、明治HD浅野茂太郎相談役それぞれの役員宅と株式会社明治の特別顧問とされる中山悠宅にも合わせて訪問し要請を行いました。
?当事者・川村社長宅はインターフォンコールにも応じない状態。
?松尾社長宅には、事前訪問通知をしておきましたが完全留守でした。
?中山特別顧問宅は、奥様が玄関門扉まで出てこられて応対していただきましたが、主人は9年も前に退いていますので何ら影響力を持っておりませんと。でも「特別顧問」で大きな力を発揮していると伝わってきていますよ。いえいえ有りませよ。
?当事者・浅野相談役は、奥様がインターフォンに出られても会社で受け取れないものは来られても受け取ることはできませんと切る。
●会社が本社で真摯に答えるまでは継続した訪問をしていきます。


2.株式会社明治本社が入る「京橋エドグラン」前での座り込み行動継続中
?第19次一日目(6月27日)を実施しました。
 昨年1月から継続し自主的争議解決を求める座り込みの今回の目的は、6月29日開催される明治HD第8回株主総会に向けて、2月17日中央労働委員会命令が呼びかけています当事者双方の「互譲」による合意をもって紛争の全面解決を目指すべきことは「自明の理」である。と呼びかけている立場を受け入れて行う。 この日も株式会社明治と明治HDに申入れを行いましたが、(株)明治の受付はとりあえず電話連絡を入れましたが、総務部は誰もいません、下に降りてこられる者もおりませんという応対振りです。一方明治HDも受付嬢が大変申し訳ありませんと頭を下げるばかりです。「申入書」を持参して伺っているのですから真摯に然るべき理由を示しお断りを面と向かって応対することが世間一般の常識であります。
 やましさがないならば真摯に応対することを引き続き強く求めていきます。
 行動挨拶として、主催者松本支援共闘会議議長から国の機関である中央労働委員会の命令に従い争議解決に向き合うことを強く求めました。
 自主解決を求める申入れに参加した食品一般ユニオン佐藤書記長から、総務部にはいま誰もいませんと体たらくな応対の状況を報告。
 激励に駆けつけていただきました昭和シェル石油労組の辻さんからは、40年に及ぶ賃金差別の争議解決の決断は、双方が話合いで同意出来るかは最終的には「会社」の決断にあると自らの闘いを通して、「明治」に強く呼びかけてくれました。
 JAL客乗原告団の小栗さんからも165名あの空に帰ろうと解雇撤回を求め明乳争議団と相互支援を強め、闘いを前進させ共に解決めざし頑張る決意が述べられました。
 元石川播磨重工業解雇撤回で闘われた豊田さんは、いま、沖縄県辺野古埋め立て阻止運動に定期的に参加し続け現場の現況を報告していただき、いま全国からのあらゆる支援が強く求められている。是非一緒に沖縄辺野古の現場に支援に行きましょうと呼びかけられました。
 参加者へのお礼と決意を団長小関から話され、特に、ただいま京橋2丁目の自治会から座り込みへの抗議があったたことに触れ、これまで明治に対し争議解決の解決を継続的に行ってきているのも関わらず、筆頭株主からの打診も受け入れない、支援共闘会議からと争議団からの申入れも断り、国の機関中労委からの命令にも背を向けている中で、我々はやむを得ない形であるが、この場所をお借りして行動を継続せざるをえない事をぜひご理解をいただきたいと呼びかけさせていただきました。
 また、この行動に地元自治会役員の方々が、明治HDの方でやっていただきたい、音出しだけでも止めていただけないかと申入れがありました。
私たちは、止むにやまれぬ気持ちから行動をせざるを得ないことを伝えました。これからもご理解を求めていきたいと考えています。



?第19次座り込み行動2日目(6月28日)
 朝から小雨が降りしきるなか「株式会社明治」に向かい「中労委の命令に従い争議解決」を強く求め短時間の行動を実施してきました。
 明治HDの岩下取締役は、京橋エドグランの2回ロビー窓越しから私たちの行動をカメラに収める仕草が見えました。昨日27日申し入れに伺った時には、受付嬢に責任者は誰もいないと受け答えさせるなど不誠実態度をとり続けながらも、明日29日株主総会を前にして気に掛かってしょうがないことなのでしょう。
 昨日につづき、争議支援共闘会議松本議長の主催者挨拶から、激励連帯挨拶として、千葉労連矢澤事務局次長、JAL乗員原告団山口団長の方々から激励と明治に向かって中労委命令に従い解決の決断を呼びかけていただきました。
 小関団長から、雨の中駆けつけていただいた皆様にお礼と争議解決に向けた決意を訴えました。
 雨天のため35分の短時間で切り上げましたが、新にプラスターを作成し掲げた宣伝行動になり、最後に、7月13日〜14日、8月22日それぞれ12時〜13時の1時間座り込みを実施することにご協力いただくことを告げてきました。



3.2017年6月29日、明治HD第8回株主総会開催
 筆頭株主「みずほ銀行」を通して、中労委命令が示している争議解決に真摯に向き合うよう積極的な「仲人役」を発揮されることを求めて来ましたが、明治からの回答は「弊社の問題」でありお構いなくとの応対であります。と争議団に連絡が入りました。合わせての感想は、ひどい会社でどうしようもないです。「あれが替わらなければダメですね。」(私たちは「院政」者と考えています)
 そのような会社の態度から、6月21日「事前質問書」と添付資料(3つの異常=争議が絶えない11件、不祥事が止まらない35件、死亡災害7件)を提出。
 ザ・プリンスパークタワー東京を会場に開催される2カ所(正面玄関側と御成門側入口)で株主の皆さんに向けて宣伝行動を行いました。
 争議解決に向けて明治乳業争議支援共闘会議を代表して松本議長が主催者挨拶
宣伝行動に激励に駆けつけていただきました、千葉労連・本原議長、JALから解雇され闘っている客乗原告・内田団長、食品関連一般労働組合(食品一般ユニオン)佐藤書記長、JALの争議をはじめ航空会社で争われている争議解決に全力をあげている竹島さんの方々からご挨拶をいただきました
 団長小関から、総会参加に向けて事前質問書に対する回答によってはしっかりと質問を果たす抱負を述べて会場に向かいました。

【事前質問書に対する取締役からの回答要旨】
(1)松尾社長(総会議長)
・労働争議に関わる質問は、総会の目的にそぐわないものですが、総会を円滑に進める立場から、岩下取締役から回答をいたします。
(2)岩下取締役(人事部長)
?市川工場事件は、会社の主張が認められ最高裁で司法判断が確定しております。
?全国事件は都労委において会社主張が認められ「棄却・却下」の命令でしたが、申立人らが不服として中労委に再審査申立をしておりました。
?中労委においても争点に係わる判断で会社主張が認められ、「不当労働行為に当たらない」として棄却命令が出されています。
?争議団は「付言」に基づいて喧伝していますが、付言には法的強制力はありません。
?申立人らは不服として東京地裁に提訴していますが、会社としては訴訟参加人として対応してまいります。
(3)小関株主(団長)の会場発言質問の要旨
・中労委命令は争議団が長年訴えてきた内容を丁寧に認定した画期的なもの。
・付言について、「法的強制力がない」との答弁だが、命令は付言だけではなく随所で不当労働行為の事実と格差の存在を認定している。極めて意図的・恣意的な答弁。
・労組法27条2項の除斥期間を理由に、「救済年度の不当労働行為とは判断できない」というだけのことであり、不当労働行為と差別は明確に判断されている。
・会社答弁でも、これまでのように「不当労働行為も差別も無いとの判断を頂いた」とは言えなくなった。その事実は認めるべきではないのか。
・私は全国64名の争議団を代表し、経営陣に改めて呼びかける。「もういいでしょう・・・」、国の機関である中労委が「付言」で示した内容を真摯に受け止め、株主の皆さんも納得できる命令が交付された今の局面で、32年を超える異常な争議を終結することを呼びかける。

● 小関質問に対する岩下取締役の答弁
・株主様の質問は総会目的にはそぐわない質問ですので答弁は差し控えます。
・尚、申立人らは命令を不服として東京地裁に提訴しております、会社は訴訟参加人として対応してまいります。

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