11月活動レポート
(12月6日)

1.11月8日 3点宣伝実施(株)明治関東支社前〜明治HD社前〜みずほ銀行本店前行動
 関東支社は、11月中に江東区新砂東陽ビルに移転される。営業支社関係の統合による社員の処遇が大幅に変更されるという内部情報から、今年の5月から支社前での宣伝を食品一般ユニオンの仲間と些細な問題でもご相談に乗り、団交などで解決を求めることが出来ることなど、最後の宣伝として呼びかけてきました。
 また、明治HD社前も、座り込みを第10次まで継続し経営陣の自主判断で解決を求めていること。争議事態は、明治乳業の典型的な不当労働行為であるにも関わらず、労働委員会や司法の判断の過ちにあること。それをより所に解決を拒み続けている。
 みずほ銀行本店・大手町タワー前で、筆頭株主・メーンバンクとしてこの長期にわたる争議解決に向け、努力をお願いさせていただくこと等を訴えてきました。



2.11月15日 (株)(株)明治坂戸工場(菓子)前宣伝行動
 隔月で行ってきている宣伝も、雨天などで中止せざるをえない事から、久方振りにポカポカ陽気の宣伝になりました。
 中労委全国事件が5月19日に「結審」し、現在、命令作業が進められていること。中労委の判断を待つまでもなく経営者の自主的判断で、32年目のこの争議を解決することを求めて、1月からすでに11次に及ぶ明治HD社前「座り込み」を継続する中で、支援に駆けつけていただいている多くの団体・方々からも呼びかけています。
 坂戸工場の皆さんは、元々明治製菓に働き争議行為など知らなかったことであり、ましてや、現在の明治HD松尾正彦社長などからすれば甚だ迷惑千万の所でしょう。
 しかし、経営統合されるにあたり、明治乳業の「負の遺産」をしっかり精算して健常な経営の下で、国民・消費者に食の「安全・安心」を提供できるものとして求めて来ました。
 その当時、松尾さんは取締役でしたので、この様な動きは株主総会などで承知していたことです。ですから、この度の株主総会で事実上の経営者のトップに就いた訳ですので、争議団からのそして、多くの方々の呼びかけに応えるべきではないかと訴えていることです。等などチラシを手渡しながら暑いくらいの日差しの中での宣伝でした。



3.11月16日 中労委共同定例宣伝行動
 中労委前で、「1人の首切りも一切の差別も許さない」の一点で、それぞれの争議が一日も早く解決できる内容の救済命令を求めての共同宣伝を継続しています。また、中労委から救済命令を不服とする学園側が行政訴訟を起こす事件に、中労委を激励する立場で宣伝に参加する意義ある宣伝行動になっています。
 明治乳業全国9事業所32名に対する事件は、命令作業が最終盤に差し掛かる重要な局面に入っていることなどを踏まえ、労働委員会の存立の原点に立った作業を求め、その立場に立つならば救済されるべき不当労働行為事件であることを強く求め参加しています。



4.明治グループ役員宅に「自主解決」を求め訪問を継続しています
 11月20日(株)明治川村和夫社長宅、11月27日明治HD浅野茂太郎相談役宅、11月27日(株)明治中山悠名誉顧問宅から明治HD松尾正彦社長宅に、争議解決求めそれぞれへの要請書を携えて訪問してきました。
 川村社長宅は、インターフォンを押すと姿が映るシステムから判断して応じない。浅野相談役宅は、妹と称する方が会社で受け取れない物は自宅でも受け取れません。中山(株)明治名誉顧問宅は、10月に引き続き留守でした。中山宅から移動し松尾明治HD社長宅は、電灯など点っていましたので居留守をつかっていました。
 会社で応じない限り根気よく訪問していきます。


中山名誉顧問に要請書と親書を投函

5.第11次 明治HD社前座り込み行動を展開中
 11月21日〜22日の2日間、明治HD社前座り込み行動に延べ36団体・74名が、明治HD浅野茂太郎相談役と松尾正彦社長に向け、経営判断によって自主的解決を呼びかけました。

(挨拶の一部を紹介)
 主催者挨拶として松本議長から、明治乳業は儲けるために要求を掲げてたたかう労働組合を潰すために、会社が直接的に手を出せば不当労働行為になるから、インフォーマル組織をつくって労働組合を潰し、会社の意のままになる組合にしたのが本質。
 長期にわたるこの争議がなぜ解決しないのか、それは、先の都労委会長の東大法学部教授・荒木尚志と株式会社明治の元社長中山悠と癒着して、不当命令を出しました。それは、福岡の修猷館高校の同窓生であった。そして中山社長時代に東大に5億円の寄付金、すなわち賄賂をしていた、このことが明らかになりました。利害関係にあった事を隠して不当命令を出した。私たちがそのことを知っていたなら、荒木会長に対し「忌避権」を発動していたところであります。この様なインチキによって、明治乳業は勝ったと云っているわけであります。
 浅野元会長、中山悠元社長、松尾社長は、速やかにこの争議解決の決断をすることです。私たちは、話し合いで解決することを求めています。そのことを呼びかけ最後までたたかうことを申し述べておきます。

連帯激励挨拶
@明乳争議支援千葉県共闘会議事務局長・山城さん
 70年代に発生した多くの労働争議は解決し、未だに解決をしないのはこの明治乳業争議だけ一つになっています。私たちは、企業に対しても様々な取り組みをしながら、また、労働委員会や裁判所の場においても行ってきました。いくつかの解決局面もありましたが、ことごとく会社が拒否をしてきたわけであります。
 解決ならないのは会社側の姿勢にあります。解決への基本は労使話し合いがなければ解決しません。しかし、会社は一貫して話し合いに応じようとしていません。速やかに応じて解決することを求め千葉県内での運動を強めていく決意です。
A東芝の職場を明るくする会・海老根さん
 明治乳業は、今年100周年だと云うことだそうですけども、明治乳業争議が解決出来るように会社も考えていただきたいと思います。
 会社は、都労委から勝利命令を勝ち取った事を理由として解決を拒んでいますけれども、私たち東芝でも、労働委員会でたたかいましたが、同じような内容、同じような経過を経ながら、東芝ではインフォーマル組織というのは、会社が手を貸して、全部会社の役職者で会社の方針に基づいて結成されたものであるから、自発的な組織と云っても明確に労働組合法に違反する不当労働行為である、こうゆう命令が出されているのであります。
 明治の場合都労委は、インフォーマル組織を労働者同士の喧嘩であると決めつけています。また、重要証拠類などをただのメモ・ノートとして扱い、出所不明などと会社の言い分そのものです。東芝の命令からするならば、明乳争議団にかけられた事件もまさしく不当労働行為そのものであり、明治乳業は、一刻も早く争議解決を決断することを強く訴えます。
 その他に、JAL客乗原告団・小栗さん、日東整争議団・佐藤さん、建交労埼玉県地本・斉藤さん、差別闘争連絡会・土井さん、JAL客乗原告団副団長・杉山さん等の皆さん方からご挨拶をいただきました。

 22日には、千葉県歌声協議会に参加し活動している「プリマベラ合唱団」の皆さんが支援に駆けつけていただき、明乳争議団歌「星霜」の歌唱指導などしていただきました。
 争議団から小関団長から、中労委において命令作業がすすめられている。これまでの立証で救済される事に確信をもって運動を進めている。これからの行動に皆さん方のご支援を重ねてお願いし、引き続きのご支援を訴えました。



6.JR川口駅ターミナル〜JR赤羽駅ターミナルをお借りして宣伝行動
 11月26日、午前11時から川口駅、午後12時半から赤羽駅で、明治乳業の3つの異常@1960年代後半から労働争議が絶えない。A製品不祥事・不正など21世紀に入ってからでも33件も発生。B40年間振り返ってみると7人もの労働者が職場で命を落としている異常の告発宣伝をしました。
 両駅では、通行人・消費者から声をかけられ、これまで明治さんの製品を愛用していますよ、皆さんの話を聞いていて色々な事が起きていたなんて知らなかった。私たちが知らないだけで何を食べさせられているか怖いわね。等など立ち話が7〜8人からありました。
 これからも消費者に隠ぺいさせない、働く人の人権侵害・差別をさせないなどを訴えながら、健全な企業活動を求める告発宣伝を行っていきます。

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