10月活動レポート
(11月7日)

1.10月2日 イオン津田沼店 要請・宣伝
 イオン津田沼店前で明治の不祥事隠ぺい体質を訴え、量販店の食の安全・安心への取り組みで懇談する
 4月23日イオン津田沼店への要請・宣伝の中で、食の安全・安心の製品を扱い消費者の皆さんに提供する量販店の取り組みに関して申し入れを行い、副店長と懇談することができました。に引き続き10月2日に、その後の明治との関係に対してお伺いしました。
 要請に入るにあたってマイクを通して主旨を話し始めると、警備員が敷地には入らぬようにと声をかけてきましたが、敷地外ですと確認をとりながら行っている中に、施設管理課の方が許可を取っているのでしょうかと問いかけてきました。
許可を取る必要もないし、ただいま、店長の方に出向いて要請に入っていますよとやりとりが有りました。
要請団が帰ってくると、その後から店長が来て、宣伝の許可を私が与えたといっているが私は与えていませんと言ってきましたが、警備員の通報内容が間違っていたことが判明し理解を得ました。
 宣伝を通して、明治乳業(現・株式会社明治)が2000年からこの間、33件もの不祥事、不正・食品衛生法違反など繰り返している事実を告発し、買い物客の皆さんは驚きの眼差しを向けながらチラシを受け取っていただきました。



2.10月19日 中労委共同宣伝
会社「あら探し」立証は不当労働行為否定の格差の「合理的立証」にはなり得ない
 明治乳業差別件は、年平均97万円、最大187万円もの賃金格差。その格差が不当労働行為意思によるものであるとする申立てでした。会社は否定できない格差の立証として、信憑性のない膨大な資料を提出し執拗な「個別あら探し立証」をするのでした。
都労委命令 極めて恣意的こじつけ「ミスの存在自体は争いのない事実」
 「あら探し」に対する都労委命令は、会社提示のミスの羅列を事実として認めたうえで、申立人らの反論はミス事例の存在を認めその評価を争うものである、そうだとすると「これらの事例に係わるミスの存在自体は争いのない事実・・・このことは会社査定の合理性を一定程度裏付けるもの」とし、申立人らの反論を逆手に格差と低査定に合理性があると、会社主張を全面的に認める極めて恣意的なものでした。
会社「提出事例」は信用性に欠ける
 会社が提出した「報告書」「観察記録」など一連の提出事例は●休日に作業ミス●夜勤日なのに昼勤時に事故●報告書が事故を起こしたという日より数ヶ月も前に作成されている●他の労働者のミスを申立人に責任転嫁●軽微なミスの誇張、など事実のないデッチ上げと信憑性に欠けるものであり、多くが申立人らを低査定におとしめるとするひどいものです。都労委はこれら資料を精査しようともしませんでした。
相対比較なき個別立証は無意味、会社は比較資料の提出を拒否
 本来、会社による「格差の合理性」を示す個別立証は相対的なものであるはずです。相対比較が前提となるべきであり過去の判例の多くがそうなっています。
 ところがこの事件の会社立証は、あるべき立証から逸脱したものであり、申立人らの「あら探し」に専念し合理的立証としての機能を欠いたものといえます。
 申立人らは、これら「あら探し」立証の不備、矛盾をなくし相対比較を基軸にした立証をするため、再三にわたって会社に他の労働者の同種資料の「開示請求の申立て」をおこないました。同時に都労委、中労委も強く求めてきました。だが会社はその都度口実をつけ開示を拒否。これら開示拒否に係わるリスクは全て会社側にあることを改めて強調したいと思います。



3.10月22日 明治HD 浅野茂太郎相談役要請訪問
要請書の一部分
長期に深く関ってきた浅野相談役にこそ終結への責任があります 
 私たちが長期に浅野相談役のご自宅を訪問しているのは、明治乳業時代からの労働争議の終結に向け、深く関ってきた者としての責任ある決断を求めてのことです。 
私たちの労働争議終結への真意を、経営陣に直接お伝えできるのは株主総会だけであり、残念ながら明治HDでも(株)明治においても、一切の要請を拒否する異常な対応に終始しているのが現状です。従って、不本意ながら、労働争議の一方の当事者である浅野会長宅を訪問し、争議終結への真意お伝えして理解を求めているのです。
 明治グループの歴史的節目となる今の局面でこそ、古い企業体質の象徴となっている労働争議を経営上の重大なリスク問題として、浅野相談役の賢明な判断によって全面解決への道筋が示されることを強く要請するものです。

4.10月23日 株式会社明治 川村和夫社長要請訪問
要請書の一部
終結への経営判断は当事者企業である川村社長の職責です
残念ながら明治HDでも(株)明治においても、長期に及んで一切の要請を拒否する異常な対応に終始しているのが現状です。不本意ながら私たちには、争議の当事者である川村社長のご自宅を訪問し、真意をお伝えするしか道はないのです。
 古い企業体質の象徴となっている異常な長期労働争議を、明治HDグループ全体の経営上の重大なリスク問題として、今の局面でこそ当事者企業川村社長の英断で、全面解決への経営判断がなされることを強く要請するものです。

5.10月27日 明治HD社前 第10次座り込み行動
 座り込み行動は21団体 40名で11時から13時実施。 中労委全国事件は1月13日に証人調べが全て終了し、5月19日「結審」。争議団と支援共闘会議は、経営陣の自主的判断による解決を求め、1月から毎月明治HD社前、子会社の株式会社明治社前含めて、第10次に及ぶ「座り込み」を継続しています。
 中労委からの話し合いでの解決策をも一蹴し、頑なな姿勢をとり続けているのが現状です。私たちは、これから冬到来の厳しい季節を迎えますが、11月、12月と座り続ける決意です。
 主催者挨拶として、支援共闘会議・松本議長、連帯挨拶は、足立区労連事務局長・宮下さん、食品一般ユニオン書記長・佐藤さん、千葉労連事務局員・栗原さん、差別連・土井さん、金融労連・村上さん等それぞれから、話し合いで解決しようとしない明治HD・株式会社明治は異常極まりない。一日も早く解決を決断することを強く求めていただきました。
 会社は、相も変わらず警備会社を盾にビル周りをガードし、あたかもならず者の行動のような対応を続けています。



6.10月28日 東京争議団総行動 明治HD社前抗議・要請行動
 「一人の首切りも差別も許さない」東京争議団総行動で明治HDに争議解決を迫る
 雨天の中、東京争議団共闘会議が終日争議をかかえる企業に対し、早期に解決を求め行動を展開、また、東京地裁・高裁に対しても公正な判断を求めました。
 明治HD社前には確認36団体95名が、前日の「第10次座り込み」に続いて、経営陣の判断による長期争議の解決を求めました。
 主催者挨拶 東京争議団副議長 筑肱さん、連帯挨拶として、東京地評常任幹事 久保さん、明治乳業争議支援千葉県共闘会議議長 高橋さん、戸田地区労働組合協議会議長 横田さん等それぞれから雨の中にもかかわらず、解決させる意気込みと共同して一日も早い解決を実現させるため頑張っていこうと激励を寄せてくださいました。
 当該を代表して米元事務局次長は、1月から経営陣の自主的判断で争議解決を求め、座り込みを継続し、明治HD松尾社長はじめ浅野相談役、株式会社明治川村社長、特別顧問で今なお陰で君臨していると言われる中山悠宅訪問をも継続し、解決を求めている。中労委からの命令も間近になってきているので、勝利命令を手にし一気に解決を迫っていきますので、皆様のご支援を今後ともよろしくと訴え決意を述べました。



7.10月30日 株式会社明治 中山悠「特別顧問」要請訪問・宣伝
要請書の一部分
争議の全面解決には、背景事情を熟知する中山さんの経営陣への示唆が決定的です 
 中山さんもご承知の通り、旧明治乳業時代から30年余に及ぶ長期労働争議の当事者企業は、改めていうまでもなく「株式会社 明治」です。しかし、明治乳業と明治製菓の経営統合によって完全親会社が誕生し、両社の経営陣によって明治HDという新しい経営体制がスタートしたことによって、当然のことながら旧明治乳業が抱えていた長期労働争議も、親会社明治HDの経営責任として持ち込まれたのです。
しかし、HD体制になっても争議解決への旧明治乳業経営陣の責任は重いのであり、特に、退任された中山さんの意向が大きな影響を与えると私たちは考えています。
 中山さんの賢明な判断で経営陣に対し、経営上のリスク問題として早期に終結に向けた経営判断がなされるように、強く助言されることを重ねて要請するものです。



8.10月30日 明治HD 松尾正彦社長要請訪問
要請書の一部分
親会社である明治HDの松尾社長の経営判断によってこそ(株)明治が抱える労働争議全面解決への道筋が拓かれます
 松尾社長もご承知の通り、旧明治乳業時代から30年余に及ぶ長期労働争議の当事者企業は、改めていうまでもなく「株式会社 明治」です。しかし、明治製菓と明治乳業の経営統合によって完全親会社が誕生し、両社の経営陣によって明治HDという新しい経営体制がスタートしたことによって、当然のことながら旧明治乳業が抱えていた長期労働争議も、親会社明治HDの経営責任として持ち込まれたのです。
明治製菓出身の松尾社長には、「旧明治乳業経営陣の問題」との考えもあると推察いたしますが、私たちは松尾社長の経営判断によって道は拓かれると確信しています。
 明治グループの歴史的な節目となる今の局面でこそ、古い企業体質の清算に向けた、松尾社長の賢明な経営判断によって道筋が拓かれることを強く要請するものです。

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