6月活動レポート
(7月6日)

1,明治HD浅野茂太郎代表取締役会長「退任」する前に「争議の解決」を求める行動展開 6月4日

 明治ホールディングス株式会社・浅野茂太郎代表取締役会長が、第7回株主総会をもって「退任」(相談役)するにあたって、地元、明乳争議支援千葉県支援共闘会議が、31年争議の当事者責任を求め一日行動を行いました。
 
@会長宅周辺を3つのブロックに分けて宣伝行動

 宣伝行動に先がけて要請訪問しましたが留守でした。歩行しながらの訴えと、「この争議、いまが解決のとき」のチラシを3組で900枚ポスティングしました。
 
A幸田第3公園からJR北小金駅前スクランブルまでアピール行動

 浅野会長宅近接にある幸田第3公園にて、デモ出発集会で解決を求める意思統一。
主催者を代表して、明治乳業争議支援千葉県共闘会議議長・高橋さんは、争議の自主解決を求め会長宅や明治HD社前座り込みに参加する中で、一向に解決への姿勢を示さない浅野会長に改めて本日の行動で迫っていきたい。
 連帯として、千葉労連事務局長・本原さん、地元東葛労連から青木議長、全日本年金者組合千葉県本部・安部さんたちからも、一様に、一連の行動で迫ってきている明乳争議団のたたかいに何ら応えることなく頑なな明治の姿勢は許せない。解決を作り上げるために共にたたかう連帯が示されました。JAL客乗原告団・桑原さんからも日航とのたたかいの報告をいただきました。
 争議団を代表して小関団長から参加者へのお礼と、浅野会長が代表取締役会長を退任することを踏まえ、自らの争議を精算して退任することを強く求めていく決意を述べました。
 公園からJR北小金駅前スクランブル交差点まで約2.6qの道のりで、アピール行進を行いました。


2,明治HD 第7回株主総会「事前質問書」提出する 6月13日
 明治HD浅野茂太郎会長・松尾正彦社長宛質問書を、総務グループ長瀬尾氏他2名に託し4章14項目の質問を提出し説明し、会社の誠意ある回答を求めました。
 @経営施策と理念、統合効果に関して 
 A製品の放射能汚染への対応に関して
 B緊急する「TPP問題」対策に関して
 C会長退任を機に争議全面解決の決断を

 特に今年は、明治グループ創業100周年という節目の年を迎えること。争議の真の当事者浅野茂太郎代表取締役会長が退任(単なる相談役)すること。総会招集通達によると増収・増益の報告であるが、来期3月期予報によると「減益」が日経新聞などで報じられている。
 松尾社長が事実上経営のトップとして、今後、国際的飛躍を求めていくためには、旧明治乳業が抱える「負の遺産」を、この際、きっぱりと精算することが社会的に求められていることなどの内容で申し入れました。


3,新3点セット宣伝行動 関東支社前〜明治HD社前〜みずほ銀行本店前 6月14日

浅野茂太郎会長・松尾正彦社長は経営者トップとして自主的解決の決断を求める
 全国中労委事件が5月19日の「結審」後の宣伝になりました。
 訴えの一つは、典型的な不当労働行為事件で長期にわたる企業犯罪であり、免罪は許されない。今こそ会社は自らの判断で解決を決断せよ。
二つ目は、争議の当事者である浅野茂太郎会長は「立つ鳥跡を濁さず」争議を解決し退任することを求める宣伝を行いました。
 食品一般ユニオンからも、営業・間接部門への大リストラが進行する中で、職場・労働者へのしわ寄せは許されません。一つ一つどの様な小さな問題でも一人抱え込むことなくご相談をと呼びかけてきました。


4,月定例、中労委前「一人の首切りも差別も許さない」共同宣伝行動実施 6月15日

(修正)大量観察方式に基づき正確な事実認定・判断をおこなって、長期争議解決に道拓く命令を求める宣伝を共同でおこないました

 昨年6月より7回に及んだ「明治乳業差別事件」の審問は5月19日、最終準備書面の提出をもって結審となり、事件は命令交付にむけて新たな局面を迎えました。
 審問では、11名の証人による主尋問・反対尋問で都労委命令の認定・判断の誤りが全面的に解明され、この事件が「典型的な不当労働行為・差別事件」であることが改めて鮮明になったと確信しています。
 また最終準備書面では、●大量観察方式で判断されるべき歴然とした集団性と集団間格差があること、●その格差こそが不当労働行為意思によるものであること、●会社から出された勤怠にかかわるでたらめな個別立証への反論など、総合的・具体的に論述されており審査の集大成となっています。
 これはまた、中労委が提起した「争点」に明確に答えており、救済判断を容易にするものといえます。
 申立人らは、あまりに長い争議を経て高齢化が進み、すでに12名もの申立人(市川事件含む)が他界してもいます。
 中労委には、立証の到達点を正視され、長期争議解決に道を開く全面救済を早期に出されることを切に求めるものです。 


5,明治HD社前 第7次座り込み行動実施 11時〜13時 6月15日〜16日 延べ64団体 90名参加

 中労委全国事件の証人調べが1月13日にすべて終了し、5月19日最終準備書面提出・意見陳述までの期間、明治HD浅野茂太郎会長・松尾正彦社長に対し、経営者独自の判断を持って自主的解決を求める座り込みを、1月18日〜20日から毎月実施してきました。
とりわけ、中労委からの話し合い解決の努力がされましたが、会社の意向が伴わないことから、5月19日「結審」となりました。
 その後におこなわれた第7次座り込み行動に駆けつけていただきました、各団体からも、明治の犯した労働組合への支配介入、敵視・選別差別は明らかな不当労働行為だ。これまでの労働委員会や司法は事実から目をそらし、真逆な判断を原告らに押しつけ31年以上も苦しめてきている。これら不当労働行為の「やり得」が許され喜んでいる明治は、真摯に中労委からの呼びかけに直ちに応えられることを、それぞれの運動・たたかいを通しての教訓などから訴えと激励がありました。
 連帯挨拶をいただきました団体を紹介します。

15日行動

 全労連:岩橋さん、国公労連:宮垣さん、千葉支援共闘:高橋さん、
 元東芝争議:海老根さん、JAL客乗原告団:石賀、IBM:橋本、東京地評:菊池、
 食品ユニオン:佐藤、まとめ支援共闘会議議長(千葉労連):松本さん

16日行動

 東京地評:松森さん、国公労連:盛永さん、千葉支援共闘:山城さん、
 全厚生社保庁闘争団:松本さん、JAL客乗原告団:杉山、差別連(株主として):篠崎さん、
 まとめ支援共闘会議議長(千葉労連):松本さん


6,明治HD 松尾正彦社長宅訪問・要請で奥様とお話が出来ました 6月18日
 浅野会長が退任されるいまの局面でこそ、「経営統合」時に持ち込まれた(旧)明治乳業時代からの労働争議の全面終結を、松尾社長こそが決断すべきですと訪問要請をしました。
 5月訪問につづき今回も奥様が誠意を持って応対してくれました。争議当事者の浅野会長が退任することから、自主解決を求める行動(宣伝・デモ)の写真と5月27日明治HDへの要請行動の対応を示した写真に関しては、松尾社長の指示ではなく明乳側役員がさせていると思っていますと。
 6月の座り込みにも、争議団員の遺影を掲げ座り込みをおこない、経営者の自主解決を求めていること。
 13日には、明治HD総務部G長・瀬尾さんに質問書を提出する中で、今年は100周年の祝の年、浅野会長が退任する節目、これからは事実上、松尾社長がトップ経営者になって、さらに世界に飛躍するためには、抱えている争議を清算することこそ一番の仕事と考えています。争議解決を検討され、その方向性が株主総会あるいはその後の時間の中で示されるならば、私たちは、総会対応や行動なども自粛する用意はあるというボールを投げてきていますので、社長の英断を待っています。奥様の方からもよろしくお伝えくださいとお願いしてきました。


7,株式会社明治 川村和夫社長宅訪問・要請に伺うも拒否される 6月19日
 旧明治乳業経営陣が明治HDに持ち込んだ異常な長期労働争議の全面解決を(株)明治の川村社長の決断で、浅野会長が退任する局面でこそ清算すべきですと訪問要請をしました。
 5月に初めて訪問した時には、奥様がオートロックマンションから出られて応対していただきました折りには、最初、主人に叱られますからと要請書の受け取りを拒まれていましたが、話しの中でお預かりしますとなりました。
 今回は、お会いすることは出来ませんので投函してくださいとつれない応対に、ではポストはどこにありますかの問いかけに、右側のドアの中にありますからそうしていただければ必ずお渡しします。それではよろしくお伝えくださいということになりました。


8,明治HD 第7回株主総会宣伝と総会に参加 準備された質問者が実績を持ち上げる 6月29日

 明治HD第7回株主総会が港区芝公園にある、ザ・プリンス パークタワー東京を会場として開催されました。総会に先がけて、会場2カ所の入り口において宣伝をしました。
4章14項目の質問を提出し回答を求めてきましたが未だに回答がなされていません。
チラシに4つの質問の柱をしたためていますので是非ともお読みになりご理解をいただきたいと思っていますと呼びかけさせていただきました。
 特に今年は、明治グループ創業100周年という節目の年を迎えること。争議の真の当事者浅野茂太郎代表取締役会長が退任(相談役)すること。総会招集通達によると増収・増益の報告であるが、来期3月期予報によると「減益」が日経新聞などで報じられている。
 松尾社長が事実上経営のトップとして、今後、国際的飛躍を求めていくためには、旧明治乳業が抱える「負の遺産」を、この際、きっぱりと精算することが社会的に求められていることなども訴えさせていただきました。
 @経営施策と理念、統合効果に関して 
 A製品の放射能汚染への対応に関して
 B緊急する「TPP問題」対策に関して
 C会長退任を機に争議全面解決の決断を

 総会質疑に入る冒頭、事前質問が株主様の小関様、篠崎様2名によって出されています。小関守様は、明治乳業賃金昇格差別撤廃争議団団長の肩書きであります。篠崎様は支援共闘会議幹事の肩書きでございます。(事前質問書提出者小関、篠崎両名には肩書きを着けていませんが、敢えて肩書きを付け足しています)
 株主総会に相応しくない争議に関するご質問もありますが、総会を円滑に進めるためにお答えをいたす所存であります。

4つの質問に関しての回答は、争議に関する事項。
 昨年の回答の棒読み、先行しました市川工場事件は都労委。中労委、東京地裁、東京高裁、最高裁で会社に対して、不当労働行為、賃金差別はなかったと判断をいただいております。全国9つの32名に関する事件においても、都労委で勝利命令をいただき現在、申立人らはそれらを不服といたしまして中労委に再審査をおこない、5月19日に結審となっております。会社といたしましてはその判断に委ねる所存でございます。尚、市川事件に関しましてはすでに最高裁で判断が確定しておりますので、それらに従っていただきたいと考えております。まさに、鼻で括った一辺倒の姿勢で、自ら生み出した不当労働行為・差別に関して行政、司法に寄りかかったまま解決する一欠片もありません。
 また、放射能汚染への対応に関する質問においても、昨年の回答の焼き回しで、放射性セシウム汚染数値も厚労省が法律化した50ベクレル以内であれば「不検出」ということで、ここでも行政にもたれかけています。
流通と安全性は別問題であることを食品企業として最低の社会的責任をも放棄していると言わざるを得ません。
 酪農業破壊、企業の存立に関わるTPP問題に関する質問には直接応えることを避けて、会場質問者にお膳立てをして答えるという演出をおこなっていました。経営統合効果、来期への経営状況に関する質問にも同様なお膳立てをおこなっていました。


9,明治HD座り込みに呼応して京都・近鉄新田辺駅宣伝行動実施 6月15日  17時30分〜18時30分

綴喜地労協(田村)、綴喜ユニオン(大植)、綴喜教組(田中)、国民救援会綴喜八幡支部(塩貝)、
関電争議団、明乳京都争議団(加藤)、明乳大阪争議団(井村)、12名参加。


10,明治HD座り込みに呼応して愛知・新工場門前宣伝行動を雨の中実施 6月16日  9時〜9時30分
 稲沢市から4名、一宮市から10名の14名。
工場正面に横断幕を掲げ、野村、元中電争議一宮救援会伊藤さん、衆議院予定候補板倉さんで訴える。守衛さんちらちらと、2階検査係数名が気にかけていた。

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