5月活動レポート
(6月14日)

1.5月7日 株式会社明治 川村和夫社長宅訪問
株式会社明治の社長であり明治HDの取締役でもある川村社長に争議解決を求める
 これまで、争議の自主解決求め親会社明治HD浅野会長・松尾社長宅訪問を継続していますが、争議の当事者である株式会社明治(旧明治乳業)社長・川村和夫宅に訪問し、奥さんと面会できました。
 争議解決の自主解決を求める「要請書」と市川工場で起こされていた「不当労働行為の資料」を持参し、社長によろしくお伝えくださいと話しましたが、奥さんは、受け取ると主人に叱られてしまいますので会社に送ってくださいといっていました。
私どもは市川工場で働いていたことを告げると、近くの社宅に住んでいたのですよと話されたうえ、資料関係を受け取っていただきました。
 かつて、明治乳業労働組合中央執行委員長を務められていた川村社長は、会社の不当な差別のもとで、労働者が苦しめられていたことを承知であった。労働組合が何をすべきかの本来の組織のあり方を正しく運営してこなかったことを反省し、この争議の自主的解決に向け努力することが罪滅ぼしになっていくのではないでしょうか。

2.5月9日 山中穂奈美さんの人生を奪った(株)明治戸田工場(旧関東工場)前
7回忌「追悼式」をおこなう
 49日法要に合わせて同場所で追悼式を行った時には、「社旗・安全旗」は半旗掲揚されず抗議の意思を伝えたことを思い出します。
 本日は、7回忌を認識されていたようで、半旗掲揚で追悼していました。
その意思をくんで、改めて、本日から安全教育と安全環境を整え将来にわたって山中さんの死を無駄にすることなく徹底することを求めました。
追悼式を主催しました、明乳争議支援する戸田の会議長田中さん、埼労連幹事・諸井さん、地元戸田地区労議長・横田さん、明治乳業争議団団長・小関のみなさんから、7回忌を迎え、山中保奈美さんの命を奪った明治の企業体質を告発し、二度と引き起こすことのないよう強く訴え求めました。
 また、この行動には、トランぺッター松平晃さんにも49日に引き続き演奏をいただき「千の風にのって」他追悼の演奏をいただきました。


3.5月10日 新3点セット宣伝 関東支社(両国ビル)〜明治HD〜みずほ銀行本店
 経営維持のために、資産売却や支社関係を統轄し新たなリストラで乗り切る策で、労働者に犠牲を転嫁しようとする経営方針を、関東支社に働く皆さんに知らせる宣伝と位置づけ、これまでの3カ所宣伝を変更し両国ビル前での宣伝を12時から行い、従来の明治HD社前と筆頭株主みずほ銀行本店前で、中労委での証人調べが終了し5月19日に今後の審査指揮が示されることを踏まえ、自主解決すべき社会的情勢であることを直視すべきことを訴えています。


4.5月14日 明治HD浅野茂太郎会長宅訪問
 1月13日中労委証人調べがすべて終了したことを受けて、31年長期争議の自主的解決を求め毎月一回浅野会長宅を訪問し要請してきています。
特に、明治HDの株主総会公表によって明らかになっています、代表権取締役会長を退任し「相談役」で残留することから、争議の張本人当事者として、在任中に自らの経営判断で争議を解決し勇退することを強く求めています。
 この5月14日にお伺いしましたが、インターフォーンに応対した奥様は、「会社でお答えできないことは、来られても応えることは出来ません」と言って口をつぐみ切りました。会長は、そばに居た様子をうかがえました。

5.5月14日 明治HD松尾正彦社長宅訪問
 浅野会長宅訪問の同日に、松尾社長宅にも訪問してきました。4月にお伺いしたときに奥様から、留守の時になぜチラシをご近所に配布されていくのですかと問われました。本社に出向いても拒否される状態から、実際に話を聞いていただけない、遠路伺っているので手ぶらで帰ることも出来ません。社長もしくは奥様が要請書を受け取っていただき、話を聞いてくれるのでしたら、チラシは配布しないことを約束します。と行ってきました。
 約束のうえ、事前に訪問期日をお知らせし伺いました。奥様も時間をつくっていてくだされ、要請書、資料など受け取ってお話を聞いていただきました。
 特に、明治HD社前における対応の写真をお目にかけ、警備会社に対応させるのではなく、社員を前面に立てて応対することを強く求め、5月27日に伺いますが、同じ状態なら6月にお邪魔することになることを告げてきました。

6.5月18日 中労委前共同宣伝行動
 定例の共同宣伝(第3水曜日)は、明乳争議団、公務公共一般労組、東京私教連鶴川高校教組、全労連・昭和ゴム労組、建交労京王新労組、茨城私教連日大砂岡事件の6団体共同宣伝になっています。
 明乳争議団は、明日19日「最終準備書面」提出、意見陳述を行うこと。これまで11名の証人調べを通し、都労委命令の誤りをしっかりと解明し、救済されるべき典型的な不当労働行為事件であることを、改めて訴えました。


7.5月19日 中労委全国事件「結審」
 1月13日すべての証人調べが終了し、本来なら「結審」を宣告するところなのですが、中労委の今後の審査指揮は5月19日に最終準備書面提出、意見陳述を希望されるのであれば受け付けるとされました。
 この間、4ヶ月の期間のなかで、中労委から「話し合い解決」を強く希望する姿勢に、争議団は応じることを前提に運動を展開してきました。しかし、会社の頑なな姿勢によってか、19日、第7回審問をもって「結審」といたしますと山本公益委員から宣告がされました。
 結審から命令公布まで6ヶ月間規定がありますが、年内命令公布か年明けかは定かでありませんが、残された時間、全面解決に道拓く内容の「救済命令」を求め、最後まで中労委要請をしっかりと行っていく決意を支援者ともども確認しました。


8.5月26日 第6次 明治HD社前「座り込み」行動
 経営者判断で自主的解決求めての座り込みは、第6次を数えます。
 この日も、京橋ビルにバリケードを張りめぐらせ、警備員を立たせ監視姿勢を崩さず対峙させる明治HD経営者の態度でした。
 12時からの支援者による激励トークに、関東ダンプ書記長・高橋さんをはじめ、JAL客乗原告・堀江さん、賃金差別連絡会・篠崎さん、戸田地区労議長・横田さん、北区労連・野中さんから連帯挨拶をいただきました。
 この行動に13団体、33名によって、明治HD浅野会長、同松尾社長にむけて解決への決断を求め、締めくくりの唱和をおこない、明日の全労連・東京地評争議支援総行動につなげる行動になりました。

    1. 浅野会長は争議解決を決断せよ!
    2. 松尾社長は争議解決の話し合いに応じろ!
    3. 明治の組合支配介入は許さないぞ!
    4. 明治は33件におよぶ不祥事・不正行為を正せ!
    5. 食の安全・安心を消費者に保障せよ!
    6. 浅野会長は不当労働行為の当事者責任を果たせ!
    7. 浅野会長は争議解決の話し合いに応じろ!
    8. 我々は争議解決に向け最後までたたかうぞ!


9.5月26日 大阪労連争議支援総行動
明治HD筆頭株主「みずほ銀行大阪支店前 要請行動
みずほ銀行大阪支店 要請団
大阪労連:小山事務局次長、金融ユニオン大阪:尾形副委員長、
自交総連大阪地連:吉田副委員長、大阪労連東部地区協議会:西口議長、
JMITU:久松書記長、当該争議団:井村

@中労委で結審をむかえていること。6月の株主総会で争議の張本人であった浅野が、HD会長を退く事。自らの経営判断で争議を解決し正常な企業体質を取り戻す重要な時期であること。
A長期争議の中で12名もが他界し、遺影を並べて、座り込みをしなければならないなど人道上からも許される事ではない事。
B株主総会での発言をガードマンを入れて中止させる態度(写真を提示)など労働者だけでなく株主の側から見てもブラック企業であること。などを強調し要請をしました。
 最終的にはいつも通り「直接接点の無い大阪支店としてお答えすることはできないので、取引店の京橋店、関係部署にきちんと報告します」と返答される。
 最後に筆頭株主としてキチットした態度で臨むことを要請しました。


10.5月27日 全労連・東京地評争議支援総行動
明治HD社前抗議・要請行動に 285名が結集
【スローガン】
 ・すべての争議の全面解決を! ・裁判所、労働委員会は公正な判断をおこなえ!
 ・許すな労働法制大改悪、なくそうブラック企業! ・戦争法廃止! 安倍内閣退陣!
 ・憲法を職場とくらしに活かそう!

 全労連・東京地評共催による争議支援総行動が終日展開されました。明治HD社前行動は、31年長期争議、中労委の進行も5月19日に「結審」となる見通しから、重要局面にあることで、「メーン行動」として位置づけられ、経営者の判断能力をもって争議の終結を求める行動になりました。

主催者代表して、東京地評事務局長・松藤さんから

激励連帯挨拶
 千葉労連議長・松本さんは、浅野茂太郎会長、あなたもいよいよこの6月に会長を退任されます。立つ鳥跡を濁さず、明治グループ創業100年のこの年に、浅野茂太郎会長の勇気ある決断を再度お願いと訴えが強調されました。
 埼労連議長・伊藤さんは、しっかりとした労働組合の存在は、産業・企業の発展にプラスになること。その際、労働組合と企業との関係で一番大切なのは、対等・平等の話し合いで合意をはかっていく意思があるかということですが、明治には、今のところその姿勢を見ることが出来ない。
 神奈川労連副議長・山田さんは、この争議の人権侵害を放置したままでは、明治ホールディングスは日本でも世界でも信頼を得ることは出来ません。本当に企業を発展させたいと経営陣が考えるのであれば、何よりも先ず争議を解決させることの必要を訴えられました。
 決意表明の小関団長は、明治グループ経営トップの浅野会長は、この6月29日第7回株主総会で、会長職を退任し「相談役」になります。頑なな姿勢を貫くことなく、争議の当事者としての責任を果たし、全面解決を決断することで、100周年を迎え、真正なる企業の発展のスタートとする記念すべき年にすることを強く訴えました。
【要請の要求事項】
 一、中央労働員会審査が5月19日「結審」しました。争議解決に対する経営陣の頑なな拒否姿勢を改め、全面解決に向けた「話し合い」の場を設定することへの決断を求めます。
 一、明治グループ100周年、記念すべき年の第7回株主総会において松尾社長を代表とする新しい経営体制が誕生します。企業活動の未来を見据え、この局面での全面解決への英断を強く求めました。

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