4月活動レポート
(5月9日)

1.第4次 株式会社明治社前「座り込み」行動 4月8日
 明治乳業の不当労働行為による賃金・昇格差別闘争が31年におよぶ中で、全国9事業所32名の中労委闘争は、1月13日に全ての証人調べが終了し、5月19日最終準備書面提出、意見陳述が調査期日として位置づけられました。
 この4ヵ月間、経営判断で争議解決を求め、明治HD社前での座り込みを1月、2月、3月と多くのご支援をいただき行ってきました。
 8日の行動は、暑い日差しの中27団体52名で実施しました。主催者挨拶:松本議長(支援共闘会議議長・千葉労連議長)、 連帯激励挨拶は、全労連・全国一般東京地本書記次長:龍前さん、国公労連中央執行委員:伊藤さん、明乳争議支援千葉県共闘会議議長:高橋さん、東京地評議長:森田さん、北区労連幹事:野中さん、特殊法人労連:篠原さん、JAL争議原告団:福永さん、 日本国民救援会東京本部書記長:小沢さんなど等の運動の立場から、明治は、争議を解決することが社会的にも強く求められていると、強く声をあげていただきました。 この4月7日、8日と2日間、準備しましたが、7日はあいにくの雨に見舞われて中止とせざるをえませんでした。連絡漏れが必ず起きることから現地に着きますと、雨をもろともせずに12名が駈け付けていただきました。感謝です。会社は、すでに正面門扉を人一人通り抜けられるスペースのみ開け警備員1人立たせていました。


2.月定例3点宣伝行動=明治HD社前〜みずほ銀行本店〜株式会社明治社前 4月12日
 定例の3ヵ所宣伝は、天気に恵まれ新たに作成したリーフレットを配布し行いました。これまでの明治HD社前での「座り込み」行動の位置づけを報告し、近隣の経営者・働くみなさんのご理解を求め行いました。通行人の方から、カラ刷りのリーフを手にし、どの様な宣伝なのですかと声をかけてきました。2千名からの人減らしを強行するために、反対する労働組合・労働者を排除するため、見せしめ的に賃金・仕事差別をしてきた明治のもとで闘っている争議団の宣伝です。
 その様な支配経営の中で見てください、この様な3つの異常をきたしています。(争議が絶えない、製品事故の多発、死亡災害)と説明。信じられないと感想を置いていかれました。


3.事業所宣伝 (株)明治戸田工場 4月19日
 埼玉県戸田市根岸の荒川沿いにあります戸田工場(明治製菓と経営統合後に、事業再編前は関東工場)前で、隔月定例の宣伝をお昼休み時間帯で行いました。
 参加者は横田さん(戸田地区労議長)、野中さん(北区労連)、斉藤さん(建交労埼玉)方々と争議団からも工場に向けて訴えがされました。
 地域から9名と争議団から8名参加の20名で行いました。


4.中労委共同宣伝行動 4月20日

 中労委共同宣伝参加団体は、東京私教連鶴川高校、茨城私教連土浦日大、建交労京王新労組、全労連・全国一般昭和ゴム労組、公務公共一般労組、明乳争議団の6団体です。
 鶴川高校から、中労委からの勝利命令に対し学園側が行訴する。中労委の緊急命令を勝ち取り、東京地裁が過料を突き付けられた学園が、教壇外しで闘ってきた先生がクラス担任を勝ち取ると報告。その他係争中の各争議の報告と中労委からの救済を望む声をあげました。
 明乳争議は、5月19日最終準備書面提出、意見陳述をおこないます。いよいよ31年にも及ぶ長期争議解決は、この中労委の場で11名の証人調べのなかで、改めて、この事件は、典型的な不当労働行為である差別事件であることが立証された。
 解決を生み出すには何としても「救済命令」しかありえないと強調し伝えました。
 必ず果たしていきたい旨伝えました。


5.量販店=イオン津田沼店宣伝・要請 4月23日
 この間、明治が取引する量販店セブン&アイとイオン本店に対し、「食の安全・安心」が21世紀に入ってからでも33件もの不祥事を起こしている。これらの大多数は取引先にも国民・消費者にも正しく伝えていないこと。相手先にわからなければ「それまでよ」と儲け本位に走ってきているがために、不祥事が絶えないことであることを伝えてきましたが、「イオン」本店に至っては、要請・話しを聞く部署・窓口を定めることも出来ない姿勢を繰り返し、挙句には完全拒否に至っていました。
 そのような関係から、明乳争議支援千葉県共闘会議と争議団は、イオン津田沼店前で宣伝と要請をおこないました。
応対してくれた副店長は、食の安心・安全問題に関しては、2000年の雪印大量食中毒事件のときは、大変な困難を経験しました。皆さん方のお話は、私どもの考えと位置づけは同じ姿勢ですと考えを述べておりました。
また、示された不祥事の数々は初めて知りましたと話しています。
 この様な明治の企業体質に対し、メーカーとお客様の懸け橋を担っているイオンさんの役割は、「食の安全・安心」を追求する立場から重要な役割をもっていることを強く要望しました。


6.明治HD浅野茂太郎会長宅要請訪問 4月23日
 経営判断による長期争議解決を求めて今月も訪問しました。

争議の当事者である明治HD浅野会長への要請書の一部紹介
 多くの証拠でも明らかな旧明治乳業時代からのイジメ・差別・人権侵害の事実は、労働委員会や裁判所の不当な判断によっても免罪されることはありません
 本社の指揮で職制機構を総動員し、「インフォーマル組織」を一気に結成すると同時に、従業員を「紅組」「白組」「雑草組」と分類し、昇給や仕事差別で脅しながら個々に転向を迫るという、凄まじい不当労働行為が全国で強行されたのです。
 この事実は、労働委員会や司法がいかなる判断をしようとも、絶対に消滅することのない歴史的事実であります。


7.明治HD松尾正彦宅要請訪問 4月24日
 社長夫人と直接お話しすることが出来ました。訪問時に応対していただくならば近隣へのチラシ配布紹介は避けることを約束。
明治の「負の遺産」を経営統合時、当時取締役だった社長自身受け入れてしまった。明治乳業の悪辣な労働者管理を是非知っていただきたいと当時のチラシ等持参しお渡ししてきました。

松尾社長への要請書の一部紹介
 大阪工場の松本寿子さんへの隔離管理は人権問題として国会でも追及されました
大阪工場に働いていた松本寿子(労組組合員)さんは、非正規女性労働者らの要求を組織して工場に求めるなど、働く女性の立場で献身的に活動を行っていたのです。
 しかし、松本さんの活動を嫌悪した会社は、差別・排除を狙い男性労働者らが働く港湾下請け会社に11年余もの長期間出向としたのです。そして、まともな仕事を与えることなく、世論と運動によって職場復帰を勝ち取る迄の2年半は、港湾倉庫の横に作られた一畳半の隔離部屋に押し込み、半日も要しない伝票整理の仕事しか与えなかったのです。夏は西日が差し込み30度を超えるような過酷な隔離生活を強いたのです。この事件は、人権問題として社会的にも旧明治乳業への批判が広がり、会社への抗議ハガキや、日本共産党の議員が国会で追求するなどの闘いによって、11年余りを経て隔離部屋から解放され大阪工場に復職したのです。
 これら人権否定の歴史的事実も含め、今こそ負の遺産として清算すべきです。
5月訪問においては事前に訪問日時をお知らせしておこうと考えています。


8.第5次 明治HD社前「座り込み」行動 4月27日
 4月8日に引き続き、第5次座り込みを28団体56名で実施しました。

主催者挨拶 明乳争議援共闘会議議長:松本さん
連帯挨拶 東京地評議長:森田さん、国公労連:宮垣さん、江東区労連:中村さん、
JMITU柏地域支部:金子さん、元東京争議団:矢田部さん、航空連:竹島さん、
JAL乗員原告団:池田さん、特殊法人労連:篠原さんら皆さんから激励と明治は即刻解決を決断すべきだと声をあげていただきました。

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