10月、11月活動レポート
(12月16日)

@定例3点セット(明治HD〜みずほ銀行本店〜(株)明治)宣伝 10月13日 

中労委全国事件、第3回中労委審問で安部証人が切々と訴え

中山元社長(会長)自らがスパイ強要 登用試験合格、最初の仕事が監視とスパイ
 証人として尋問に応じた安部勝士さんは愛知工場などの労組支部で書記長をするなど活発に組合活動をおこない、一方で職制コースへの登用試験にも合格しました。
 上司である中山主任(後に社長・会長)は安部さんを居酒屋に呼び出し、合格後の最初の仕事として組合活動家へのスパイ行為を強要したのです。当時の労組支部長の背後関係・資金源・活動内容…などの調査・監視でした。
 
「スパイはできない」と拒否 その後は仕事与えず人事考課「E」評価ばかり
 安部さんは人道的立場から、中山主任にスパイ拒否を宣言しました。
その後、安部さんに与えられた仕事は構内の掃除、草むしりなどであり職分・職位にみあった仕事は全くありませんでした。また管理室の壁の前に座らせておく毎日でした。人事考課は毎年、全休者(病気で1年間1日も出勤しない人)の次に悪い「E]評価ばかりでした。これらの差別・排除は香川工場に転勤しても続くのです。

今でも忘れない 明治の差別と仕打ち  ―安部さん談― 
 明治乳業を退職するまで差別扱いを受け、資本の悪らつな本質を身をもって体験しました。明治は個人の思想・信条や組合活動を平然と侵害する会社で昇進・昇格、賃金差別はひどいものでした。今でもその酷い仕打ちを忘れることができません。



A事業所宣伝 10月20日、11月17日 
 10月は神奈川工場(市乳)、戸田工場(市乳)宣伝を行う。
 11月は坂戸工場(菓子)、埼玉工場(粉ミルク)宣伝を行う

竃セ治は「3つの異常」をただし 健全な経営に立ち直ることを求めます

「食の安全」「働く人の生命・人権」どこへ

 食品企業の命は、消費者に安全・安心な製品を届け、食してもらうことにあります。こうしたコンプライアンス理念と、その企業環境を整えることが急務です。
 ところが竃セ治には過去から不祥事が絶えません。いまこそ健全な経営に立ち直り、ブラック企業の汚名を返上しようではありませんか。
 これは全社員の願いであり、6月の株主総会でも問いただされています。

●不祥事・不正行為たえない
 2000年以降33件もの製品事故・不正行為が。  放射能汚染対策の強化を・・・。
●異常に多発する死亡災害
 40年間に7人もの死亡災害が発生   安全教育の充実が大切。
●半世紀も続く人権争議
 社員の人権守ることは消費者の人権擁護に。

 

B中労委定例共同宣伝 10月21日、11月11日 
   明治乳業争議団、全労連・全国一般昭和ゴム労組、建交労京王新労組、公務公共一般労組、茨城私教連土浦日大で、第三水曜日を基本として共同宣伝を行っています。

中労委第一回審問 
人事考課評定者=山口証人 恣意的運用の事実を吐露

人事考課評定者が自ら体験を証言 「査定マニュアル」通りやる人は1人もおらん…
 現在、審理中の明治乳業事件、中労委尋問の中で明らかになった大きな特徴は、差別の主要因となる人事考課・昇格の恣意的運用の事実が鮮明になったことにあります。
 会社・明治乳業は過去一貫して、人事考課制度と評価の仕組みについて「複数の評定者間で打ち合わせ、評定基準をそろえた上で行う。評定者の感覚の違いによって左右されないためである」と主張し、公正公平に行われているとしてきました。ところが実際に部下の人事考課の評定にあたってきた山口証人(当時係長)により、それは全くでたらめであることが証言されました。

勤怠・仕事の評価ではなく 評定者の胸先三寸の人事考課
 初めて部下の査定評価に当たったとき、先輩係長から「お前の部下の○○の人事考課をどう付けたか」と云われ、「本社人事部から渡されたマニュアル通りに査定し、ほとんど「C」評価です」と答えました。
 聞き質した係長は「ダメなんだよ。○○は係長にするんだから、全部「B」考課にしろ」と訂正を指示するのでした。山口さんは云われるまま仕事の評価ではない「B」考課に書き直しました。
 疑問を感じ、同じ係長20人くらいに査定のあり方について聞いたところ「ああ、本社の査定マニュアル通りやっているやつは1人もおらん」と、すべての係長から同じ答えが返ってきたといいます。
 中労委尋問では、格差の要因として評定者の胸先三寸で極めて恣意的に行われていたことが判明。このことが差別の温床として長く続いているのです。その後、会社の反対尋問でも、このことには触れることなく黙認せざるを得ませんでした。 


C東京争議団総行動 10月23日 
 「一人の首切りも一切の差別も許さない」の一点で共闘する東京争議団が、終日社前・裁判所前総行動を展開しました。

主催者 清水副議長
 小さな声を寄って集って励まし、大きな声にし、大企業にもの言う国にものを言う、このようにして働く者の生活する者の立場に立って運動を続けていきます。

連帯挨拶
東京国公事務局長 植松さん

 実は私は、全税関という労働組合の出身でして28年間差別撤廃闘争をたたかいました。幸いにして、地裁、高裁、最高裁とも勝利をすることができました。
こちらの明乳さん、あるいは芝信、国民金融公庫の仲間、日本航空労組の仲間、石川島播磨の仲間とともにたたかってまいりました。したがって、私も若からず若からずの年になりましたので最後の勝利を手にすべく支援を続ける決意であります。

明乳争議支援千葉県共闘会議事務局長 山城さん
 会社が本来なら話し合いに応じて、ことの事実を判断して謝罪をする、このことが必要でありますが、繰り返し多くの方がこの場で話し合いに応じるよう求めていますが、一向に応じようとはしません。それだけに、裁判所やあるいは労働委員会からこの問題は話し合いで解決した方が良いのではないかと繰り返しありましたが、それにも従わないというそうゆう状態であります。

JAL乗員原告団団長 山口さん
 この夏以降、ホルクスワーゲンの排ガス問題、そして東芝の不正経理、最近では三井不動産、三井住友建設、旭化成建材のこの違法な建築問題、こういうことがマスコミを賑わせました。私は、これまでの明乳のたたかいの、そして内容を聞いて、根っこは同じではないかと思っています。

争議団決意表明 村山事務局長
 中労委審問で、人事考課評定権者の体験者係長まで務めた証人は、明治乳業の人事考課評定の建前と実際に査定を行うことは、デタラメ極まりない運用の不当性を立証していただきました。もう一方の証人は、労働組合支部書記長を務めておりましたけれども、何とか将来的に経済的に安定を図りたいということで、登用試験を受験し合格しました。しかし、合格し最初の仕事がなんと組合幹部の監視、尾行を指示された。
 指示した当時主任を務めていた中山悠氏は、そういう実績を買われて明治乳業の社長、会長に上り詰めた方であります。こういう姿勢を見た時に、本当に明治乳業の経営姿勢は、意のままにならない労働組合、労働者を徹底的に排除するこれが現実であります。
 中労委で勝利することを確信し、最後まで闘う決意です。

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