2014年9〜10月活動レポート
(11月18日)

9月9日 定例3点セット宣伝行動
 明治HD〜みずほ銀行本店(大手町タワー)〜(株)明治本社で宣伝。
 1960年から70年代の明治は、インフォーマル組織をつくりあげ、全国一斉に労働組合に支配介入し、会社の意に沿う労組に変質・転覆を図ってきたこと。
 特に、福岡工場にある福岡支部は唯一会社の介入に屈することなく健全な活動を続けていました。会社が打った手立ては、本社人事権を発動し、関東などの他工場から職制組合員を転勤させ、労組支部役員選挙を数の力で福岡支部を乗っ取った不当労働行為の事実を告発する宣伝を行いました。



9月17日 中労委共同宣伝行動
 中労委に係争中の争議組合、争議団の共同定例宣伝を行いました。
 会社・明治は、資料開示請求に対し、「資料・データーは廃棄、散逸して無い」などと理由を羅列しています。
 中労委に対する争議団としては、資料開示の有無は命令を左右する極めて重要なものです。
中労委は、万難を排して提出拒否する会社に厳しい指揮を求め、あくまでも拒否するならば、申立人らの格差の資料をもって判断し、そのリスクを会社に負わせること求めていきたいことを訴えています。



9月18日 事業所戸田工場、坂戸工場宣伝行動
 隔月一回を目安に宣伝している戸田工場と坂戸工場前で同時刻の12時から13時まで行いました。
 戸田工場前の荒川土手上から、全国9事業所32名が中労委で審査の調査が進められる中で、差別の相対比較をなす重要な賃金関係の資料を廃棄・散逸して存在しないと、都労委からの求めにおいてもうそぶき通し、命令に悪影響を及ぼしたこと。
中労委は、市川事件の東京高裁の求めに応じ会社が提出している平成2年までの資料はあるはずを前提に、厳しく提出を求める指揮を執るよう主張していることを報告しました。
 坂戸工場においては、明治製菓の菓子部門が明治乳業に再編され明治の労務政策のもとで、働かされ方が変わってきていませんか。
長期に亘る労働争議を解決できない経営姿勢が、業績に露わに表れていることに是非関心を持っていただきたいと訴えました。
 宣伝の音を聞きつけた近くで仕事をしているという若者二人が車で駆け寄り、この様な大きな会社で宣伝できることはすごいですね。うちの会社はワンマン経営で大変ですと云い、チラシと宣伝風景を撮影していきました。


9月24日 東京地評争議支援総行動 明治HD抗議・要請
 株式会社明治(旧明治乳業)の親会社明治ホールディングスに長期争議の解決を迫る
明治京橋ビルを紅白の遮断バーで囲い警備会社の警備員でガードする異常な対応のなか、社前に44団体133名が参加し、明治の不当労働行為は許さんと声を轟かせました。
?主催者挨拶 東京地評事務局長 井手口行夫さん
 雇用破壊の安倍「規制緩和」に反対! 憲法と民主主義を守れ! 明治HDは長期にわたる労働争議を解決しなさい。
?連帯挨拶 千葉労連議長(明乳争議支援共闘会議議長) 松本 悟さん
 争議解決できない原因は、中山悠前社長・浅野茂太郎会長です。
?連帯挨拶 江東区労連副議長(明乳争議支援共闘会議副議長) 川村 好正さん
 明治が、未来によい職場をするためには争議解決をしなさい!
?連帯挨拶 生協労連中央執行委員長 北口 道代さん
 明治の商品を愛して食している私たちへの裏切り、労働者を大事にしない明治許せない!
?当該決意 争議団団長 小関 守
 労働委員会や司法の不当・異常な判断を拠り所にして、長期労働争議の解決の決断すら出来ない企業経営姿勢を厳しく暴く!


9月29日 東京大学要請・宣伝行動
 全国9事業所32名に対し、事件審査に一切関わらず不当な命令を下した元都労委会長・荒木尚志氏(法学部教授、任期途中でハーバード大学へ留学)に、公開質問書を2度にわたり送り届け回答を求めています。
 また、東大へ寄付講座名目で475百万円も提供している明治乳業元社長・中山悠氏と荒木教授とは福岡県立修猷館高校の同窓生で「東京二木会」でそれぞれ財界人、教授の立場で報告・講演をする仲であることが判明しました。その様なことから、東大総長に対しても寄付講座の使途と疑惑に答えるよう求めています。
 しかし、東大は、昨年7月29日の要請書と7月31日に持参した要請書を配達証明付でつき返してきました。
何ら理由の一言も添えらないことは、これが学問の府の取るべき姿勢かと抗議の意を伝える要請と宣伝を行いました。


9月30日 全国9事業所32名 中労委第5回審問調査期日
 都労委命令の不当性を、これまで意見書や準備書面提出で明らかにする中で、特に、都労委の当初担当していた中島公益委員が、賃金資料の提出を求めていました。
 しかし、会社は後になって、事業所統廃合などで廃棄処分や散逸してしまい存在していないなどの意見書を提出。それらを止むを得ないとして集団的相対比較なしの個別アラ探し報告書をもとに、差別はないとした荒木会長の命令になっています。
 この事件を解明するためにも必要不可欠な資料として、「新たな開示請求等の申立て平成26年8月13日付」と9月25日付意見書(2)の請求に対して、中労委の考え方については、次回以降の調査において示したいと述べられた。


10月15日 中労委共同宣伝行動
   定例の第3水曜日の朝方共同宣伝を実施してきています。当日、鶴川高校教組、建交労京王新労、公務公共一般労組、明乳争議団で行いました。
 明乳争議団は、調査の中で、資料開示を中労委として厳しく会社に提出を求めていくこと。そして、会社が最後まで提出を拒むならば申立人らの資料、若しくは、中労委としての資料を基に判断する審査の枠組みをどこに置くのかを主張していることなど報告し訴えています。


10月18日 JR川口駅ターミナル宣伝行動
   明治の3つの異常を告発する駅ターミナル宣伝をJR川口駅東口で行いました。戸田地区労、支援する戸田の会や地域の方々と争議団14名で実施しました。
@製品への不祥事・不正 A労働争議が1960年代から途切れることなく現在も係争中 B1980年代から労働死亡災害が7人も発生している。など等は、正に元祖ブラック企業他ならない。
 食品企業としての信頼を得るためにも、食の安全と労働者の権利を尊重して長期に亘る労働争議の解決を決断すべきと訴えてきました。
 通行人から、私は明治のヨーグルトを買っていますが明治で何があったのですか。
労働組合を排除するため100万円から200万円の差別を受けて闘っていますと話すと、なかなか大変だろうが頑張ってと励まされました。
また、しばらく聞いていた女性が弁護士の名刺を差し出しながら仲間に配るからといって10枚ほどチラシをもって帰られるなど、反響がありチラシ450枚を配布する宣伝になりました。


10月28日 全国9事業所32名 中労委第6回審問調査期日
 第5回の調査の中で、次回以降の調査で資料開示の考え方を述べますとありました件で、労使同席の中で公益委員から、先行した市川事件控訴審における東京高裁の「救釈明」への回答書に基づいて、本件の申立人らが含まれている17名。作成時に昭和61年平成2年までについても作成されているはずであることから、全て提出されるよう求めました。
また、11名の申請されている証人全員を採用する。但し、360分で終えるよう指揮がありました。

 申立人らは一旦休憩をはさみ、審査時間に必要なことから若干の余裕を求め基本的に中労委の指揮を受入れることで、進められることが確認されました。

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