明治ホールディングスへ、長期争議の解決を迫る行動展開
「1人の首切りも一切の差別も許さない」

東京争議団共闘会議総行動
(4月25日)

 

 4月25日、4つの争議を早期に解決させることと、この間、東京地裁・高裁から出されてきている不当判決に対し、「首切り自由社会」への後押し許さず、JAL原告団の高裁判決を控え公正な判決を求めながら、司法の独立を堅持せよと終日行動を展開しました。明治HD行動 43団体‐130名

 明治ホールディングスに対しても抗議・要請行動をおこないました。
 
(挨拶要旨)
主催者挨拶東京争議団の泉事務局長
 赤ちゃんからお年寄りまで幅広く口にしている明治は、生産拡大を推し進める中で、人権蹂躙が横行し身も心も壊された労働者が多数発生した。企業憲章からみても遠く離れたことが起きています。放射能から汚染された学校給食牛乳や粉ミルク、細菌入りのプリンなど多く今でも発生しています。
 私も日航の整備会社で、安全を確保する重要な仕事に赴き働いてきましたが、現在争議になっていますが、明治も50年にわたる争議の中で、食の安全が脅かされています。
浅野茂太郎社長が争議を全面解決させることが、真の健康、安全、安心、そして人格、個性の尊重することが、明治が生まれ変わることのできる第一歩であることを主張しました。

連帯挨拶
全労連常任幹事・女性部事務局長大西さん
 安倍内閣は大企業が世界で一番やりたい放題のできる国づくりを、いま推し進めようとしています。この中には正しくいつでも首切り自由、過労死、横暴な雇用の流動化政策です。
 正社員に残りたければ残業代はゼロだ、この様な横暴なことをいま画策しようとしています。こうしたことが行われれば労働者はものを言いたくても契約がいつ打ち切りになってもわからない、正社員がいつ首切りになるかわからない。この様な事態におかれ、労働者は労働者でなく奴隷化してしまうのではないでしょうか。
 労働者は労働組合に入って、権利を主張してこそ労働者として一人前の働きができます。そして、労働者は誇りを持ってその企業を大事に、その製品に誇りを持って働いていけるわけです。
 ここ明治乳業にしても労働組合、争議にかけられた労働組合もそうです。自社の製品に誇りを持って物を売っていく、労働者が真面に働く権利を主張して会社に堂々とものを言っていく、こうした労働組合を嫌ってここ明治乳業では、様々な不当労働行為が行われています。
 安倍政権の雇用の規制緩和、そしていま私たちが労働組合を守って闘う、争議勝利に向けての闘い、この闘いを切り結んで私たちの力で大きく勝利をさせていきましょう。
 女性として食品の安全性については大変強い関心を持っています。不当労働行為を行う自社の製品に、こうした製品の安全性は大変不確かなものではないでしょうか。
消費者としても是非この労働争議解決していくうえで、ご通行中の皆さんも是非私たちの運動にご支援、ご協力をお願い申し上げます。と、呼びかけられました。

東京地評常任幹事・明乳争議支援共闘会議事務局長の菊池さん
 差別的な人事制度、そして会社は全国の工場にインフォーマル組織をつくりながら長期にわったて差別をつづけ、会社は組合を乗っ取ってきた。こうゆうことによってこの争議が生まれたわけであります。
 闘う労働者、労働組合は当然の権利であります。それを侵害し支配してきたことに強く怒りを感じ取っています。
 この明治の企業のなかの7割を超える労働者が、正規で働く労働者でなくて、最低賃金ぎりぎりのこうした時給の中で、この巨大企業の生産を続けている。この明治の本来であるならば、労働者の安定雇用や労働条件の改善をはかることが当然ではないでしょうか。
 昨年7月都労委命令、極めて異常な命令が出されました。しかし、こうゆう命令によって、この会社が正当であるということは全く言えない。その内容、手続き極めて不当で、都労委の自殺的行為でありますけれども、審問にあたった委員が交代をして、その後の委員が結審後1年7ヶ月もかかって命令をつくった。それ自体が全く不当でないでしょうか。内容的には、先駆けて争われた市川事件の東京高裁は、集団性を認め、他の集団間には有意な格差があるということを認めた。その格差の原因について、会社の聖蹟評定が組織的に行われた。こうゆう主張する原告らを妥当する余地があると判決は書きました。
 ところが、同様な事件であるにも関わらずこれらの内容を一切認めていない。必ずやいま中労委で闘いを続けられていますけれども、正しい真実を明らかにされることを強く感じています。
 明治ホールディングスは、この様な司法の判断を待つまでもなく問題の自らの非を認めて、我々と真摯な話し合いを行うべきだと浅野社長に呼びかけました。

JAL乗員原告団長の山口さん
 先ず、最初に、明治乳業争議団の粘り強い闘いに心から敬意を表したいと思います。そして同時に、浅野茂太郎社長早く、早期に解決しなさい。これを先ず声を大にして本社前で訴えたいと思います。
 明治乳業の闘いも我々原告団の闘いも食の安全、空の安全、安全第一の経営を行うのか、利益第一の経営を行うのか全く同じ闘いであります。
 明治乳業の闘いについては、東京争議団の方々と一緒に行動をする中で明治乳業がやってきた差別、そしてチームワークを破壊する人事のあり方について心から怒りがわきました。定年時まで新入社員と変わらないようなこういった賃金で追い込んでいく、労働組合を潰そうとするこういうやり方は、決して許されることではありません。
 成果賃金などと云うのは、組合を潰すためのやり方であって、経営自らが確信を持った経営を行えば、労働組合の批判に対して堂々と交渉ができるはずです。正々堂々と論議を行わず避けて通るような経営は、社会的に許されるはずはありません。
 そして、昨年の労働委員会の報告を聞きましたら、明治のグループは、大学の研究者に、研究費とした名目で買収しているのではないでしょうか。非常に大企業としてのあり方に対しても心から怒りを感じます。
 日本航空では37年前に、アンカレッジ空港で、当時は牛肉の輸入は禁じられていたので、生きた牛をバラ済みして日本に運ぼうと離陸時に墜落した事故は、パイロットの酒気帯びとして片づけられていたが、原因は、牛のバランスが崩れ重心が移動したためだとわかった。この輸送に対し、労働組合はずっと前から危険性を指摘してきたが、日本航空は労働組合の云うことをきかずに、アメリカの云うことばかり聞いてきた。
 私の労働組合活動の原点は、安全、命を守る闘いだということであります。JAL不当解雇撤回の闘いも明治乳業のこの不当な差別の闘いも勝つまで共に勝つまで頑張ることが強調されました。

当該決意として村山事務局長
 皆さんに支えられてこの争議の闘いも、この4月18日をもってなんと29歳にもなってしまいました。この歴史の中で、私たちの職場の中で、浅野社長と団長小関と労働組合市川支部の中での支部長争いをした人物がいま社長です。
こうゆう労務政策のもとで私たちに対して、要求を掲げて運動する組合、労働者に対して、生産阻害者、職場秩序破壊者などとならず者扱いをしてきたのです。その姿勢はいまだに変わっていないでしょう。私たちの正当なる行動に対し要請に対して、このビル一帯にバリケードを張り巡らし責任者は姿も見せず、警備会社にすべてを託すこの様な非常無頼な態度は断じて許されない。
 市川事件はすでに最高裁までいきましたが、東京高裁での事実関係の認定、このもとに於いて話し合いの場をつくることが出来るのであります。
 昨年7月9日の全国事件命令の不当性を一例上げれば、一つの労働組合を潰すために福岡支部、全国から職制17名を移動させて、労働組合役員選挙にインフォーマル組織の役員を当選させる。こんな不当労働行為が、陳述書でも証言の中でも立証されているにも関わらず、都労委は一切これらに触れない。41年代に全国一斉にインフォーマル組織が作られていたものを、それぞれの職場で自主的に作られた組織だと、この様な馬鹿げた判断をしました。
 年間200万円からの差別、格差でも証言の中ではっきりしました。しかし。これらの事実にも目を向けなかった。こういう誤った判断命令のもとに明治は寄り添っているのです。
 我々にかけた不当労働行為は、生涯消すことのできない事実なのです。私たちこの闘いも多くの仲間が古希を迎えてしまいました。様々な議論がありますが、命あるうちにこの争議を何が何でも解決させていこう、この一点で私たち団結しています。
 山口さんから話もありました、29年間の粘り強い闘い、それはとりもなおさず私たちの要求と消費者の皆さんと支援に駈け付けてくださる方々と心一つになりうるからです。争議解決を勝ち取るまで頑張ります、皆さんからのご支援を改めてお願いし決意とします。本日はありがとうございました。


明治HD東京争議団総行動


司会者:江東区労連事務局次長・中村さん


主催者挨拶:泉事務局長


連帯挨拶:全労連常任幹事女性部事務局長・大西さん


連帯挨拶:東京地評常任幹事・菊池さん


連帯挨拶:JAL乗員原告団団長・山口さん


決意:村山事務局長


解決めざし団結ガンバロウ

要請書

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