明治HDへ長期争議解決を求める抗議・要請に全労連・東京地評総行動
(5月29日)

 大企業は、利益至上主義・株主本位の経営を改め、地域、国民、労働者、環境などに対する社会的責任(CSR)を果たすことを厳しく求め、全国から31労組・争議団が参加し、「すべての争議の早期全面解決を! 地裁・高裁は公正な判断をおこなえ! 震災復興、原発ゼロ社会を実現しよう! 『首切り』自由の社会を許すな! 憲法を職場とくらしに活かそう!」をスローガンとして要求し、「5・29全労連・東京地評争議支援総行動」を展開しました。
明治ホールディングス社前に131団体・385名が結集!

主催者挨拶に立った東京地評伊藤議長 (各挨拶全文はブログを参照してください)
 明治の「企業行動憲章」を紹介し、明治は、不祥事・不正行為をかさねながら、平行して半世紀にも及び、働くものの人権を否定し、解雇・差別を強行してきました。まさに、ブラック企業の草分け的存在ではないでしょうか、と、公正かつ誠実に行動していれば、学校給食用牛乳から放射性セシウムが検出されるでしょうか、粉ミルクから放射性物質が検出され、40万缶無償交換しなければならないことが起こるでしょうか、プリンの細菌汚染で23万個回収しなければならないことが起こるでしょうか、防衛医科大学との粉ミルク落札価格の官製談合で、東京支社に家宅捜査が入ることがあるでしょうか、行動憲章の一項に、「私たちは、従業員の多様性や人格・個性を尊重するとともに、安全で働きやすい職場を確保し、創造的で活力ある組織を目指します」と謳っていることをから、明治の経営姿勢を告発し、明乳争議へのご支援とすべての争議の早期勝利解決、憲法が生きる職場をつくるために、東京地評、みなさんとともにたたかう決意を表明しました。

連帯挨拶の紹介

明乳争議支援共闘会議議長の松本さん
 明治乳業争議全国事件の都労委命令を直近に控え、労使の話合い解決を浅野茂太郎社長に訴え、明治乳業争議の本質は、会社がまともな労働組合を乗っ取り潰し、賃金・昇格差別を実行した典型的な不当労働行為事件です。事件が解決しないのは、会社が東京高裁の和解提案にも応じない、争議団との話合いにも応じない、不当な態度をとりつづけているからですと断言。
 明治HDという会社はどういう会社なのか、3大不祥事をくり返すきわめて、典型的なブラック企業を紹介(@不正・不祥事が絶えない。A社員の事故死事件が7件も起きている。B人権侵害や差別事件など憲法や法令を遵守しない)。
 会社のためにも社員のためにも争議団のためにも、決断をするときです。私たちは、浅野社長が争議解決を決断するまで、全力で闘うと決意を述べる。

農民運動全国連合会事務局長の笹渡さん
 長年にわたって労働者の尊厳、権利、そして食品企業に働く労働者として、食の安全を守るために奮闘されてきた明治の争議団のみなさんに尊敬と労いの言葉と、闘いを支えてこられた仲間のみなさんに心からの連帯のご挨拶がありました。多くの酪農家の仲間は、明治に牛乳を出荷し、明治は、酪農家から牛乳の提供を受けて加工し、消費者のみなさんに製品を販売しています。切っても切れない関係にあり、食品は安全であってこそ食品なのであって、生産者にも乳業メーカにも、特別の責任、モラルが求められているにもかかわらず、明治は、生産現場の酪農家の努力を裏切る社会的に許されない行為を繰り返していること、明治が1日も早く争議解決を決断することは、今日における社会的責任を明らかにし、明治に牛乳を出荷している酪農民の強い願いであり要求であること、最後まで共に闘う決意を述べていただきました。

神奈川労連事務局長の山田さん
 神奈川県内の宣伝行動に参加していつも思うことは、なんと時代遅れの、なんと時代に逆行した争議かということです。明治ホールディングスは一刻の猶予も無く直ちに解決をはかるべきです。
 全国においても神奈川においても、労働組合活動や思想信条などを理由とした差別が大企業などにおいて行われてきましたが、人権侵害のやり方に対し労働者・国民の闘いによって、ほとんどの企業が反省し争議を解決しています。
 神奈川においても、同じ業界である雪印乳業や東芝など、数多くの企業が日本の中でも世界でも通用しない差別事件を解決しています。
 グローバル化が言われるなかで、世界を相手に商売をしようと思えば、大企業といえどもこうした人権侵害の差別争議を解決せざるを得ないということです。

争議団を代表しての小関団長の決意
 11年11月に結審されている都労委全国事件の命令が大変遅れていますが、この夏お盆前には命令が交付される。必ず「救済命令」を勝取りそれを契機に一気に争議全面解決の道筋をつける決意であります。
 また、主催者や多くの連帯挨拶にも触れられていました、不祥事・不正事件などにありますように、企業行動憲章に基づくならばあり得ない事件が多すぎる。経営の背景にあるのは、労働者への差別や権利侵害があり、消費者の皆さんにも何も応えないこれらの姿勢を質すことが求められていることに、食品労働者としての食の安全・安心を求める立場からも、この争議に何としても勝利まで頑張りますので最後までのご支援をお願いします。

要請書

一、明治は、29年争議の解決を決断せよ!
一、明治は、不正・不祥事を繰り返すな!
一、明治は、食の安全・安心の責任を果たせ!
一、明治の官製談合は許さないぞ!
一、浅野社長は、反社会的責任を取れ!
一、明治は、株主質問に応えろ!
一、明治は、労働者イジメ、差別をやめろ!
一、差別をやめ健全な企業にもどれ!
一、我々は最後まで闘いぬくぞ!

団結三唱
 ・首切り自由の社会を許すな 憲法を職場とくらしに活かそう!
 ・地裁、高裁は公正な判断をおこなえ!
 ・震災復興、原発ゼロ社会を実現しよう!
 ・明治乳業争議とすべての争議の早期全面解決をめざし
   団結して頑張ろう、頑張ろう、頑張ろう。

 


左から司会者:東京地評常幹久保さん
主催者:東京地評議長伊藤さん
農民連事務局長:笹渡さん
千葉労連議長:松本さん


神奈川労連事務局長:山田さん


明治HD抗議・要請参加者


明治HD抗議・要請参加者


明治HD抗議・要請参加者


争議解決めざし団結ガンバロー

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