全労連・東京地評争議支援総行動
(5月31日)

明治HDに28年争議の全面解決と放射能汚染製品の原因究明を求める!
 全労連・東京地評は、すべての争議の早期全面解決を掲げて終日行動を展開しました。
明治乳業争議団・同支援共闘会議も明治HDに対し、28年目の争議全面解決と福島東電原発の爆発による放射能・セシウムによって、町田市の「学校給食牛乳」や幼児用粉ミルク「明治ステップ」などから、最大値30.8ベクレル/sが検出されているにも関わらず、マスコミなどから原因究明を求められているにも関わらず、いまだに社内に「箝口令」を命じ、口を閉ざしている。労働者の権利をないがしろにしている下では「食の安全・安心」を作り出せない異常な企業体質改善を求めて抗議・要請を行いました。
 明治HDは、事前アポに対し電話は取り継がせない、言伝も受けないように指示している。写真でもお分かりの様に、紅白の遮断バーでビル全体囲み、正面及び裏通用出入り口にも警備会社を特別に動員する異常な対応を今回も行なって来ました。

 主催者挨拶に立った東京地評伊藤議長は、放射能汚染が国民に深刻な事態をもたらしている。牛乳や粉ミルクが汚染されていることは、食品の安全を提供しなければならないことは、企業の社会的責任として当然追求しなければならないことを強調しました。
また、全国事件が都労委からの命令待ちになっている。ここに集まられている皆さんと力を合わせて、「救済命令」を勝ち取るため地評と共に頑張りましょうと激励がありました。

 明治乳業争議支援共闘会議松本議長は、二つの争議を解決するため、次回の株主総会で明治HDの社長にご栄転される浅野社長に、争議解決を決断する事を求めるために行動に参加してきた。3月期決算報告を見ても減収・減益の状態を作り出している。会社の発展、社員のため、消費者のためにも、この争議を早期に解決を図ることが、将来のため浅野社長が求められていること断じ、今後強く求めていく事を強調しました。

 争議団として小関団長は、明治の異常な企業体質として、一つは、2000年の雪印の大量食中毒事件から23件もの不祥事・不正・食品衛生法違反を繰り返してきていること。二つは、1976年以降入社間もない若年労働者など7件に及ぶ死亡災害が発生し、それらの類似災害の教訓が活かされていない問題。三つは、1960年代から労働争議が絶えない企業体質であることの3つの異常を告発し、ただちに争議全面解決を決断することが、企業の発展につながる事を改めて強く訴えました。

 明治HDに対するこの行動は、明治製菓を親会社とする昭和ゴム会社の経営権をファンドに譲渡する中での経営再建で運動してきた、全労連・全国一般昭和ゴム労働組合と共同した取り組みでした。東京地本委員長室井さんから連帯表明と、当該書記長エビ原さんの決意表明がありました。
 この行動に115団体・340名が結集し明治HDに諸問題の解決を迫りました。多くの参加者は会社の応対の仕方に怒りの声をもって、明治の商品は解決するまで絶対に買わないと表明する方もいましたし、通行中の若い二人連れが、警備員が要請団を阻止している状態をスマホに撮っていく情景も見られました。

シュプレヒコール
一、明治は、争議全面解決を決断せよ!
一、明治は、放射能検査数値を示せ!
一、明治は、放射能汚染を隠ぺいするな!
一、昭和ゴムの再建放棄した責任を取れ!
一、ファンドに売り渡した責任を取れ!
一、明治製菓は交渉に応じろ!



支援に駆けつけ演奏するトランペッター松平晃さん


主催者挨拶の東京地評議長:伊藤さん
右隣・全国一般東京地本委員長:室井さん
右端・明乳争議支援共闘会議議長:松本さん
左端・司会者全国一般東京地本書記次長:森さん


バリケードの異常な前に参加する支援者


支援の皆さん


明治HD前を埋め尽くす支援者


異常な対応をさせている明治


争議の全面解決求め団結ガンバロー

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