明治HDに事業再編を迎える前日に「争議解決」を求める行動
(3月31日

 明治乳業が抱え込んでいる「負の遺産」の労働争議は、4月18日、都労委に申し立ててから満26年になります。この間、解決への節目は大きく分けて3度ありました。一度は、東京高裁が発した「和解勧告」は、長期にわたる最後のチャンスとして、双方に強く求めたのに対し、争議団は受け入れを表明しましたが、会社は、頭から拒否しました。
 二度目は、2009年4月、国内市場の頭打ちの打開策として、明治乳業と明治製菓が経営統合し持ち株会社「明治ホールディングス株式会社」を親会社として設立。この際にも、明治製菓に対し、明治乳業の抱える企業体質をしっかり整理させたうえで、経営統合に踏み出すことを求めました。そして3度目は、経営統合でシナジー効果(相乗効果)を満たすことができなかった。(第一回株主総会回答)とした中で、2011年4月1日、明治製菓の菓子部門を吸収させ、食品の「株式会社 明治」と薬品の「Meiji Seikaファルマ株式会社」の事業再編が節目でした。これまで、「明治乳業」が社名を改称する前に、争議を全面解決し新たな歴史に踏み出すことを求め運動をしてきました。 

 3月11日発生しました「東北関東大震災」に於いて、甚大な被害を受けられた方々へ、心からお見舞いと哀悼の意をもって争議団としてすべき行動を自粛してきました。
 しかし、新会社への移行を前日に控えた3月31日、明治グループも震災被害を受け生産縮小が余儀なくされている中、災害から生産回復を一日も早く、そして、内部留保を震災復旧に還元し、今こそ企業の社会的責任を果たすことを求めることと同時に、闘いをしっかり継続していく意思を示す位置づけで、緊急に行動を行いました。

 お昼の緊急行動に38団体・64名が結集していただきました。
主催者を代表して永瀬事務局長が、社名変更を契機に長期労働争議の解決と事業再編を理由とした雇用破壊、労働条件の切り下げなど不利益変更は許されないことを。
 連帯挨拶に、全労連小田川事務局長は、新明治の代表者になる浅野さんは解決する責任を負っていることを。農民連白石会長は、震災と原発問題で野菜や牛乳が出荷停止のもとで、明日の生活をどうするのか深刻な状況をこれから農水省に交渉すること。東京地評松本事務局長は、粉ミルクなど被災者への物資提供へ敬意を表し、合わせて企業行動憲章によると、従業員の多様性や人格・個性を尊重するならば直ちに争議を解決すること。埼労連諸井さんは、明治製菓関東工場と明治乳業関東工場の対応の違いを対比して異常さを報告。争議団の小関団長は、今闘われている全国都労委事件で、会社から提出されている「報告書」なる書証の中に、休日の日に「ミス」を犯したと偽造したものまで含まれている異常さを告発。今年こそが解決への道筋をつけると決意を述べました。

 祝すべきスタートを切る前日にも関わらず、(要請書)を携える要請団を警備員にバリケードを作らせ拒否させた明治HDと最後の商号日の明治乳業がとった態度は異常です。

シュプレヒコール
一、 明治乳業は差別争議を解決しろ!
一、事業再編を機会に争議解決しろ!
一、明治乳業は当事者責任を果たせ!
一、明治HDは親会社として責任をとれ!
一、内部留保金を震災に還元しろ!
一、原発汚染から酪農民をまもれ!
一、乳価の大幅引き上げを決断しろ!
一、TPP参加反対を表明しろ!


緊急行動に参加の皆さん


オープニング奏者:松平さん


主催者挨拶−支援共闘会議:永瀬事務局長
右側 連帯挨拶−全労連:小田川事務局長
左側 司会者−江東区労連:川村副議長


連帯挨拶−農民運動全国連合会:白石会長


連帯挨拶−東京地評:松本事務局長


連帯挨拶−埼労連:諸井さん
右側 決意表明:小関団長


要請の入場を拒む警備員


明治HDへ怒りの拳と闘う決意

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