全国事件(都労委)申立人側最後の証人調べ
(5月11日)

  大阪工場の申立人15名を代表して伊藤武治証人が証言をしました。
労働組合大阪支部活動が旺盛に取り組まれていたその裏で、会社は、インフォーマル組織(志宝会)の結成に至る生々しい組織の分断と組合支部乗っ取りの手口を秘密会議の内容を録音した証拠を示し、会社による直接介入の実態を証言。人事考課評定者である志宝会メンバーの主任、係長らによる徹底した仕事差別やイジメ・嫌がらせを日常的に加え、仕事ぶりを理由に職分昇格を遅らせて標準的従業員との比較でも年間100万円を超える格差を明らかにしました。
差別攻撃のある一方で、作業実態は、職分の上下に関係なく全員が昼夜を問わず、日々出勤時間が異なる複雑な勤務形態のなか交代で同じ仕事をしていた。それであっても、著しい職分賃金格差が生じることは、職分制度や人事考課制度上からもあり得ないことだと書証を示して立証しました。
特に、入社から37年かけてやっと「1ランク昇格」(標準者は6年で昇格)した申立人の一人が、「人間としてやっと認められた気がする」と奥さんに話して喜んだと云う彼は、翌年に病に倒れ亡くなった事例を声を詰まらせながら紹介しました。
 結局のところ、「赤、生産阻害者」のレッテルを貼られて人間性まで否定され差別を定年まで受け続け年金生活にも影響している現状を訴えました。
 最後に証人は、15人申立人の中で懸命に病と闘っている人、親の介護に従事している人などを紹介し、不当労働行為救済に向けて早期解決への審査指揮を強く求めました。

職分比較表の一部



証言を終えて感想とお礼を述べる伊藤証人


伊藤証人主尋問を担当した倉内弁護士


(故)間宮さんの遺稿となった陳述書であることを証言した金井弁護士


傍聴支援者の皆さん


証人と二人三脚で苦労し証言に胸熱くした井村副団長

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