明治乳業争議支援共闘会議「第13回総会」
(1月23日)

 前回総会から1年が経過し、市川工場事件に対する最高裁不受理決定と明治製菓と経営統合による親会社「明治HD」設立という、情勢が大きく変化するもとで、支援共闘会議と争議団は、二つの角度からの方針を明らかにして闘ってきました。
 一つは、最高裁の不受理決定によって確定した東京高裁の事実認定にもとづき、司法判断で確定した「残存する未払い差別賃金」を精算せよと明確にし、迫ってきたこと。二つは、都労委で闘っている全国事件を、市川工場事件をはるかに上回る深刻な賃金・職分格差や、各事業所での不当労働行為・差別攻撃の赤裸々な実態が鮮明にされ、明治乳業を許さない全国的な闘いをしてきていること。等などの運動の前進を確認しました。
 この間、親会社・明治HDを重視して4次に及ぶ社前「座込み行動」と、各種総行動で迫りましたが、電話「アポも取次がない・拒否」する。要請書すら受け取らない。警備会社を盾に姿を見せないという、東京高裁確定にも背き異常なまでの態度を取り続けています。
総会では、明治乳業の異常は、@半世紀近くも労働争議が絶えない体質。A不祥事・不正行為の絶えない体質。で、あること。その最たる問題は、利益優先の経営陣の魂胆から「明治おいしい低脂肪」を「明治おいしい低脂肪牛乳」と表示し「インチキ牛乳」を販売し、旭川保健所に摘発され市場から現物撤収、製造停止の「乳等省令違反」を引き起こしました。この不正は、経営者の責任が強く問われるべきものです。まさに、「人権を守れない企業には安全・安心な商品も期待できない」のであり、労働争議を継続することが、健全な企業活動を求める社内も含めた世論との矛盾を、さらに深めることは明白です。
 これらの情勢のもとで、全国都労委の闘いを取り組みつつ、高裁判決が認定した「未払い差別賃金」の支払い要求などを更に明確にし、全面解決への方針と役員体制を確認しました。
尚、総会には29団体−50名の参加で開催されました。

【役員体制】
議 長:松本 悟(千葉労連議長) 
相談役:西川征矢(全労連顧問)       
戸塚章介(元都労委労働者委員)
副議長:菊池光男(東京地評常幹)、吉田 勲 (埼労連副議長)
山田浩文(神奈川労連事務局長)、管 富美男(茨城労連副議長)
国分博文(全農協労連委員長)、桑田富夫 (全国生協労連委員長)
川村好正(江東区労連地域労組書記長)、斉藤勝一 (東京争議団副議長)
上山興士(農民連副部長−食健連事務局次長)
紺野正裕(全国一般東京地本副委員長)
事務局長:永瀬 登(東京地評特別幹事)
事務局長次長:遠藤道治(江東区労連事務局長)、土井 清(差別連)
当該争議団(矢口、村山、松下)
幹 事:千代田区労協、千代田区労連、渋谷区労連、港区労連、北区労連、豊島区労協、
    新宿区労連、文京区労協、戸田地区労、東葛労連、松戸労連、千葉県争議団
弁護団:倉内節子、松井繁明、菊池 紘、守川幸男、中丸素明、金井克己、
    湯川芳朗、渡会久実、岡田克彦、瀬野俊之

 


開会挨拶の菊池東京地評常幹(副議長)


市川事件と全国都労委事件を報告する弁護団守川事務局長


経過報告と方針提起する永瀬事務局長


活発な議論に参加する発言者


議案が採択され抱負と決意を述べる小関団長

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