全国事件・都労委申立人主尋問
(9月16日)

 9月16日に全国事件の第8回都労委審問において、石川工場・中村証人、京都工場・加藤証人、静岡工場・酒井証人の3名が証言しました。

 中村証人は、2歳の子供の看病で妻が職場を4日間休暇を取り、私が交代で1日休みを申請したが拒否された。休んだところ、「事故欠勤」扱いで2日分の賃金カット、人事考課は「勤怠が悪い」として標準以下の査定を受けた。
腰痛手術で4ヶ月間入院、その間、1円も給料が支給されず妻の実家から借金して生活していた。その後会社から現金持参で謝罪。
職分規定では、後輩に仕事を指導できる職分は「基幹職1級」からとなっているが、私の職分は最低の「技能職」にも関わらず後輩に指導を求められ教育してきた事実等を証言。


中村証人

 加藤証人は、事業所採用者は「非転勤要員」で、本人の同意なしには転勤させることができないが、会社都合(工場閉鎖反対運動にも参加)で2度の転勤を強いられた中で、「加藤さんはまだ色に染まっていないから、頑張ってくれないか」と言われた。
作業ラインに着くと、職分とか職位に関係なく持ち場のオペレーターで指導していくシステムである。「職務遂行能力」は基幹職1級以上の職分だが、私は、その能力を持って仕事をしていたにも関わらず低職分据え置かれた事実等を証言。


加藤証人

 酒井証人は、「富士見会(インフォーマル組織)」は密かに作られ、私の給料袋に会費の徴収票が入っていた、担当者に聞いたところ大変青ざめられ結成を初めて知った事実。
私は、QC活動、安全活動、資格関係、教育・研修などからの排除差別を受けてきた。
しかし、仕事関係では技術部や研究所からの来場に現場の状況を説明するなど、「作業マニュアル」「トラブルシューティング」を作り円滑に作業ができるようにした。それは定年退職後も使われている事実等を証言。基準に満たない「回収製品の再利用」を隠ぺいした事実から、最後に、社内倫理憲章の@家族に恥じない行動をしていますか。A消費者・国民に責任の持てる仕事をしていますか。など5項目を紹介し、「この中身を明治乳業にお返しします」と締めくくりました。


酒井証人

 3証人とも一貫して労働者の生活と権利を守り、生産現場では仕事に責任と誇りを持って定年まで真面目に働いてきた。会社は「意に沿わない集団」として嫌悪し徹底した差別を継続してきた結果、年間百万円以上に及ぶ格差が生じていることを強く訴えました。



左から中丸、守川、挨拶・湯川各担当代理人


お礼と決意を述べる井村副団長

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