明治乳業第130回株主総会に41名参加
(6月27日)

 6月27日、明治乳業第130回定期株主総会が、本社講堂で開催されました。本来なら一堂に召集できる会場であるべきと感じますが、第二会場にも放映カメラを配置し、約350名程度の総会です。
 長期争議解決と健全な企業活動を願う株主が41名参加しました。

大量に動員された社員株主
「集団的・爆発的」に、一斉に「了解コール」を発声し拍手で進行

  浅野社長が総会の議長をつとめ、規約に基づき発言の指名は私の裁量で行いますと宣言。そして、用意周到に準備された質問者を指名し、事務局が準備した回答を読み上げ
る始末でした。
 発言者は13名が指名されたが、争議当事者3名のみで、企業の動向を危惧する多くの株主の挙手があるにも関わらず、OB 社員株主に質疑打ち切り「動議」を出させ、強引に発言を封じ閉会としたのです。こんな閉鎖的な株主総会をやっているようでは、「明乳の将来が心配だ」の声が株主から聞かれました。

 6月13日「事前質問書」提出に対する回答。

頑なな争議解決に対する姿勢

  • 争議に関する事項への回答
     当社の人事諸制度に基づき従業員の量的能力に応じて、公平に処遇できる合理的な制度で公正に行われていると判断。当社は、司法の判断を尊重していく考えです。
    ※質問書にある東京高裁が判断した、「事実認定」の核心部分には一切触れず、一面的な回答で、当事者双方での解決努力への姿勢は微塵もなかった。とっても将来、明治乳業が不安です。
  • 繰り返される不祥事・製品回収に対する姿勢に疑問
    1. 昨年、「回収製品再利用」問題を全面否定し、当事者の発言を封じ退場命令を発した問題は、今年もその様な事実はございませんと再度否定。静岡保健所から日報類のずさんさを指摘・指導されているにも関わらず、正確に記録されていると言い切った。
    2. 日本マクドナルド社向けの大腸菌群陽性判定にも関わらず出荷した問題。
    3. 明治健康ハムのロースハムに食品添加物の基準値より多く投入された問題。

 不祥事に対する回答と姿勢は、その都度関係先へ報告と自主回収の社告をし、対策を行ったからご安心くださいと回答すると、社員株主に「了解コール」と拍手で承認させる。経営陣と社員株主が結託し、「食の安心・安全」をないがしろにし、繰り返される不祥事に対する責任のお詫びの一言も表明されない。
 どこまで社会的責任感を持っているのか甚だ疑問を持つと同時に、企業の将来性を危惧せざるを得ない。

2000年、雪印乳業事件後にもこんなに不祥事が
 代表取締役の中山会長・浅野社長のもとで繰り返される不祥事

00年9月(軽井沢工場)チーズ製品にゴム破片混入・回収
01年6月(福岡工場)塩素原液河川に流失・川魚が大量死
02年8月(子会社明治アグリス)「狂牛病」対策肉と偽って補助金申請
02年12 月(十勝工場)破損した破片が混入の可能性・バター5万個余回収
03年2月(埼玉工場)粉ミルク缶表示と異なる製品販売、乳幼児吐き出す事件
03年3月(北陸事業所)「コープ3.6牛乳」北海道産牛乳を使用せず契約違反
03年6月(関東工場)LG21ヨーグルト、菌未添加が指摘されても販売強行
04年6月(稚内工場)大腸菌で汚染された脱脂粉乳を再利用「食品衛生法違反」
05年3月(守谷工場)賞味期限切れ「明治ブルガリヤヨーグルト」保育園などへ納品
06年4月(九州工場)ウーロン茶製品に次亜塩素酸ソーダ混入・回収
07年7月(子会社千葉明治)マクドナルド社「ミルク220ml」大腸菌群に汚染出荷・回収
08年4月(関西工場)宅配瓶容器牛乳に「赤錆び」混入、5品種159万本回収(実際は何本?)

※以上のような不祥事が繰り返されていることに、皆さんはどのように感じ取りますか?


総会会場明治乳業本社

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