明治乳業が「和解勧告」を頑なに拒否
(2006年10月10日)

解決への道筋を示した「司法判断」すら無視
 東京高裁民事5部(小林裁判長)が、9月13日の弁論期日に於いて「長期に及んでいる……最後の機会だと思われる」として、「和解勧告」を行っていた明治乳業事件の和解期日が10月10日に行われました。争議団は勧告を真摯に受け止め、解決への「基本的な枠組み」を裁判長に示しながら、粘り強い和解の指揮を要請しました。しかし、明治乳業は、「諸般の事情を踏まえ、内部検討もしたが判決しか考えられない……」等として拒否。裁判所が示した長期争議全面解決への道筋すら乱暴に踏みにじったのです。

「司法判断を尊重します」との公言すら否定する態度
 明治乳業の態度は、株主総会などで自ら公言した「司法判断を尊重します」、との態度すら否定するものであり、異常な企業体質を重ねて鮮明にする態度と言わざるを得ません。小林裁判長は、この局面での和解の道筋が閉ざされた事を踏まえ、最後に「双方にファイテングポーズを解いて……解決の機会を」と提起しました。私達は、この裁判長の意向も踏まえ、「食の安全・安心」を守る立場からも長期争議の全面解決に向け、明治乳業を社会的に包囲する大運動を、今秋から来春に向け大きく取り組む決意です。

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